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「真の安らぎはこの世になく」第1話〜3話までのネタバレ解説と元ネタ考察(シン・仮面ライダー予習)

ネタバレ注意…⁈

いよいよ今年3月公開の「シン・仮面ライダー」。そしてショッカーサイドの物語(前日譚)を描く連載漫画「真の安らぎはこの世になく」。

想像以上に「シン・仮面ライダー」の舞台背景の重要情報なんかを非常に丁寧に小出しにしてくれているので、めちゃくちゃ注目しています。

何せ本作以外は公式TwitterとかYouTubeの特報動画くらいしかソースがなく、少ない情報で必死にストーリーをあれこれ予想しているわけで...

そんな私にとってこの漫画「真の安らぎはこの世になく」は、まさに喉から手が出るほど欲しかった情報の宝庫だったわけです✨

tonarinoyj.jp

そこで今回、第1話〜第3話までの内容からわかったことをちまちまご紹介していこうと思います。そのため、当然漫画作品の展開に関してのネタバレを含みます。

加えて、前情報を何も入れずに「シン・仮面ライダー」を鑑賞したい、という方にとってはこれまたネタバレとなります。

但し、個人的には本作にて明かされている程度の情報はむしろ「予習」と捉えられる範疇ではないかと思っておりますので、まだ読まれていない方はぜひ「真の安らぎはこの世になく」、手に取って読んでみて下さい。

 

↓↓↓↓以下ネタバレ含みます↓↓↓↓

 

 

 

 

 

クロスファイヤー

冒頭でイチローが変身しているっぽいひび割れた白マスクの戦士はおそらく「クロスファイヤー」です。

「仮面ライダー」の番組企画初期のデザイン案の一つで、クロスファイヤーから「スカルマン」を経て「仮面ライダー」へとそのデザインは変遷していきます。

仮面ライダー誕生前夜の物語と考えれば本作のコンセプトにもぴったり合致しますね。

 

緑川弘

言うまでもなく、仮面ライダー本郷猛の改造手術を執刀したあの緑川博士の若き頃です。

www.kamen-rider-official.com

しかしイチローという名の一人息子が登場しました。原作ではヒロインの緑川ルリ子の父親だったはずです。これは一体どういうことでしょうか?(詳しくは後述)

ちなみに、仮面ライダーを開発した緑川博士自身が根っからのバイク好きであるという設定は非常にニヤリとさせられますね。

 

ロボット刑事K

「外世界観測用自律型人工知能ケイ」というショッカー製のロボットは、デザインも名前もまさしく「ロボット刑事K」です。

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「シン・仮面ライダー」の世界観の中に、同じ石森章太郎原作のロボット刑事Kが登場するというのは非常に重要なことだと思います。

つまりこれは、本作の世界観を構成する要素は「仮面ライダー」だけにとどまらず、広く石森ワールド全般を土台にしていきますよという宣言のようなものだと思うのです。

 

イチロー

ロボット刑事Kが登場したとなると、察しの良い方はもうお気付きかと思います。主人公イチローの名前も、元ネタは「キカイダー01」のイチローである可能性が高いと思います。

「キカイダー01」は、「人造人間キカイダー」の続編番組ではあるのですが「実はキカイダーより前に生み出されていた人造人間」という設定です。

これは、仮面ライダーにおけるクロスファイヤーとの関係とよく似ています。

また、原作におけるキカイダー01は光明寺博士の前妻の息子・イチローをモデルに作られています。このコンテクストに従えば、緑川博士の最初の妻との間に生まれた息子がイチローで、この後おそらくショッカーの誰か(詳しくは後述しますが綾小路か?)と再婚して生まれるのがルリ子なのではないでしょうか?

 

死神博士

第2話序盤より登場する、イワンという怪紳士。どう見ても死神博士ですね。

その根拠となるポイントをいくつか列挙しておきます。

  • ウェーブのかかった長髪と冷徹かつ不気味な顔つき
  • クリプトキューブを持つ、SHOCKERの中でもかなり地位の高い存在
  • 天才的な発明家としての側面も(ステルスパーカー)
  • 狂気に満ちた危険な人間をスカウトするという性格
  • 「奴は組織を破滅に導く死神だ」というクラークの評価
  • クモ男を「イワンの実験台」と推察するクラークのセリフ

 

プラーナ=風力エネルギー

蚊取りノーマットアレクサみたいな据え置き型のケイから語られた現在の緑川の研究対象「プラーナ」。なんか聞いたことあるフレーズだなと思って検索してみると、

サンスクリット語で「呼吸」「息吹」を表す語であり、インド哲学では人間存在の構成要素の1つである風の元素をも意味している。そして生き物の生命力そのものとされ…

プラーナ - Wikipedia

これ、間違いなく仮面ライダーのエネルギー源である風力エネルギーシステムのことを指していますね。この頃から彼は仮面ライダーの変身システムの開発を始めていたのでしょう。

このプラーナに関しては詳しく後でも扱います。

 

クモ男、サソリ女

クモはその丁寧な語り口含めてほぼイメージ通りでしたね。公開されるスチルがいつも後ろに手を組んだなんか真面目そうなキャラクターの気配がしていましたから。

サソリが女なのは驚きでしたが、彼女だけはいかにもアニメイテッドな感じの、アスカとかそっち系のフィクション感強めヒロイン属性ですね。いかにも庵野ワールドの住人って感じです。

彼らの仕事「お掃除」というのは、実に秘密結社らしいというか、組織のために手を汚すダークサイドの象徴。

ただし傭兵のような「雇われ」の意識ではなく、クモにせよサソリにせよ、本人の意思で組織に忠誠を誓っている「義理堅さ」みたいなものがセリフの端々から感じられます。

そしてクモの「人間が嫌い」という発言からも闇の深さというか彼自身の人生の奥行きを感じます。ただ、悪人には見えないんですよね。今のところシンプルに魅力的なキャラクターです。主人公サイドにいるからってのもそうですが、フツーにイイもんっぽいし。

あと、クモが小グモメカ持ってたのは原作通りで嬉しいですね。

 

綾小路...?!

「綾小路」という名前を聞いてテンションが上がらないわけがありません。仮面ライダー第10話に登場した妙にサディスティックでエロいお姉さん女幹部・綾小路律子です。

もしかすると緑川はこの後も更にショッカーでの研究にのめり込んでいき、組織内部で再婚。その相手が「綾小路」と呼ばれる女性幹部で、彼女との間に生まれたのが緑川ルリ子??なんて妄想が膨らみます。

が、原作の綾小路は「あやこうじ」と読むのに対し、本作に登場したのは「あやのこうじ」と振り仮名が付けられています。果たして全く別人のキャラクターなのでしょうか??

 

マスクの下は...

蜘蛛男の仮面が砕かれ、その下の素顔が半分露出しました。その顔には、醜い紋様がびっしりと刻まれていましたがこの描写、ニヤリとせずにはおれませんよね。

原作萬画版「仮面ライダー」の本郷猛も一文字隼人も、変身時や感情の昂ぶりによって醜い手術跡がその顔に浮かび上がるのです。

もしかして「シン・仮面ライダー」においてはそれが映像化されるのでしょうか?非常に楽しみです。

…と思ったら第4話で早速クモさんの素顔の理由が語られます!最新話をチェック!

 

仮面ライダーは福音を授ける者

緑川が傾倒している研究テーマ「プラーナ」。プラーナについては以下のように語られています。

「人類を病や死といった不幸から解放する可能性を秘めた生命技術です。もう少し研究が進んでいればお母様もあるいは救えたかもしれません」

「プラーナは...人の命を救うだけでなく...!!飢餓や貧困といった社会問題も解決する可能性を秘めたテクノロジーだ...!あなた方が好む戦争も...きっとなくせると信じている!」

まさしく「神の力」、「福音を授ける者」ですね。

以前から予想してきた通り、「シン・ゴジラ」の生命維持システムや「シン・ウルトラマン」のベータシステム同様、「シン・仮面ライダー」における変身システム=プラーナもまた人類を更なる高みへと導きうる新時代のテクノロジーです。

「シン〜」シリーズでは常に「善悪」を超越した「神の力」もしくは「福音」とも呼ばれる存在が現代社会を揺るがす物語が描かれてきたのです。

ところで、上述のような説明がなされたプラーナですが、これらが事実だとすると「シン・仮面ライダー」って

  • 飯食わんでも風浴びてれば生きていける?!
  • 致命傷を負っても風を浴びれば何度でも蘇生する?!

まさに「不死身の男」なわけですね。

また、上述の通りクモやサソリがイワン一派であり要するに「死神博士メイドの改造人間」だとすれば、バッタ=仮面ライダーに関しては「緑川メイドの改造人間」ということになり、同じショッカーの改造人間の中でも仮面ライダーだけデザイン上の違和感がある部分を見事設定に落とし込んでいます。

 

ケイ、そしてアイ?

この辺はよくわかんないんでもう少し展開を待ちたいところです笑

クリプトキューブ揃えないと会えないってのはなんとめんどくさい上長でしょう😅

また、創設者が死んだ、というのも気になりますがあくまでその創設者はただの傀儡だったのでしょうか?

ただ、アイがやりたいことはなんとなくわかりますね。

クラークを切りたいのはアイの意思です。クラークというのは、ファウストやSHOCKERの持つ資金力や技術力を金儲けに活かす、非常にシンプルな悪者です。戦争ビジネスに生きる死の商人とでも言いましょうか。現代的なヒールです。

アイの思惑はそういう金儲けとは別にある。危険人物とも言えるイワンを使って言わば「狂人」を集めている。そして中でもアイが大きな期待を寄せている人物が緑川です。

アイの目的は純粋に「人間を進化させること」にあるように思えます。

が、何より面白いのは、人間を進化させるのは善人でも悪人でもなく、絶望を味わった狂人であるという点です。

だからこそタイトルは「真の安らぎはこの世になく」なのでしょう。この世に絶望した人間が孕む狂気、そこにこそ本作の主眼がある。

 

引き続き、第4話以降もおっていきます!

(了)

 

シン・サイクロンをバイク好きのオタクが考察(シン・仮面ライダー)※3/14追記更新


www.youtube.com

いよいよ3月に公開が迫る「シン・仮面ライダー」。

中でもバイク好きの私としては目が離せないのがサイクロン号の「シン・デザイン」です。

現在公開されている資料としては、公式ツィッターに添付された画像や特報映像がありますが、

  • 常用形態から変形すること
  • 2号用も含めて2台のサイクロンがあること

は確定事項のようです。

ここからは、これらの資料から判別できる事柄を推測・考察していきます。

ベース車両

ベース車両の情報も公式サイトにて公開されています。

最新情報|『シン・仮面ライダー』公式サイト

こちらによると変形前はCB250R、変形後はCB650Rだそうで、変形することでベース車両においても排気量が大型化するのは嬉しい裏設定とも言えますね。

まず変形前の常用サイクロンですが、ホイールやフロントフォークがゴールドになっているところを見るにCB250Rのブルーかレッドがベース車両になっているようです。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

↓更にこの公式ツィート右画像から、キャンディークロモスフィアレッドがベースなのは明らかですね。その他長めのテールなど、全体的なシルエットから細かなディテールも含め結構ほぼそのまんまです。

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ただ、特徴的な四つ目のヘッドライトはお馴染み超ヒットバイク・レブルからの移植と思われます。


www.youtube.com

©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

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変形後のサイクロンもベースは同じCBシリーズのCB650Rなので、変形前後の違和感も少なくなっていますね。もちろん、変形に伴ってフルカウルになることで印象は大きく変わるのですが、ベース部分のシルエットはほぼ同じです。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

ただ、右サイド下部の小振りなマフラーの生え方(6本の設定上のマフラーとは異なる)や特徴的なリアタイヤの生え方なんかはCB650Rそのものですね。

こちらもホイールやフロントフォークがゴールドとなっているため、CB650Rのマットジーンズブルーメタリックがベースになっているのでしょう。

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但し、当然のことですがハンドルはセパハンになっています!

セパハンとはセパレートハンドルの略称で、パイプハンドルとは異なり左右のハンドルが別々(セパレート)にフロントフォークに巻き付いているものを指します。セパハンのおかげでハンドル位置はグッと下に下がり、ライダーも前傾姿勢となります。やっぱりサイクロンといえばこのスーパースポーツスタイルですよね。

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RAH リアルアクションヒーローズ No.790 サイクロン号 (シン・仮面ライダー) 全長約330mm 塗装済み 完成品

 

大予想・変形機構

やはり気になるのはその変形方法です。

変形前と変形後を見比べてみると、変形することを意識したパーツ配置やデザインになっていることが少しわかります。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

  • 変形後の特徴的な3対のマフラーは、変形前では2対だ根元の起点においてはちゃんと3対になっている※3/1追記:常用形態でもよく見るとマフラーが3本ずつ造形されて付いてますね!

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

  • 常用形態(変形前)のヘッドライトがネイキッドの単眼のようでいて、ちゃんと内側は四つ目(レブルのものを移植カスタム)になっており、変形後の特徴的な4つ目カウルと一致する。
  • 常用形態(変形前)のヘッドライト周りのフレーム状のパーツは変形後のカウルフレーム?

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

特にこのフレームにデザインされている赤や黒のピクセル模様からは、なんとなくナノテク技術の気配がします。(もちろんただのデザインかもしれません😓)

そもそもオリジナルのサイクロンの変形シーンからして、「何もないところからパーツが湧いてくる感じ」の超ハッタリ変形だった訳で、しかしメカニックオタクの庵野氏手掛ける「シン・仮面ライダー」だからこそ、そのハッタリ感にも何らかの最適解を用意しているはずです。その一つとして考えられるのが「ナノテク」です。

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常用形態のあらゆるパーツが一旦細分化され再構成、という過程を経てサイクロンモードへと変形するのかもしれません。

 

ライダーマスクはどこから?

とすれば、ヘルメットさえもナノテク技術によって仮面ライダーのマスクに変形している可能性があります。特報映像を見ても、変身前と変身後で唯一黒いヘルメット及びライダーマスクだけが余剰パーツとなっているからです。

また、特報映像冒頭に、終盤でサイクロンが爆走している林道と酷似した場所を走る黒ヘルメットの常用サイクロンのカットがあり、(木々の色が違うのですが)ここをつなげるとまさに「変身シーン」になります。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

オタクの悪い癖ですが更に妄想を広げると、このナノテク変形機構の劣化で色替えマトリクス機能がストップ、黒マスクの仮面ライダー(桜島1号)の登場も予想できます(?!)

※但しマスクオフ状態で大きなバッグをさげているところから、ヘルメットとは別にライダーマスクを持ち歩いている可能性も捨て切れません。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

 

特殊ジェットエンジン?

変形後のサイクロンにも注目です。

特に、3対のマフラーの根元の位置が常用形態とまるで変わっており、バイク本体中央のエンジン部と直結しているように見えます。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

つまり、常用形態は通常のガソリン走行だったのに対して、変形後のサイクロンは異なるエネルギー源を用いて走行している可能性があるのです。

事実、初代サイクロン号にはプルトニウム原子炉が搭載されており、ジェットエンジンで時速400kmの高速走行が可能と設定されています。これに近い機能が備えられているのでしょうか?!

 

二種類のサイクロン?

公式から発表されている2台のサイクロンの画像ですが、よく見ると一部カラーリングが違っています。

本郷用のサイクロンは3対のマフラーが紺色ですが、もう一台のサイクロンのマフラーはシルバーです。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

「やられた」と思いました。オリジナルの「仮面ライダー」でも、旧2号が使用していたサイクロン号のマフラーはシルバーだったからです。

※旧2号編(第14話)以降のサイクロンは全てマフラーがシルバーに変わっています。

この設定に忠実に、仮面ライダー第2号にはシルバーマフラーのサイクロンがあてがわれるものと思われます。

予告映像では遠景のため判別できませんが、おそらく変形前のマフラーもシルバーに違いありません。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

 

バイク乗りの代弁者

第1話「怪奇蜘蛛男」

第1話「怪奇蜘蛛男」

仮面ライダーは当初、「バイクに乗ることでベルトに風圧を受けて変身する」という方法をとっていました。

「ベルトで変身する」というイメージが強い仮面ライダーですが、元々はバイクも変身するためには不可欠な、いわば変身道具だったわけです。

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ここに、仮面ライダーが「ライダー」たる所以があります。バイクに乗らなければ満たされない戦士、それこそが「仮面ライダー」なのです。

この、「バイクに乗らなければ満たされない」感覚や、「バイクに乗ることで完成する存在」というアイデンティティは、バイク乗りにとっては非常に深く共感できるポイントでもあります。

バイク乗り特有の、「バイクに乗らないと落ち着かない感覚」とか「バイクに乗っているときが本当の俺だ」みたいな、多分バイクに乗らない人には全く理解してもらえないだろうこの感情を、非常にスッキリとロジカルに体現したキャラクターが、仮面ライダーだったのです。

これはバイク好きの勝手な解釈ですが、同じような理由(仮面ライダーに影響を受けて)でバイクに乗るようになった人は多いはずです。

 

乞う!バイク復権

例えば「バットマン」が映画化される度「今度のバットモービルのデザインは?!」とバットマンが乗る車に注目が集まります。バットモービルそのものが作品の顔になるほどその存在感は圧倒的です。

バットマンの物言わぬ相棒として、はたまた作品そのものを象徴するアイコンとして、バットモービルは確固たる地位を確立しています。

それに対して「仮面ライダー」はどうでしょう?わざわざ名前に「ライダー」まで付けているのに、年々バイクの存在感は薄まる一方です。

そんな中、3月公開予定の「シン・仮面ライダー」はどう見ても「バイクがないと変身できない仮面ライダー」をやる気まんまんなわけです😭


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そりゃあテンション上がって公開前なのにスチル写真や動画からあーだこーだサイクロンのことを考えちゃうわけです😭

積年のバイク好きの鬱憤を晴らしてくれる大傑作になることを心から期待しています、「シン・仮面ライダー」!

(了)

 

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仮面ライダー変身ポーズの進化史〜変身ベルトはかく語りき〜

「仮面ライダーって最近はなんかスタイリッシュでかっこいいよね」というイメージは一般的に浸透しつつありますが、その「なんかスタイリッシュ」な中身というのを、変身ポーズの進化史と重ねて考察してみたいと思います。

変身ポーズと販促の融合

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歴史の転換点となったのはやはり平成シリーズ一作目の「クウガ」です。

但し、既に世間でもよく語られている「第2話での燃える教会の変身シーン」については、敢えてここでは語りません。

私がここで特に取り上げたいのは、第13話での変身シーンです。リアルタイム視聴時も「ん?!」と強烈な違和感を抱いたのをよくよく覚えています。

前週までの変身シーンとほんの少しだけ、でもだからこそ「明らかに変わっている」ことがハッキリわかったからです。サブスク視聴が可能、もしくはDVDをお持ちの方、是非見比べてみて下さい。

以下が前週の12話までと比べて明らかに変わった点です。

  • ベルト出現時のアークル中央のアマダムが真っ黒
  • 変身ポーズを決めた後、左腰に添えた右手でベルトのスイッチを操作する仕草が追加

それまでは、例えば第6話「青龍」ではバヅーを前に変身ベルト・アークルは変身ポーズの前から青くなっていて「最初からドラゴンフォームでいくのか!」ということがわかりましたが、13話以降はアマダムがクルクル回り始めるまで何フォームで戦うのかがわからなくなりました。

しかし、その意図は当時小学生だった私にもすぐにわかりました。ベルトのスイッチを押す所作が加わったからです。

「あ、こうやっておもちゃのベルトも扱えってことか」

テレビCMを見ても明らかなように、当時発売されていた「ソニックウェーブ DX変身ベルト」は基本的に起動時も中央が黒いままでした。

あまりこのことについて語られている文献やブログetcを見ませんが、これは明らかに販促を意識したテコ入れです。劇中で使用される変身ベルトを、発売中の玩具に寄せていくことで実際に遊んだときの違和感を無くそうとしたのだと思われます。

これは、後続のライダー作品が辿っていく変身ポーズの進化の系譜に思いを馳せたとき、実に大きな転換点とも言える出来事でした。

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昭和ライダーは◯◯重視

この反省を活かしてかはわかりませんが、翌年の「アギト」からは、変身ポーズそのものに最初から「ベルト起動のための仕草」が加わっていました。両手で腰のスイッチをバシッと押す動作です。

玩具販促のためなら当然のことだろうと思われるかもしれませんが、これは決して当たり前のことではなかったのです。

それではここで、初代の変身ベルト玩具を振り返ってみましょう。

ポピーから発売された「光る!回る!変身ベルト」の開発秘話については「仮面ライダー大全」に詳しいことが書かれており、大変興味深い内容なので是非ご参照いただければと思いますが、

当時の変身ベルトは、光って回るためのスイッチがベルト下部についていて、変身ポーズを決めた後の子どもたちはその手を一旦ベルトの下に回さなければなりませんでした。

かといって当時こんな細かいところにツッコミを入れる人はほとんどいなかったと思います。だから、上の「クウガ」13話の例のように、発売されている玩具に合わせて劇中の一文字隼人や本郷猛がポーズを決めた後にベルト下部の隠しスイッチをオンにするような仕草が途中から追加される、なんてことは当然ありませんでした。

それはなぜか。

昭和ライダーの「変身遊び」において重要だったのは、あくまで「変身ポーズの再現」だったからです。子どもたちが熱心に真似をしたのは、変身ベルトの存在とは言わば無関係の、腕を回す独特の仕草でした。それさえ完遂できれば、あとは腰にベルトが巻かれていてそれがクルクル回って光れば言うことなしです。

裏を返せば、「ベルト玩具は光って回ってくれればそれで十分」だった訳です。

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平成と昭和の狭間を戦った「仮面ライダーブラック」、そして「ブラックRX」も同様の系譜に沿った進化を辿っています。

ブラックの変身ベルトは「テレビパワー」と銘打たれ、劇中の変身シーンの激しい光の明滅に反応して変身ベルトも起動するという、当時としてもハイテクな玩具でした(今では絶対無理なやつですね😅)

きっと多くの子どもたちがテレビの前で変身の瞬間を待ちながら腰にベルトを巻いていたのでしょう。

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翌年「RX」の変身ベルトは、腕に巻いたリストビットがポーズを決めた際の振動を検知してベルトが起動するという、これまた革新的なハイテク玩具でした(おかげでリストビットはでかいし変な輪っかついてるしベルトはでかいしで評価はイマイチですが😅)

実はこの頃から、「変身ポーズ」と「ベルトの起動」をシームレスに連携させる挑戦は始まっていたと言えるでしょう。まさに平成ライダー誕生への萌芽です。そしてそれが「クウガ」を境に結実していく訳です。

平成初期の「クウガ」「アギト」の二作品は、基本的には昭和ライダーの系譜に則った「変身ポーズ主体」の変身シーンが見どころでしたが、上で挙げた通り「変身ポーズとベルト操作が融合した」と言う意味では実に革新的な一歩を踏み出していました。

 

龍騎の革命

第33話

第33話

しかしここで更に革命的な出来事が起こります。「仮面ライダー龍騎」の登場です。

何より衝撃的だったのはその変身シーンでした。光りもしなければ回りもしなさそうな「カードデッキ」とやらをベルトにカシャッと装填することで変身が完了するのです。

それまで変身ベルトといえば「自分の肉体と切り離すことのできない身体の一部」というイメージが根強くあった私にとってあまりにも衝撃的な設定でした。

とりあえず「カードデッキなんて俺なら絶対無くしそう!💦」という変な戸惑い方をしていましたが、劇中での扱いも見せ方も非常に巧くて...めちゃくちゃカッコいい変身アイテムの一つになりました。

中でも46話で浅倉、蓮、北岡がカードデッキを取り出すシーンが死ぬほど好きです😭

第46話

第46話

  • 須賀貴匡
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それまで腰に巻く以外使い道が無かった変身ベルトを、手に持てる携帯型変身アイテムとして分割させたのです。「光って回る」という絶対的なアイデンティティを捨ててでも実現させたこの変化はまさしく、仮面ライダー史における革命的な出来事でした。

ですが更にインパクトが強かったのは変身ポーズの見せ方です。

それまでの仮面ライダーの変身ポーズは、基本的にキメ→タメ→キメ】の三段階で構成されていました。これは「相撲の土俵入り」をイメージしたV3の変身ポーズを代表とする、基本的な変身ポーズの系譜です。

(右腕を伸ばす「キメ」、続いて大きく右腕を回す「タメ」、そして最後に左腕をスパッと伸ばす「キメ」。本郷猛の変身ポーズには居合い道の円月殺法のイメージがあると言います。)

ところが「龍騎」で見られた変身ポーズにはいわゆる「タメ」がありませんでした。バシッと「キメ」一発のみで非常にスッキリしたものになっており、この辺りから平成ライダーらしい「スタイリッシュなイメージ」が形作られてきたのだと思います。

(それでも比較的複雑なポーズを見せてくれたタイガの変身ポーズが私は一番好きです✨)

そして「キメ」の後にはスパッ!とカードデッキを装填。「クウガ」と「アギト」から取り入れられ始めた「変身ポーズとベルト操作の融合」を設定的にも違和感のない形でより深く根付かせた記念碑的変身シーンの誕生です。

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その後の「555」でも、「龍騎」で見られた「キメ」→「ベルト操作」の変身スタイルが発展・継承されています。更に革新的だったのは、一連の変身動作が完了した後の変身シーンが実に個性的だった点です。

「555」と言えば、赤い閃光が全身を覆っていくあの変身シークエンスを思い出す人も多いでしょう。あれがまたカッコよかった。

昭和ライダーにおける変身シーンの見せ場は「変身ポーズ」にこそあった訳ですが、実は平成ライダー以降の変身シーンの見せ場は「人間からライダーに変わっていく過程の見せ方」へと移行しています。

(昭和ライダーのそれは、少し意地悪な言い方をすれば「手書きっぽいカラフルな光のエフェクトとジャンプで誤魔化している」に過ぎませんでした)

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それは翌年の「剣」にも見られる特徴で、復活した「タメのある変身ポーズ」も見ものではありますが、やはり一番の個性は壁を通りぬける変身シークエンスにありました。

毎度毎度、あの見事な合成シーンも楽しみのひとつとなっていました。

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天の道を往き、ゼクターをちゃんと持つ男

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更にその翌年の「カブト」も同様で、ゼクターを中心に徐々にアーマーが変身者を覆っていく合成シーンはもはや芸術の域に達していました。

また、「カブト」では「龍騎」同様「タメ」のないスタイリッシュな変身ポーズも印象的でした。

「変身」とつぶやく瞬間、画角の中央に顔とゼクターが同時に収められるよう、変身ポーズも腕を顔のあたりに掲げる程度のシンプルなものが定着。仰々しく腕を大きく回すような仕草はほとんどありません。

そもそも「龍騎」の段階から、カードデッキさえ装填できれば変身ポーズそのものに意味はないことに多くの人が薄々気づいていたわけで(笑)、ポーズは様式美ではあるものの、なるべく現実的に、スタイリッシュに、かつ販促に繋がるように、という方向性を突き詰めた先に「カブト」の変身ポーズがあると私は考えています。

「カブト」と言えば更に印象的だったのは、途中から変身ポーズが(というよりカブトゼクターの持ち方が)少し変わったことです。

元々天道総司のカブトゼクターの持ち方には独特の色気がありました。人差し指と中指でゼクターのツノを挟むあの握り方です。

ところが、この持ち方ではどう考えてもベルトにゼクターを装填できません。というかそもそも装填型の変身ベルトはどれもこれも、テレビで見るように一発でスパッとベルトに装填することは絶対にできないものばかりでした。

「龍騎」テレビスペシャルに登場したベルデこと黒田アーサー氏がたまたま一発でカードデッキをベルトにカシャっと入れちゃった奇跡は「ホールインワン事件」として語り継がれているほどで、ベルトを持っている人は是非やってみて欲しいのですが、ファイズギアにしても、ブレイバックルのカテゴリーAのセットにしても、カブトゼクターの装填にしても、ノールックでスパッとはめることはほぼ不可能な至難の業なのです。

このことは、劇中とのシンクロ率を大切にしてきた仮面ライダーシリーズにおいても結構重大な問題でした(と私は勝手に思っています)。

ところが、中盤あたりになると色々と設定がズブズブになっていくことで有名な平成ライダー、天道総司のカブトゼクターの持ち方も少し変わってきました。

第45話

第45話

画像はダークカブトのものですが、ホンモノの天道総司も含め、時折普通の持ち方でカブトゼクターを握り、そのままスパッとベルトにはめる仕草を見せるようになったのです。

これは、ワンカットで変身シーンが撮影できるという演出上の手間削減及びテンポアップを求めた結果そうなっただけのことかもしれませんが、多分真面目にテレビの前で天道の真似をしていた子どもたちはちょっと救われたはずです。

「あ、普通に持ってもいいんだ!」

これなら割とゼクターの装着も易しいものになったはずです。

翌年以降は、そもそも装填操作の必要がない「電王」のベルト(セタッチ方式)や、変身ポーズの際にベルトにはめやすいよう持ち方をクルッと変えてくれる「キバ」のキバットベルトなど、子どもにとっても操作しやすい変身ベルトが続きます。

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玩具市場は変身ポーズを「変身」させた

仮面ライダーディケイド Blu-ray BOX

仮面ライダーディケイド Blu-ray BOX

...ところが、さすがは「世界の破壊者」、続く「ディケイド」のベルト「ディケイドライバー」ではうっすいスキマにこれまた折れ曲がりやすいカードを装填するという非常に高難度のベルト操作が求められました。

しかも本編劇中では絶対誰も真似できないカードトスが続発!(笑)

個人的には24話でコンプリートフォームが見せたカード装填シーンが最も超次元すぎて大好きです。

でも、単純にベルトの機能がべらぼうに面白いことと、劇中での見せ方も実にカッコよかったこともあって、これまた大ヒット商品となりました。特に、「このベルト一つで全てのライダーに変身できる!」と言われればそりゃあ欲しくなりますよ。

少し話が逸れましたが、上で述べた通り、変身ポーズで個性を出すのではなく、少ない所作で変身ポーズ(アイテム操作)を決めた後、人間の姿からいかにしてライダーの姿に変転していくのか、その過程の見せ方に個性が強く出るのが平成以降のライダーの特徴です。

まとめると以下のような感じです。

  • クウガ:当時でも珍しいフルCGで段階的に肉体が変化
  • アギト:まばゆい光に包まれる
  • 龍騎:鏡像のようなものが重なり合う
  • ファイズ:フォトンブラッドが全身を覆う
  • ブレイド;光の壁を通り抜ける
  • 響鬼:炎に包まれそれを叫びながら振り払う
  • カブト:マスクドアーマーに徐々に覆われていく
  • 電王:ベースのプラットフォームにアーマーと電仮面を装着
  • キバ:体にファンガイアと同質のステンドグラス模様が浮かび上がる
  • ディケイド:9つのシルエットが重なり、マスクにプレートが刺さる

いわゆる「平成二期」以降は、これらの特徴に、更に「コレクション型変身アイテム」という要素が付加されることとなります。 

  • W:ガイアメモリ
  • オーズ:オーメダル
  • フォーゼ:アストロスイッチ
  • ウィザード:ウィザードリング
  • 鎧武:ロックシード
  • ドライブ:シフトカー
  • ゴースト:眼魂
  • エグゼイド:ガシャット
  • ビルド:フルボトル
  • ジオウ:ライドウォッチ
  • ゼロワン:プログライズキー
  • セイバー:ライドブック
  • リバイス:バイスタンプ
  • ギーツ:IDコア

いずれの作品においてもやはり変身シーン(変転の過程)の見せ方が毎年面白い訳ですが、既にお気付きの通り、変身ポーズ及び変身シーンの進化はこれ即ちキャラクター玩具市場の進化と発展の歴史でもあります。

元々変身ベルトは、変身ポーズをバチっと決めて、「変身!」と叫んだ後になってから動き出すものでした。

それが、変身ポーズを決めるはずのシーンにまでメカニックなアイテムを巧みに操る動作を織り混ぜ始めたのが近年のライダーの特徴です。

成熟したキャラクター玩具市場は、元々は体一つでできたはずの「変身ポーズ」をも侵食しその様相をガラリと変えてしまいました。原初的には「変身ポーズ」だったものは今や「変身操作」と呼んだ方が正確かもしれません。

ライダー俳優が舞台挨拶とかで変身ポーズを素面でやらされると、アイテムもCGもないので微妙な空気になるのはこれが原因でしょうか(笑)

だからこそ冒頭で紹介した「クウガ第13話の変身シーン」が実に記念碑的なシーンだと感じるのです。劇中の変身ベルトの方が初めてベルト玩具に歩み寄った瞬間です。

五代雄介がアークルの左腰のスイッチをカチッと押す動作を加えた、たった0.1秒くらいのあの演出が、20年以上の時を経てここまで発展した...と思うとなんとも実に感慨深いものがありますね。

(了)

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仮面ライダー1号は本当に再改造されたのか?〜 シン・仮面ライダー予習〜

来る「シン・仮面ライダー」公開日に向けて、原典「仮面ライダー」で曖昧だった設定や謎に迫ります。

ご存知、仮面ライダー1号といえば藤岡弘氏の力強い変身ポーズが有名です

第89話「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」

第89話「恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へおとせ!」

が、仮面ライダー1号が変身ポーズをとるようになったのは、実は2号ライダーよりも後の話です。元々はポーズによる変身ができなかったはずのライダー1号が、第53話より突如として変身ポーズを披露。一体本郷猛の肉体に何が起こったのでしょうか...?

(※厳密には本郷猛の変身ポーズは劇場版「仮面ライダー対ショッカー」が初出)

今回は、本編劇中世界における最も納得のいく解答を考察してみようと思います。

またその過程で「シン・仮面ライダー」に向けた予習も進めたいと思います!

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変な改造人間、仮面ライダー

やはり何度見ても第1話は面白い。


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YouTubeで視聴可能なので是非ご覧下さい。

ところで、この第1話を見ても明らかなように、仮面ライダーはポーズによる変身をしていません。ベルトの風車に風圧を受けることで彼の肉体にエネルギーが蓄積され、改造人間としての能力が発揮されるという仕組みになっています。変身するためには、バイクを走らせるか、高所から落下する等によって風車を回さなければ変身できなかったのです。この設定はそのままライダーの弱点にもなっており、これを利用した罠にはめられてしまうこともしばしばありました。

ところで、ショッカーの改造人間=怪人は、劇中で確認される順番を元に蜘蛛男を仮にも「第1号」とするならば、仮面ライダーはショッカー製改造人間第2号ということになります。

勿論それ以前にも多くの改造人間が誕生しているはずだとは思いますが初期型の改造人間であることは確かでしょう。

しかし、その後次々と開発されていく改造人間に比べて仮面ライダーはあまりにも特殊すぎます。他の改造人間には見られない特徴を列挙すると...

  • ベルトの形状が特殊(他の怪人はベルトなしorショッカーベルトを着用)
  • サイクロン号という乗り物とセット(専用マシンを操る怪人は他にはほぼ皆無)
  • マスク以外はバッタめいた生物的意匠が少ない(ボディはバッタ怪人というよりも「ライダー」のイメージの方が強い)
  • 赤いマフラーの着用(マフラーを着用している怪人も他にはいない)
  • 人間の姿でいる時間が長い(他の怪人には人間の姿にすらならない者も多い)

ここからは、これら不自然だった点をひとつひとつ紐解いていきます。

 

サイクロン号の開発者は誰?

例えば蜘蛛男はおそらく戦闘用に改造された怪人ではなく、諜報活動や誘拐活動専用の改造人間であったことは明らかです。口から発する毒針を受けたものは骨すら残さず溶かされてしまいますが、それもショッカーの徹底した秘匿主義ゆえの特殊能力でしょう。

それに対して仮面ライダーは、そういった諜報系任務とは別軸で開発された、風力発電型改造人間のプロトタイプだったと考えられます。風力を得る手段として、「バイクへの搭乗」もしくは「ジャンプ」の二通りの方法が想定された段階で、「オートバイを操るバッタの能力を持った改造人間」が設計されたのだと思われます。

そして、変身にも不可欠なスーパーマシン・サイクロン号の開発者は緑川博士、もしくはショッカー科学陣、あるいは立花藤兵衛等諸説あるようですが、私は緑川博士の指示でショッカーが開発したマシンだと考えています。

そうでなければ、第1話、改造直後の本郷猛がバイクに乗っている状況が説明できません。むしろ私は、緑川博士が仮面ライダーの性能を用いてショッカーからの脱出を念入りに計画していたのではないか?とさえ考えています。「風力エネルギーを源に活動する改造人間の開発」というのは半分方便で、実際にはショッカーからの脱出を手引きしてくれる存在が必要だったのではないでしょうか?だからこそ、人間的にも信頼できる本郷猛をショッカーに推薦した。

本編を見れば分かる通り、高いジャンプ力でアジトからまんまと脱出し、変身用のオートバイで逃走することにも成功。更にその強靭な戦闘力でショッカーの追っ手を見事撃退しています。

また、「ショッカーが開発したはずのサイクロン号に、立花レーシングチームのエンブレムが貼ってあるのはおかしい」との指摘もありますが、劇中で初めてサイクロン号が登場するのはアジトから脱出した後のことであり、その間に本郷猛自らエンブレムを貼ったと考えることもできます。

S.I.C. Vol. 14 サイクロン & ライダー1号

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  • BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
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(大きさや形状から考えて、元々はショッカーのエンブレムが貼付されていた可能性も高い。S.I.C.サイクロンではそれが再現できます。)

ただ、こんな感じの設定フォローができるのもたまたまであって、実際には設定と劇中描写が噛み合わないようなことが本作には多々あります。

そういう「粗さ」みたいな部分も「シン・仮面ライダー」ではある程度整理されるようです。

ショッカー|『シン・仮面ライダー』公式サイト

このマークも「シン〜」では「バッタオーグのエンブレム」として登場します。エンブレムそのものがショッカーによってデザインされたものだとすれば諸々の矛盾も解消される上、背面の「R」のマークが「ライダー」の頭文字だとすれば、やはりバッタオーグはバイクとセットで開発された改造人間であると考えるべきでしょう。

 

人間から変身する意味とは?

ショッカー科学陣の身になって仮面ライダーの変身能力を考えれば考えるほど、「そもそも変身能力自体不必要ではないか?」と思えてしまいます。

人間態に戻る機能をオミットすれば、改造手術はかなりシンプルなものになるはずです。もちろん、人間に変身する機能があった方が隠密行動には有利です。事実、多くの怪人が人間に化けて行動している姿が描かれてきました(第2話で蝙蝠男が早速披露しています)。

しかし中には、全く別の人間に憑依する能力を持つ者や、怪人の顔の上に人間の仮面をつけているというパターンもあり、そもそも人語を解さない怪人が少数ながら存在していることからも、変身能力が必須ではない、もしくは予算次第ではオミット可能なものであると解釈することができます。

その点、仮面ライダーの「変身」は比較的シンプルで、第1話の手術台でのシーンを見る限り、風力エネルギーを蓄えることで身体能力は向上すれど、見た目の身体的変化はほぼ無いようです。

つまり、見た目は本郷猛のままでも、身体能力の向上と同時にライダースーツとマスクを着用することを「変身」と呼んでいる訳です。

この設定の面白いところは、見た目は仮面ライダーでも、風力エネルギーが蓄えられていない=身体的変身が完了していない状態だってあり得るということです。

但し本編ではそんな描写は無く、「風力エネルギーが切れると同時に本郷猛の姿に戻ってしまう」という風に描かれていましたが、それはその方がテレビ的にはわかりやすかったからでしょう。

しかし「シン〜」では、特報映像から察するに、仮面ライダーの「不完全体」が存在しているように思われます。


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「シン〜」ではおそらくコートを羽織った状態が不完全体なのでしょう。仮面ライダーの姿をしているけれど、まだ風力エネルギーがチャージされ切っていない状態です。

また、緑川ルリ子と行動しているシーンの全てがマスクオフ状態であることから、ベルトも外せなければ胸のコンバータラングさえずっと露出しっぱなしで元の人間の姿に戻ることができないという設定である可能性が高いです。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

この設定は実に斬新でありながら現実的です。また、元来仮面ライダーが志向していた「改造人間としての悲哀」というテーマをより深掘りできそうな予感さえします。

 

仮面ライダーのような怪人?

このようにして考えると、我々のよく知るショッカー怪人に比べて、やはり仮面ライダーだけが非常に特殊な改造人間のように思えます。

その点、「シン〜」ではこの発想を逆転させて、ショッカー怪人の方を仮面ライダーの設定に寄せているようです。

これはあくまで推測ですが、仮面ライダーのスーツやマスクのデザインを起点として、クモオーグ(蜘蛛男)やハチオーグ(蜂女)がデザインされているようです。

クモオーグのスーツは、蜘蛛男のような毛が生えたタイツスーツではなく、ライダースーツのようなスタイリッシュな革ジャンです。マスクにも仮面ライダーのように発光可能な複眼が確認できます。

ハチオーグのマスクデザインには、ライダーマスクのクラッシャーにも似た構造やこれまた発光する複眼が見られ、デザインラインに一貫性が感じられます。

要は、「仮面ライダーを開発したショッカーが同じコンセプトに基づいて蜘蛛男や蜂女を開発したとしたら?」というごく自然な流れに沿ってリファインされている訳です。未公開ではありますが、おそらくサソリオーグも同様のコンセプトでデザインされていることでしょう。

かと思えばコウモリオーグには結構オリジナルの蝙蝠男に近い生々しい後頭部が確認されており、哺乳類ベースの改造人間の場合は少しデザインラインが異なるのでしょうか?正面のマスクデザインも非常に気になります。

 

赤いマフラーの意味

ここまで仮面ライダーと怪人を近い存在として描くのであれば、「シン〜」における「脳改造」とは一体どういうものなのか?というのもやはり気になります。

ただ、脳改造の有無=「魂の自由」を象徴するものとして「マフラーの有無」がかなり重要な要素になるであろうことは、先日公開された3枚目のポスターからも明白です。

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原典「仮面ライダー」第1話では、仮面をつけると同時にその首には赤いマフラーがしれっと巻かれていました。後に第92話から登場するショッカーライダーたちとの最大の差異としても、その真紅のマフラーは特別な存在感を放っていたと言えます。

「シン〜」のマフラーの有無が気になって特報映像を見返してみると、コートを羽織った本郷ライダーのシーンにも少なからず「マフラーなし」のシーンが存在しており、

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

一文字ライダーに至っては、あの印象的なファイティングポーズを決めるシーンでもマフラーが巻かれていませんでした。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

もしかすると、我々人類の味方になる前のバッタオーグとしての姿もたっぷりと描かれるのかもしれません。

2号関連で言うと、サイクロン号の扱いも気になるポイントです。

オリジナルの「仮面ライダー」において2号のサイクロン号は「ヨーロッパに旅立った本郷から一文字に託されたもの」と設定されていました。ショッカー科学陣は、二人目のバッタ怪人にはサイクロン号を用意しなかったのです。それは、ポーズによる変身が可能となったことで、バイクが不要になったからだと考えられます。

ところが、「シン〜」においては2台のサイクロン号が登場します。

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©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会

仮面ライダー第2号にもサイクロン号が同時開発されているということは、2号ライダーもまた、バイクがなければ変身できない設計である可能性があります。

しかし、単純に裏切り者である本郷猛打倒の命を帯びて開発されたのだとすれば、本郷に対抗できるだけの戦力としてバイクが与えられたと考えることもできますし、より進化したバッタオーグとして、最大の弱点である変身方法が改善されている可能性も十分考えられます。

 

ポーズによる変身システム

第16話「悪魔のレスラーピラザウルス」

第16話「悪魔のレスラーピラザウルス」

おそらく仮面ライダーの戦闘力は、あくまでも「逃走用の改造人間」として緑川博士が想定していた以上のものだったに違いありません。

しかし一方で、より能動的な変身システムが求められていたのもまた事実です。加えて、体の正面から風を受ける必要からエネルギー変換炉に直結している風車が常に露出しているという致命的欠陥も大きな課題でした。

これらを改良するため、一文字隼人を被験者としたバッタ怪人第2号には、ポーズと連動して開くシャッターが付加され、ジャンプ上昇時の僅かな風圧でも変身が可能となるよう、エネルギー変換効率が大幅に改善されました。

ここで留意すべきは、2号ライダーのポーズによる変身システムは、ポーズと連動してダイナモが回るのではなく、あくまでシャッターの開閉をコントロールしているだけであって、結局のところジャンプによる風圧は相変わらず不可欠であるという点です。

しかし、通称新1号と呼ばれる、53話以降登場した新たな1号ライダーの変身システムはそれよりも更に進化しており、ポーズを取ることでダイナモが回転、ジャンプなしでも変身できるようになっていることが確認できます(基本的には毎回ポーズの後にジャンプしているのですが、簡略版としてジャンプなしの変身が度々見られました。後の新2号も同様の進化を遂げています)。

 

再改造?鍛錬?

さて、ここからが本記事の本題です(笑)

元々ポーズによるベルトのコントロール機能さえなかった1号ライダーが、2号ライダーをも凌ぐ機能的進化を遂げることができたのはなぜでしょうか?

驚くべきことに、この点に関しては劇中で一切説明がないため、現在に至るまでいくつかの仮説が提唱されるも、明確な答えが定まっていないのが現状です。

  1. わざと死神博士につかまって再改造され、再び脱走したとする説
  2. 自ら再改造したとする説
  3. 鍛錬によって肉体が変化したとする説

巷では1.か3.のどちらかが有力という雰囲気がありますが、1.に関しては既に劇中にて死神博士に捕獲されるという展開が頻発しており、

確かに劇中描写からも死神が本郷を味方に引き入れたがっていることは感じられるのですが、我々の知り得ないところでまたもや脳改造のチャンスを逃して脱走されていたなんて、あまりにショッカーが間抜けすぎます。ですから一旦1.は除外して…。

3.に関しても、ただの鍛錬だけで変身システムが変わるとは思えません。「家の古い洗濯機をしごきまくっていたら色も明るくなってドラム式に変わりました」なんてことあり得ないからです。

ですから私は2.の「本郷猛自らが自分を再改造した」という説を推したいと思っています。

その最大の根拠は、後にダブルライダーが自らの手でV3を改造している点にあります。

おそらく我々が想像する以上に、本郷猛と一文字隼人は自分の体の機械構造を熟知していたのでしょう。自身の変身システムに手を加えられるレベルの知識があれば、ゼロから新たな仮面ライダーを誕生させることもできそうです。

 

ショッカー内部の内通者??

但し、この仮説にも確かに無理な部分はあります。

単純に、どうやって自分で自分の体を手術するの?ということです。特に変身システムは腹部に集中しているはずで、自力で開腹して内部構造をイジるのはかなり難しそうです。

また、再改造のための設備や材料の入手が最も難しそうで、そうなると一旦は「あり得ない」と考えた1.の説(ショッカーにわざと捕まって再改造された後に脱走)がやはり再浮上してきます。

その場合、ショッカー内部にライダー(もしくは滝)と極秘裏にコネクションを持った内通者がいた、もしくはショッカーを脱走した優秀な科学者が協力者として存在していたと考えるべきでしょう。やはり本郷単独でショッカーの力を借りて再改造すると考えるのは無理があります。

後の事例でいえば、元ブラックサタンの科学者・正木博士によって再改造強化手術を受けたストロンガーのようなケースです。

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しかし、本編でそのような協力者が準レギュラーキャラとして特に登場しなかったところを見るに、仮にそんな人物がいたとしてもすぐに殺害されてしまっていることでしょう。

結論は判然としませんが、まとめると以下のような感じかと思います。

  • ショッカー内部にライダー側の内通者もしくは協力者(脱走者)が存在していた
  • その協力者の手引きによってショッカー内部の設備を用いて再改造、もしくは協力者が独自に用意した設備にて再改造、変身システムを大幅に改善させることに成功
  • その後協力者はショッカーに暗殺されてしまった可能性が高い
  • 本郷自身もライダーの変身システムを独自に研究、後に一文字隼人の変身システムもジャンプなしで変身可能な状態へと進化させる

そのようにして随時自身の肉体を独自にチューンナップしていた可能性も考えられます。

一方、「鍛錬の末に新たな能力を獲得した」とする説も、一概に否定できるものではありません。というのも、そっちの方が男らしくて仮面ライダーらしいからです。

わざと捕まって再改造されてから再脱走する、というのはなんだかコソ泥っぽくてあんまり男らしい戦い方じゃないとも言えます。多分だからこそずっと「鍛錬説」が消えずに支持され続けているのだろうと思います。

ちまちま再改造を続けてるってのは整形し続けてるアイドルみたいで日本人は多分あんまり好きじゃないはずです。それよりも、まめなスキンケアをコツコツ続けて美をキープしている女優とかの方がみんな好きでしょう(笑)

多分仮面ライダーにもそういう理想を重ねているところが、私たちにはあるのかもしれません。

 

しかし忘れてはいけないことが一つあります。それは、本郷猛は「いつか元の人間に戻れる日を心ひそかに願いながら戦い続けている」ということです。

鍛錬を重ねてパワーアップするにしても、再改造するにしても、その本心とは真逆にその肉体はどんどん人間からかけ離れていくのです。

そんな仮面ライダーの苦悩と悲哀に、再び光が当たることとなるのでしょうか?

「シン・仮面ライダー」、楽しみにしています。

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2023年注目イベントTOP8

来年も色々なイベントが目白押し!adamoman的に大注目のイベントを8つに絞ってご紹介します!


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第8位:「ザ・フラッシュ」公開


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色々ありすぎてよくわかんないことになってるDCですがなんだかんだ楽しみにはしていますよ(笑)

詳しいことは↓の記事で語ってます。

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「これやってほしいなー」と思うことは以下です。

  • バリーの亡き母を想う気持ちに共感できるドラマ
  • カッコイイ高速移動の見せ方
  • リバースフラッシュとの因縁
  • 全部自分のせい!ってフラッシュが嘆く鬱展開

期待してます。

 

第7位:ガメラ新作


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まさかのガメラ復活!

私ブログでは一回も扱ったことないですが結構ガメラ好きでして、平成三部作は勿論のこと、昭和シリーズも全部何度も見て育ってます。私の母が小学校のときに授業サボってギロンを見に行ったってくらいですから、その血はちゃんと受け継いでおります。

www.oricon.co.jp

ガメラと言えば以下が重要ポイントだと思ってます。

  • 子どもの味方
  • とんでもない流血
  • 奇抜ながらも生態が丁寧に作り込まれた敵怪獣

この辺をどう令和っぽく新しくかつ懐かしくやってくれるか楽しみですね。

 

第6位:ビーストの覚醒


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そりゃあビーストウォーズ世代ですからね。これは大注目の一本です。淡い期待を込めて多分吹替で見に行っちゃうと思います。

theriver.jp

ただ、単なる実写化に留まらずオプティマスやバンブルビーといったお馴染みのメンバーとのコラボですから物語や設定がどういったものになるのかも楽しみです。まぁTFですから設定なんてあってないようなもんでしょうが😅

これやってくれたら嬉しいってのは…

  • 子安コンボイ
  • 高木チータス
  • 下半身ぐりぐり回る変身シーン
  • 「これ以上シールドがもたないよ!」
  • ビーストに擬態する理由の説明

 

第5位:バイオハザードRE:4


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人生で一番やり込んだゲームです。多分全国TOP100には入るくらいの腕前だと自負してます(鈴木史郎さんには負けますが…)。

www.residentevil.com

ていうか「バイオハザードの皮を着たダイ・ハード」なんですよこのゲームは。

リメイクにあたってドラマパートを強化してるとは聞いてますが、変に煮詰めすぎずスカッと楽しめるアクション大作の要素も抜かりない傑作を期待しています。

既に発表されてるものも含みますが以下あると嬉しいな〜ってやつ

  • アタッシュケース整理!
  • ゥウウェルカァム!
  • 連打即死はやめて
  • 絶対見えてるガラドール
  • お色気担当アシュリー
  • エイダのチャイナドレス
  • クラウザーのお前誰?って空気
  • ハシゴ(最強)
  • ダイナマ伊藤

 

第4位:ファイズ20周年

今年は龍騎20周年めちゃくちゃ盛り上がってますが勿論次は「ファイズ」です。来年の9月13日とか何か起こりそうな気がしますね。

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ていうか単純にBlu-rayBOXを安くしてくれないかな😅

今年は「ブラックサン」も話題になりましたが、「ブラックサン記事」でも触れた通りファイズの方が「差別」というテーマをより濃く深く扱っていたと思っています。

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だからこそ20周年のときに改めてファイズに光が当たってほしいなと思います。

個人的にやってほしいこと…

  • ファイズの廉価版BOX発売(ついでに他の平成ライダー作品も)
  • 真骨彫ファイズ発売!
  • 完全変形、電飾付きフィギュアーツ サイズのサイドバッシャー発売!
  • CSM三本のベルト再販!
  • CSMスマートパッドいよいよ発売!(誰得
  • CSGオートバジン発売!(マテ
  • 真骨彫村上社長発売!(ボーナスパーツ首だけver.)
  • 冴子さん特製オリーブ抜きのマティーニ発売!
  • スマートレディ写真集発売!
  • パラダイスロストDC版4k ultra HDにて発売!(ガチ

 

第3位:グリッドマンユニバース公開


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ダイナゼノンは毎週丁寧に感想考察書いてましたから、そりゃあこんな映画公開されるとなれば注目せざるをえませんね。

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しかも「グリッドマン」と「ダイナゼノン」両方とも総集編映画も公開されるとのことで、これは観に行くしかない。

なんか思わせぶりな演出とか描写が多いですからねこのシリーズ。考察し甲斐があるんですよね。

個人的にこの作品でやってほしいこと

  • グリッドマンとダイナゼノンの時系列を明らかにしてほしい
  • もちろんグリッドマンとダイナゼノンの合体!
  • もちろんグリッドマンとグリッドナイトの共闘!
  • アカネちゃんとムジナさんのコラボ!
  • 結局何がどこまでコンピュータワールドだったのかとか現実世界がどうなってるかある程度教えてほしい…

 

第2位:完成!台湾カスタム

今年の秋から始めたマジェスティSのカスタム。自分好みのカスタムパーツがなんと台湾でしか売られていないことが発覚して…という話は以前記事にした通り。

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その最後のひとつが1月に届きます。これにて一旦完成なるか?!パーツの到着が楽しみです!

 

 

第1位:シン・仮面ライダー


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2023年といえば何と言っても「シン・仮面ライダー」でしょう!

既に公開されているいくつかの情報から予想も立ててますが、

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なぜまだ見てもいない映画の予想記事なんか書くかというと、いくら予想したって予想しきれないサプライズが劇場で待ってる!という確信があるからです

そんな風にワクワクさせてくれる特撮映画撮れるスタッフって私が知る限り現在は「庵野組」しかいないと思ってます。

期待してます!

個人的に本作でやってほしいこと…

  • ライダーダブルキック
  • サイクロン2台の並走
  • 菊池サウンドの多用
  • 例のSE多用した戦闘シーン
  • 改造サイクロンの登場
  • 桜島1号の登場
  • ヤモゲラス

 

あー2023年はどんな年になるでしょうか?!

 

シン・仮面ライダー本郷猛は戦死⁈鬱展開?!あらすじ予想〜不吉なティザーポスターの意味とは⁈〜

新たに各キャラクターを象徴するというティザーポスターが3枚発表されました。

www.cinematoday.jp

ここから予想できる限り本作の展開を大胆予想していきます!

◆本郷猛は◯ぬ…?

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一番ゾッとしたのが実は3枚目の「継承」。文字通り仮面ライダー第2号がその意思を継承していくという意味だとは思いますが、なんだか不吉な予感がします。

いずれにせよ、

「魂の自由を取り戻して」

というルリ子のセリフも含めて以下のことが読み取れます。

  • 一文字隼人は脳改造済?
  • 2号は本郷猛抹殺の命を帯びたショッカーライダーとして登場?
  • ならば他にも複数のショッカーライダーが登場?

となると、やっぱり原作通りの展開も予想されてしまいます。

というのも、原作萬画版「仮面ライダー」では12人のショッカーライダーの猛攻により変身すらままならないまま本郷猛が戦死してしまうからです。

しかし、本郷との戦闘で脳改造から解き放たれていた一文字隼人が新たな仮面ライダーとして立ち上がります。

更に、死んだと思われていた本郷は脳みそのみが生命維持装置につながれ一文字隼人を陰ながらバックアップ…という結構鬱な展開を迎えます。

果たして「シン・仮面ライダー」でも、本郷猛には悲劇が待ち受けているのでしょうか?

 

◆シン・ウルトラマンから予想

ですが、私は本郷猛は死なないのではないかと思っています。というか、鬱エンド及び鬱展開にはならないと踏んでいます。その理由は、「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」にあります。

どちらもオリジナルの要素を忠実に発展継承しつつも、中盤〜終盤にかけては完全に独自の展開を見せていました。

「シン・ゴジラ」は確かに初代ゴジラへのリスペクトに満ちた作品でしたが、ラストで科学者がゴジラと相討ちになることはありませんでした。世界中のスパコンをつないで人類の叡智を結集、日米軍共同でゴジラ凍結作戦を成功させています。

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

  • 長谷川博己
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「シン・ウルトラマン」も、原典ウルトラマンとよく似た物語展開を見せつつ、ウルトラマンがゼットンに敗れて終わりではありませんでした。

ウルトラマンが残したβ-システムを元に打倒ゼットンの秘策を禍特対が考案、ウルトラマンと人類が協力することで強敵・ゼットンを打ち破ります。

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どちらも、人類の叡智を結集させてバッドエンドを回避しているのです

それは、難解かつダークな精神世界を深く描写してきた「エヴァ」シリーズが「シン〜」によって実に綺麗な大団円を迎えたことともよく似ています。

もし「シン・仮面ライダー」が原作をなぞるのであれば、そりゃあ本郷猛は戦死するか脳みそだけになるでしょうけど、多分それはないように思います。むしろ既存のポスターのように、本郷猛と一文字隼人が並び立つ構図が絶対見られるはず(と信じたい)。

 

◆「御期待下さい」の意味

本作がなんだかんだ鬱エンドにはならないだろうと思うもう一つの理由が、公式ツィッターや特報動画の文末に必ず出てくる以下の一文です。

御期待下さい。


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どのツィートも特報映像の最後も必ずこの言葉で締めくくられています。私はこのフレーズがすごく好きで、ここにこそ本作の制作に向き合う庵野氏のスタンスが表れていると感じます。

本作のプロモーションに、若き日の庵野秀明氏のコスプレ写真が使われたことは記憶に新しいですが、実はあのプロモーションを庵野氏があまり良く思っていなかった(=庵野氏の意向で行われたものではない)のはご存知でしょうか?

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「あれでは自分の独りよがりな作品ができると思われてしまう」と危惧したそうです。彼はあくまで、「自分が撮りたい作品」ではなく「みんなが見たいと思う作品」を撮るべきだというポリシーを大切にしています。

その想いと、だからこそ持ち得る自信と誇りが、「御期待下さい」というテロップに表れていると思うのです。

では、ヲタクの独りよがりではない、みんなが期待する仮面ライダーとは?

色々あるとは思いますが、やっぱり最後は「ダブルライダーの共闘」だと思うんです。

以前考察を深めた通り、「シン〜」シリーズの「シン」に込められた意味は、原点回帰を意味する「真」だけでなく「新」でもあるからこそ、新しいダブルライダーの形を提示してくれるのではないかと期待しています。

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※ただ、死にかけるもしくは死んだかのような危機に陥る展開はむしろ期待しています。そもそも仮面ライダーは仮面ライダーになった時点で鬱展開確定ですからね。

 

◆不死身の男の系譜

あと、基本的に仮面ライダーって死なないヒーロー、もしくは死ねないヒーローだというのが私の解釈です。

藤岡弘氏のバイク事故で一文字隼人という代役が立てられるに至るまでの背景にあった平山亨氏の魂の叫び「ヒーローは死なない!必ず帰ってくる!」は後のライダーたちにも受け継がれていました。

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これは一見美談のようでありながら、一度改造人間になってしまった彼らには二度と平穏な日常は戻ってこないことを意味する悲劇でもあります。仮面ライダーはどこまでいっても不可逆の戦士なのです。

ちなみに、上述した原作萬画版本郷猛は、脳髄を新たなボディに移植し奇跡の復活を遂げます。そして、脳以外の99%を失ったパーフェクトサイボーグというアイデアは、10号ライダー・ZX(ゼクロス)に引き継がれていくのです。

 

◆福音をもたらすモノ??

「シン・ゴジラ」及び「シン・ウルトラマン」ではいずれもゴジラやウルトラマンの「福音をもたらすもの」としての側面も描かれてきました。

ゴジラの体内エネルギー変換の仕組みはまさに持続可能な新エネルギー回路で、副産物たる放射性物質も半減期が短いことが終盤で明かされています。

ウルトラマンが地球人類と融合したことにより、人類がβ-システムを用いて更なる進化を遂げる可能性が浮上しました。

しかしいずれもそこには大きなリスクが伴います。ゴジラは確かに生物学の常識を覆すトンデモ生物ではありますが、おかげで首都東京は壊滅し、甚大なる被害を被りました。βシステムの登場は確かに人類をもう一段階上のレベルへ高める契機にはなりましたが、同時に人類の兵器転用の可能性と侵略者たちの侵攻が予想されています。

「シン・仮面ライダー」においては一体どんな「福音」が人類に授けられるのでしょうか?

パッと思いつく限りは、それは「SHOCKER」がもたらすものなのかもしれません。

https://shin-kamen-rider.jp/img/wallpaper/pc/01.jpg

勿論彼らは悪魔の軍団ですが、同時に改造人間手術というトンデモ科学力をひっさげてもいます。人間を進化させる改造人間の技術は、果たして人類を進化へ導く福音となるのでしょうか?そしてその根源にあるはずの、謎多きショッカー首領の存在も気になります。

「シン・ウルトラマン」が、「外星人と地球人の狭間にある者」として戦ったように、体は人間ではなくなったが、心だけは失わなかった本郷猛もまた、「狭間にある者」です。

本郷猛の葛藤と戦いは、もしかすると人類に新たな「福音」を授けるものとなるかもしれません。

 

◆緑川ルリ子は滝和也?

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意外だったのが緑川ルリ子の「孤高」ポスター。「孤高」といえば仮面ライダーにこそ合う言葉だと思っていたので、それをルリ子に持ってくるとは…。

だとすれば、

  • 世間にショッカーの危険性が知れ渡っていない中、ただひとり巨悪に立ち向かうのがルリ子?
  • ルリ子はなんらかの組織の捜査官?
  • 既に父は殺された?もしくは父も潜入捜査官?
  • つまりルリ子はヒロイン+滝和也ポジションか?
  • 更にはルリ子のバックにある「組織」からも切り離されてしまう?

なんてことも想像できちゃいますね。

いずれにせよ、彼女のポスターがまず一枚目にくることからも本作の物語世界は緑川ルリ子を中心にして展開されていくのではないかと考えられます。

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そしてそんな彼女が信頼するに足る存在として出逢うのが本郷猛。二人の関係性は、結構ラブロマンスものかなぁとも思っていたのですが、それこそ本郷猛と滝和也のようなバディものにも近い作風になるかもしれませんね。

そうなると尚のこと3枚目のポスターでルリ子が一文字隼人に赤いマフラーを巻いてるのが気がかりです。

だってどう考えてもそのマフラー、本郷猛のやつですよね?

「仮面ライダー」では、一文字隼人が本郷猛に代わって日本の守りについたことは、一文字隼人のセリフによってのみ語られました。

ここを映像化するのではないか?とも思っているのですが、果たしてその過程で本郷猛に一体何が起こるのでしょうか?そして特報映像でその存在が確認されている、蜘蛛男、蝙蝠男、蜂女の他に一体どんな怪人が登場するのでしょうか?

公開まで3ヶ月とすこし。実に実に楽しみです!

(了)

 

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