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「真の安らぎはこの世になく」第1話〜3話までのネタバレ解説と元ネタ考察(シン・仮面ライダー予習)

ネタバレ注意…⁈

いよいよ今年3月公開の「シン・仮面ライダー」。そしてショッカーサイドの物語(前日譚)を描く連載漫画「真の安らぎはこの世になく」。

想像以上に「シン・仮面ライダー」の舞台背景の重要情報なんかを非常に丁寧に小出しにしてくれているので、めちゃくちゃ注目しています。

何せ本作以外は公式TwitterとかYouTubeの特報動画くらいしかソースがなく、少ない情報で必死にストーリーをあれこれ予想しているわけで...

そんな私にとってこの漫画「真の安らぎはこの世になく」は、まさに喉から手が出るほど欲しかった情報の宝庫だったわけです✨

tonarinoyj.jp

そこで今回、第1話〜第3話までの内容からわかったことをちまちまご紹介していこうと思います。そのため、当然漫画作品の展開に関してのネタバレを含みます。

加えて、前情報を何も入れずに「シン・仮面ライダー」を鑑賞したい、という方にとってはこれまたネタバレとなります。

但し、個人的には本作にて明かされている程度の情報はむしろ「予習」と捉えられる範疇ではないかと思っておりますので、まだ読まれていない方はぜひ「真の安らぎはこの世になく」、手に取って読んでみて下さい。

 

↓↓↓↓以下ネタバレ含みます↓↓↓↓

 

 

 

 

 

クロスファイヤー

冒頭でイチローが変身しているっぽいひび割れた白マスクの戦士はおそらく「クロスファイヤー」です。

「仮面ライダー」の番組企画初期のデザイン案の一つで、クロスファイヤーから「スカルマン」を経て「仮面ライダー」へとそのデザインは変遷していきます。

仮面ライダー誕生前夜の物語と考えれば本作のコンセプトにもぴったり合致しますね。

 

緑川弘

言うまでもなく、仮面ライダー本郷猛の改造手術を執刀したあの緑川博士の若き頃です。

www.kamen-rider-official.com

しかしイチローという名の一人息子が登場しました。原作ではヒロインの緑川ルリ子の父親だったはずです。これは一体どういうことでしょうか?(詳しくは後述)

ちなみに、仮面ライダーを開発した緑川博士自身が根っからのバイク好きであるという設定は非常にニヤリとさせられますね。

 

ロボット刑事K

「外世界観測用自律型人工知能ケイ」というショッカー製のロボットは、デザインも名前もまさしく「ロボット刑事K」です。

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「シン・仮面ライダー」の世界観の中に、同じ石森章太郎原作のロボット刑事Kが登場するというのは非常に重要なことだと思います。

つまりこれは、本作の世界観を構成する要素は「仮面ライダー」だけにとどまらず、広く石森ワールド全般を土台にしていきますよという宣言のようなものだと思うのです。

 

イチロー

ロボット刑事Kが登場したとなると、察しの良い方はもうお気付きかと思います。主人公イチローの名前も、元ネタは「キカイダー01」のイチローである可能性が高いと思います。

「キカイダー01」は、「人造人間キカイダー」の続編番組ではあるのですが「実はキカイダーより前に生み出されていた人造人間」という設定です。

これは、仮面ライダーにおけるクロスファイヤーとの関係とよく似ています。

また、原作におけるキカイダー01は光明寺博士の前妻の息子・イチローをモデルに作られています。このコンテクストに従えば、緑川博士の最初の妻との間に生まれた息子がイチローで、この後おそらくショッカーの誰か(詳しくは後述しますが綾小路か?)と再婚して生まれるのがルリ子なのではないでしょうか?

 

死神博士

第2話序盤より登場する、イワンという怪紳士。どう見ても死神博士ですね。

その根拠となるポイントをいくつか列挙しておきます。

  • ウェーブのかかった長髪と冷徹かつ不気味な顔つき
  • クリプトキューブを持つ、SHOCKERの中でもかなり地位の高い存在
  • 天才的な発明家としての側面も(ステルスパーカー)
  • 狂気に満ちた危険な人間をスカウトするという性格
  • 「奴は組織を破滅に導く死神だ」というクラークの評価
  • クモ男を「イワンの実験台」と推察するクラークのセリフ

 

プラーナ=風力エネルギー

蚊取りノーマットアレクサみたいな据え置き型のケイから語られた現在の緑川の研究対象「プラーナ」。なんか聞いたことあるフレーズだなと思って検索してみると、

サンスクリット語で「呼吸」「息吹」を表す語であり、インド哲学では人間存在の構成要素の1つである風の元素をも意味している。そして生き物の生命力そのものとされ…

プラーナ - Wikipedia

これ、間違いなく仮面ライダーのエネルギー源である風力エネルギーシステムのことを指していますね。この頃から彼は仮面ライダーの変身システムの開発を始めていたのでしょう。

このプラーナに関しては詳しく後でも扱います。

 

クモ男、サソリ女

クモはその丁寧な語り口含めてほぼイメージ通りでしたね。公開されるスチルがいつも後ろに手を組んだなんか真面目そうなキャラクターの気配がしていましたから。

サソリが女なのは驚きでしたが、彼女だけはいかにもアニメイテッドな感じの、アスカとかそっち系のフィクション感強めヒロイン属性ですね。いかにも庵野ワールドの住人って感じです。

彼らの仕事「お掃除」というのは、実に秘密結社らしいというか、組織のために手を汚すダークサイドの象徴。

ただし傭兵のような「雇われ」の意識ではなく、クモにせよサソリにせよ、本人の意思で組織に忠誠を誓っている「義理堅さ」みたいなものがセリフの端々から感じられます。

そしてクモの「人間が嫌い」という発言からも闇の深さというか彼自身の人生の奥行きを感じます。ただ、悪人には見えないんですよね。今のところシンプルに魅力的なキャラクターです。主人公サイドにいるからってのもそうですが、フツーにイイもんっぽいし。

あと、クモが小グモメカ持ってたのは原作通りで嬉しいですね。

 

綾小路...?!

「綾小路」という名前を聞いてテンションが上がらないわけがありません。仮面ライダー第10話に登場した妙にサディスティックでエロいお姉さん女幹部・綾小路律子です。

もしかすると緑川はこの後も更にショッカーでの研究にのめり込んでいき、組織内部で再婚。その相手が「綾小路」と呼ばれる女性幹部で、彼女との間に生まれたのが緑川ルリ子??なんて妄想が膨らみます。

が、原作の綾小路は「あやこうじ」と読むのに対し、本作に登場したのは「あやのこうじ」と振り仮名が付けられています。果たして全く別人のキャラクターなのでしょうか??

 

マスクの下は...

蜘蛛男の仮面が砕かれ、その下の素顔が半分露出しました。その顔には、醜い紋様がびっしりと刻まれていましたがこの描写、ニヤリとせずにはおれませんよね。

原作萬画版「仮面ライダー」の本郷猛も一文字隼人も、変身時や感情の昂ぶりによって醜い手術跡がその顔に浮かび上がるのです。

もしかして「シン・仮面ライダー」においてはそれが映像化されるのでしょうか?非常に楽しみです。

…と思ったら第4話で早速クモさんの素顔の理由が語られます!最新話をチェック!

 

仮面ライダーは福音を授ける者

緑川が傾倒している研究テーマ「プラーナ」。プラーナについては以下のように語られています。

「人類を病や死といった不幸から解放する可能性を秘めた生命技術です。もう少し研究が進んでいればお母様もあるいは救えたかもしれません」

「プラーナは...人の命を救うだけでなく...!!飢餓や貧困といった社会問題も解決する可能性を秘めたテクノロジーだ...!あなた方が好む戦争も...きっとなくせると信じている!」

まさしく「神の力」、「福音を授ける者」ですね。

以前から予想してきた通り、「シン・ゴジラ」の生命維持システムや「シン・ウルトラマン」のベータシステム同様、「シン・仮面ライダー」における変身システム=プラーナもまた人類を更なる高みへと導きうる新時代のテクノロジーです。

「シン〜」シリーズでは常に「善悪」を超越した「神の力」もしくは「福音」とも呼ばれる存在が現代社会を揺るがす物語が描かれてきたのです。

ところで、上述のような説明がなされたプラーナですが、これらが事実だとすると「シン・仮面ライダー」って

  • 飯食わんでも風浴びてれば生きていける?!
  • 致命傷を負っても風を浴びれば何度でも蘇生する?!

まさに「不死身の男」なわけですね。

また、上述の通りクモやサソリがイワン一派であり要するに「死神博士メイドの改造人間」だとすれば、バッタ=仮面ライダーに関しては「緑川メイドの改造人間」ということになり、同じショッカーの改造人間の中でも仮面ライダーだけデザイン上の違和感がある部分を見事設定に落とし込んでいます。

 

ケイ、そしてアイ?

この辺はよくわかんないんでもう少し展開を待ちたいところです笑

クリプトキューブ揃えないと会えないってのはなんとめんどくさい上長でしょう😅

また、創設者が死んだ、というのも気になりますがあくまでその創設者はただの傀儡だったのでしょうか?

ただ、アイがやりたいことはなんとなくわかりますね。

クラークを切りたいのはアイの意思です。クラークというのは、ファウストやSHOCKERの持つ資金力や技術力を金儲けに活かす、非常にシンプルな悪者です。戦争ビジネスに生きる死の商人とでも言いましょうか。現代的なヒールです。

アイの思惑はそういう金儲けとは別にある。危険人物とも言えるイワンを使って言わば「狂人」を集めている。そして中でもアイが大きな期待を寄せている人物が緑川です。

アイの目的は純粋に「人間を進化させること」にあるように思えます。

が、何より面白いのは、人間を進化させるのは善人でも悪人でもなく、絶望を味わった狂人であるという点です。

だからこそタイトルは「真の安らぎはこの世になく」なのでしょう。この世に絶望した人間が孕む狂気、そこにこそ本作の主眼がある。

 

引き続き、第4話以降もおっていきます!

(了)