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【仮面ライダークウガ考察】④バルバの指輪の能力とクウガとの共通点

「クウガ」に残された謎や設定の隙間を、公開されている情報を元に好き勝手考察しまくる本シリーズ。

第四弾は、バルバの指輪の謎に迫る。

ゲゲル開始時にグロンギのベルトに押し当てられるバルバの指輪。公式本では「ゲゲルの制限時間に合わせ自爆機能を起動しているのではないか?」と言われていたが、果たしてその実態は…?

◆ゲドルードは爆発物?

ン・ダグバ・ゼバ 1/1 プロップ レプリカ グロンギ ベルトバックル 完成品 仮面ライダークウガ コスチューム スーツ コスプレ真骨彫

クウガの霊石アマダムと同質の魔石ゲブロンが埋め込まれていると言われるグロンギのベルト・ゲドルード。

恐らく表面に見えている禍々しい装飾パーツ全体はザジオ(ラ集団=ベルト製作者)によって追加された金属製の装飾品(=ゲドルード)で、その内側にゲブロンが埋め込まれているのだろう。

超全集によると、更には何らかの爆発物が組み込まれているのではないか?との仮説が記載されていたが、

仮面ライダークウガ超全集 <最終巻>

仮面ライダークウガ超全集 <最終巻>

 

それならゴオマを解剖した椿がそれらしきものを発見しているはず。しかし劇中そのような言及はなかったことから、以前②でも述べたように、

 クウガの封印エネルギーによってゲブロンが誘爆されている=ゲブロンそのものが爆発物なのではないかと私は考えている。

※裏を返せばクウガのアマダムはアークルへと加工される過程でこの危険性が取り除かれているのではないかとも考えられそう。

 

◆バラ種怪人としての能力

EPISODE 5 距離

バルバの指輪は、「週刊仮面ライダーオフィシャルデータファイル」によるとゲゲルリングと呼ばれるらしく、更に興味深いことには、クウガの封印エネルギーと同質のものを流し込む効果があるそうだ。

まぁそれもそのはず、ゲゲルに失敗したものは強制的にゲドルードが起爆、その肉体は爆散、まさに現代クウガの必殺技を喰らったのと全く同じ状態となる訳だ。

問題は、この能力が指輪由来或いはラ族に特別与えられた能力なのか、それともバルバに固有の能力なのかだが、私は後者を推したい。

その理由は大きくは2つ。

  1. ゲゲルリングのデザインがバラのトゲに似ているから
  2. プレイヤーの申告に従ってバルバの意思で制限時間がコントロールされているから

任意のタイミングで相手を殺害するグロンギと言えば、脳髄に仕込んだ針を巨大化させる残忍なゲゲルでクウガの逆鱗に触れたジャラジが有名だが、彼の能力と同様、言わば相手の体内に仕掛けた「バラのトゲ」を任意のタイミングで起動するという、バラ種怪人バルバ固有のモーフィング能力と捉えた方が自然ではないだろうか?

ゴオマのように、バルバに反旗を翻す者が他にいてもおかしくは無さそうだが、実際劇中では他に類例が見られなかったのは、この特殊能力が故に他のグロンギたちから恐れられていたからではないだろうか。

 

◆クウガとバルバは近い存在⁈

EPISODE 12 恩師

やはり興味深いのは、バルバの能力とクウガの必殺技がほぼ同質であることだろう。現代クウガの封印エネルギーの正体は、②で詳説した通り、

神経断裂エネルギーと、ゲブロン誘爆エネルギーの合わせ技だが、流石は同質と言われるゲブロンとアマダム。状況は違えど「確実にグロンギを殺したい」という「バルバの呪い」と「五代の覚悟」から生まれた封印エネルギーは同質のものとなったのだ。

一気にレベルが上がったゴ集団登場より、ゲゲルリングのトゲ状パーツが2本に増えたのも、クウガが金の力の使用を余儀なくされたのと重なる。

恐らく、より強力なエネルギーをベルトに送り込むために指輪もより強力なものへとチューンナップしなければならなかったのだろう。

しかし、「今度のクウガ」が封印ではなく「爆殺」という手段を取っていることを知ったときはバルバも驚いたことであろう。何せ、「殺すことを知らない腰抜け」だったはずのクウガが、自分と全く同じ能力で何の迷いもなくグロンギを殺しまくっているのだ。

だからこそ彼女は誰よりも早く「クウガ闇堕ち」の可能性を予見していたに違いない(結局闇堕ちは免れたのだが)。

 

◆呪詛と祈祷

COMPLETE SELECTION MODIFICATION HENSHIN BELT ARCLE(CSM 変身ベルト アークル)仮面ライダークウガ

それにしてもやはり凄まじいのは本作に登場する霊石や魔石のとてつもない「思念具現化能力」である。

変身者の意志を自在に具現化するモーフィングパワーこそがこれらの本質ではあるが、その能力の大きさは、変身者の意志の強さに比例するのではないかと思われる。

そしてその仕組みをよく理解しているリントのサポートがあった先代クウガは恐らくアマダムを手にして一年足らずの五代よりモーフィングパワーをうまく使いこなしていたに違いない。

そして超古代においては、使用者の意志を増幅する手段として、グロンギによる殺戮という災厄の鎮静化を願う「祈祷」や、グロンギにとっては狩りの成功を願う「呪詛」の類もまた盛んに行われていたのではないだろうか。

あくまで科学的な描写が目立った本作において「祈祷」や「呪い」といった言葉は非現実的で浮いた言葉に思えるかもしれないが、劇中でもその片鱗が感じられる描写は少なからずあった。ゴオマの長野での行動だ。

EPISODE 23 不安

EPISODE 23 不安

  • 発売日: 2015/08/27
  • メディア: Prime Video
 

第20話を過ぎたあたりから東京と長野を往復し始めたゴオマ。どうやら長野に埋蔵されていたゴ集団専用の武器発掘をさせられていたようだ。23話冒頭では

「パベジョヂバサ…ギセジョダバサ」(わけよちから、いでよたから)と謎の魔道具を使い不思議な呪文を唱えながら発掘作業に従事していた。

 

◆「変身!」というマントラ

広大な土中に眠る微細な装飾品のみを掘り出すという特殊作業を可能にする魔道具の存在とグロンギの呪文。超古代文明においてもこのような光景はリント / グロンギ問わずよく見られたものだったのだろうか。

何らかのマントラや呪文を唱えることでより強力なモーフィングパワーを引き出す秘術があったのかもしれない。それが③で紹介したような、先代クウガのより複雑な封印技を可能としていた可能性もあるのだ。

※封印技の開発は、クウガ1人ではなく大勢のリントによる祈りや舞いなどの儀式の末に誕生した可能性すらある。そうだとすれば、アークルは変身者以外の思念をも受け取ることができるかもしれない。

EPISODE 17 臨戦

しかしなんてことはない、現代のクウガも「変身!」 / 「超変身!」と能力を引き出すための合言葉を叫んでいた。これも思念を具現化するためのある種の「マントラ」と言えるかもしれない。

バルバがグロンギのベルトに指輪を押し当てる行為も、神聖な儀式であり呪詛を込めた呪いである。グロンギの戦士は己の命をかけてゲゲルに挑み、バルバもその誇りにかけて同族の命に「トゲ」を打ち込む。

平然とやってのけているように見えて、彼らの心には独自の文化に裏打ちされた言外の誇りと信念が垣間見えるようだ。

(了)

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