今まで見てきた中で実はかなり異色のバチェラー。個人的にはかなり好き。めっちゃ面白いです今回のシーズン５。何が面白いかって、元々最初から完璧人間として登場するはずのバチェラーが、今回はだんだん「バチェラーになっていく話」になってるのでその変化を追っていくのが楽しい。
特にバチェロレッテシーズン２からの変化というか成長が面白いです。
あ、最終話直前の第話までのネタバレ含みます！要注意！
優しい人とは嘘をつける人
何かにつけ「優しい」と評価される長谷川さんですが、「優しい」ことと「誠実である」ことは似ているようで少し違います。私自身もよく「優しい」と言われるタイプなので(←)よくわかるんですが、世間でよく言う「優しさ」ってちょっとイジワルな言い方をすれば「嘘をつくのが上手い人」でもあるんですよね。
それを最初に実感したのが、女性たちとの初対面で、２回続けて「最初にお話させてください」と約束させられたときのことでした。これは結構象徴的な場面で、「長谷川くんこの先バチェラーとしてやっていけんのかな？」って今後の波乱を予感させる面白い前フリだったと思います。
また、さしこも言っていた通り(ウチの妻も言ってましたが)、長谷川さんはめっちゃかっこいいしイイ男だけど「バチェラーって感じではない」んです確かに。
それっておそらく女性に対する「貪欲さ」とか経営者的な「鋭さ」とか「勝負強さ」とか、それと同時にある「華麗さ」とか「上品さ」とか？そういうカッコ良さって、「優しさ」とはちょっと違いますよね。確かに今までの長谷川さんにはそういうイメージって皆無でしたし。
ただそれは、マクファーという歴代最強のチート男子と勝負しなければならなかったという事情もあるとは思うんです。マクファーの前では、少し控えめな優しい男性というか、ゴリ押ししていくパワープレイというより、察してあげる優しさの方ばかりが違いとして際立ってしまうように思います。
あの現代美術家の齋藤さんに、カクテルパーティーで交換絵画を渡して、その後のセレモニーでお別れしたのとか象徴的ですよね。お別れするつもりだから餞別として送ってますよねあれ。ああいうの長谷川さんらしい優しさかなぁと。良いか悪いかは別にして。
月田さん推しです
私月田さんめっちゃ好きでしたけどねー。シリーズ史上屈指の名キャラだと思います。
素直じゃないけど根はめっちゃ素直で可愛らしいところが本当好きですけどね。多分長谷川さんもそういう彼女の「めんどくさいところ」とその奥にある「地のかわいさ」に期待してたからあそこまで残してたんだと思うんです。
ただ、彼女と距離を縮めるためには「バチェラー」という場所は早すぎたんだと思います...。
いやしかし私が彼女にめちゃくちゃ惚れたのが、女性だけでヴィラで過ごしているときにも長谷川さんに教わったトレーニングを一人続けていたところです。2話で長谷川さんにも「続けていきたい」と言ってましたけど、それを本当に続けているところが映像のすみっこの一瞬ですけどちゃんと確認できるんですよね。なんというか健気ですよね。んでもってそういうことをあんまりくどくどアピールできるタイプじゃないし可愛く振る舞える人じゃない。だからこそふと見せる女性らしい発言とか仕草がものすごく美しく見える人なんだと思います。
しかし「おかえりなさいませご主人様」は本当なんだったんだ...www
ストールンローズ
やっぱり今回一番の見どころはバチェラー史上初のストールンローズでしたね。これは本当に面白かった。鳥肌モノのドラマが待ってましたね。
プール飛び込んだ場面と、最後の月田さんの号泣...かなりグッときました。
改めてバチェラーシリーズって何が面白いのかっていうと、矛盾するようですけど「女性同士の静かな睨み合い」と同時に、「彼女らの間に生まれる友情」なんですよね。
ピリピリした空気にニヤニヤし、友情に胸を熱くする。これが楽しいなと。
じゃあどうなったら面白くなくなるのかって考えたら1️⃣「誰が選ばれるのか容易に想像がついてしまう」、2️⃣「みんな仲良すぎて波風立たない」、3️⃣「みんな本当にバチェラーのことが好きなのかわからない」ってなっちゃったときだろうなと。
この３つを良い具合にシーズン５は打破してくれてました。
1️⃣は、やっぱり悠里ちゃんがそこをぶち壊してくれたと思います。正直どう考えてもやっぱり最初っから西山さん一択だったんですよね。私がバチェラーだったとしたら第1話で西山さん以外全員リムジン送りにしてます。そこをまさかの大逆転劇で盛り上げたのが悠里ちゃんです。
2️⃣は、竹下さんがすごかった。彼女って女版マクファーですよねwそして彼女に押し流される月田さんという悲劇...wでもそこからのプールは感動しましたね。
3️⃣をうまく盛り上げたのが実は長谷川さんです。
バチェラーになろうとする男
そもそも、「長谷川さんのことをこれから好きになっていきたい」みたいなことを割とはっきり言っちゃう女性が多いのはシーズン５ならではだなぁと思います。もう開き直ってますよねこの番組。
元々バチェラーって番組のコンセプトは、「カッコよくて仕事もできて金持ちでどんな女性でも振り向かせられる王子様を女性たちが奪い合う」ってところにあったはずなんです。でも、バチェロレッテS2の記事でも書いたように、そのコンセプトって崩壊しつつあったんですよね。ゆきぽよが良い例ですが、ファイナルローズをもらえなくても勝ち組になれちゃう。極端に言えば、バラをもらえなくても痛くも痒くもない。
本当はこの番組でそんなこと言っちゃったらダメなんですよ。でも、そのことから絶対に逃げなかった長谷川さんがマジですごかった。
「僕のことを好きになってもらわないといけない」という彼の言葉が象徴的で、長谷川さんの真剣さとか誠実さが女性たちのハートをしっかり掴んだし、このシーズン５を盛り上げてくれてます。確かに彼は「バチェラーって感じじゃないバチェラー」でしたが、回を追うごとにバチェラーらしくなっていきましたよね。
それを感じたのがまずは2on1デートでした。本人は否定してましたけど、あれ完全に輿水さんのこと当て馬にしてましたよねwww西山さんに「ここまでして選んだ俺の気持ちを受け取ってほしい」みたいなこと言ってたから確信しちゃったんですけど、2on1という最も過酷な手段を通じて、輿水さんを踏み台にして西山さんに愛を伝えたんだと私は思いました。
でもそういう「強引さ」とか「したたかさ」は完全にバチェラーのそれだし、むしろあんなに女の子らしく一途にバチェラー大好きな輿水さんをダシにするあのやり方は、過去のバチェラーでも誰もやったことない残酷なやり方でした。
2on1ってどっちを残すか迷うような２軍をふるいにかける手段くらいに思ってたのでそれを使って本命を落としにくるとかエグいなおい。
だから長谷川さんって、バチェラーになろうと頑張った結果、気がついたらバチェラーを追い越してしまったんじゃないかと(←意味不明ですねw)。とにかく歴代バチェラーと比べてもめっちゃカッコいいバチェラーになっていったなぁと思います。
特に大内悠里ちゃんを本気でオトしに行ってるときのオラついてる長谷川くんは見ものですぞ！
最終回大予想
いやマジでこのシーズン５のもう一人の主役とも言えるのが悠里ちゃんでしょう。１〜３話あたり見返すともうカメラのピントすら合ってないですよ彼女w
私は1話からずっとイチオシでしたけどねめちゃくちゃべらぼうにかわいいし。
ただ、悠里ちゃんの弱点は、やっぱり不安定さだと思います。話さない時間が続くと、一気に不安になってしまうというのは見返していくと結構ハッキリしていて、しかもほったらかしにするとすぐにネガティブな方に行っちゃうんですよね。それって実は夫婦としては結構危ない脆さだと個人的には思います。ただ、愛情を注いだときに見せる彼女の表情とか言葉とかって本当に魅力的です。けどそれは本当に結婚に向けた愛のあり方なのか？
その点、西山さんはマジで結婚後が予想できる安心感があります。だから順当にいけば西山さんなんだろうなぁとは思うんですけど...。
はい、やっぱり最後バチェラー恒例、「かわいい女の子との恋」を選ぶのか「結婚後の安定」を選ぶのか、究極の二択ですよ！
とりあえず長谷川さんは声が低い女の子が好きなのかな(わかるぞ)
(了)
