もうタイトルがネタバレみたいな感じですが今回シリーズ中一番面白くなかったです。
◆ネタバレなし感想
とにかく今回のバチェロレッテシーズン2を一言で言うなら、「王道」だったのかなぁと思います。
バチェラー・ジャパン(女たちが男を奪い合う)の方はシーズン3が超問題作として幕を閉じ、
そしてバチェロレッテ・ジャパンシーズン1といえば衝撃の結末を迎えたこちらも大問題作⁈として有名!
で続くバチェラーシーズン4はまさかの黄さん!しかもばんばん◯◯しまくるし!のある意味こちらも問題作!
という刺激的なシリーズが続いた中にあって今回のバチェロレッテシーズン2は実に王道を往く内容だったなと思います。本当に心から好きな人を選んで好きな人同士が残った、そんなバチェロレッテだったと思います。
でも、本当にいわゆる「王道」を往く作品だったならもっと高評価でも良いはず…。ですがこの物足りなさは「王道」というより「凡作」ということなのでしょうか?
ある意味予想通りだったし、ある意味予想外だった。そんな印象です。しかしそれ以上に問題だったのは、続きが大して気にならなかったことでしょうか。
それは多分、男性陣がみんな優しすぎたからだと思います。やっぱり男同士は、勿論闘争にもなるけど、基本的には協調に向かっちゃいますね。
ここからは最終回のネタバレを含みますので要注意‼️
◆バレアリ感想
多分一番面白くないと感じた理由は、つまるところマクファーが最後に選ばれたからなんだと思う。
確かカヌーみたいなのに乗ってデートする回、グループデートなのに他の男性そっちのけでずーっと美紀ちゃんにベッタベタのマクファーってのがありましたよね?
あの回、他のメンバーも言ってた通り、「あれはやり過ぎ。美紀ちゃんもウザがってるはず」
って大半の視聴者も感じたはず。
ところがその後、マクファーが早朝の気球デートに誘われるという展開があって、
「え?まじであんなのがタイプなの?」
ってみんなキョトンとしちゃったわけです。
ただ、あれはあくまで番組的演出なのかなぁと私は思ってました。でも、あんな感じのマクファーが一歩前に出たことで他の男性陣も攻め方を変えざるを得なくなったし、みんなめっちゃ積極的になったし、あれがなかったらこの作品もっとつまんなかったと思います。
つまり、マクファーは番組を盛り上げるための「道化」だと思ってたんです。
ところがところが、ストールンローズダッシュでマクファーが脳みそプロテインに勝利してヘリデート奪い取ったり、どんどん美紀ちゃんがマクファーのことマジで気に入ってることが発覚していくんです。
この辺から視聴者の感覚とバチェロレッテの感覚が噛み合わなくなってきます。もしかして美紀ちゃん、結婚相手ってより、自分のことずーっと好き好きしてくれる王子様探してる?と。
いやそれはそれで彼女の価値観だからいいんです全然それでも。
しかし、ストールン使わない宣言を見事ひっくり返したマクファーの一貫性のない言動にはやっぱりみんなモヤモヤしたし、普段の歯の浮くような美紀ちゃんへの愛の言葉はどーも薄っぺらに聞こえちゃうし、なんか信用ならないんですよねコイツ。
で、対抗馬の長谷川恵一くんは、人間的にも落ち着いていて信頼できる頼もしいキャラクター。マクファーのように真っ直ぐに愛情を伝えることもできるけど、その言葉の奥に強い芯が感じられるから、「結婚」なら恵一くんでしょ!と思ってました…。
が、正直恵一くんのこと応援しすぎた最終的な私の感覚としては
「こんな素敵な彼にはもっと素敵な女性がいるから、選ばれるな!頼むからマクファーを選んでくれ!」
ま、その通りになったから個人的にはハッピーエンドです。
多分奥ゆかしさみたいなものを美徳とする人からすれば、マクファーは明らかにヒールだし、そのヒールが勝っちゃうという展開は、大多数の奥ゆかしい(恋に奥手で告白なんて苦手な陰キャ)日本人にとってはクソつまんないオチなわけですよ。
◆番組の限界
正直途中からはもう推しメンとかどうでもよくなって惰性で見てました。薔薇儀式も、恵一くんかマクファーでしょってオチが読めすぎてたのであとは誰が落ちるかのドングリの背比べしか残ってなかったし全くハラハラしなかった。
美紀ちゃんがわかりやすすぎるんですよね。全部顔や態度に出てるし。
ただ、この視聴意欲低下は美紀ちゃんやマクファーが主因ではないです。ハッキリ言ってこの旅に参加している男性陣全員の「美紀ちゃん好きです」の言葉に全く重みや信憑性が感じられないこと=番組の根っこのフォーマットがどんどん胡散臭くなっていっていることが原因ではないかと思います。
例えば、バチェラーシーズン1の頃は、殊更にバチェラーの華麗な経歴を強調することで、暗に「玉の輿を狙って群がる女ども」というやや下卑た構図を見事に作り出していたので簡単に感情移入できました。
ですが、そんな本作も配信直後から人気に火がつき状況が一変します。番組のコンセプト通り見事結ばれたはずの二人が破局。その一方で、番組的には敗者として帰国したはずの"ゆきぽよ"がバラエティ女王として芸能界を席巻したのです。
つまり、最後のローズを手にできなかったとしても、それ以上に価値のある「芸能界での一発逆転の可能性を秘めた旬を過ぎたアイドルの登竜門」みたいなものに本シリーズが位置付けられることになっちゃったわけです。
そうなると「何でこいつこの旅に来てんの?」みたいなやつは全部「売名目的での参加」に見えてきちゃいます。そんな連中が「◯◯さんが大好きです♡」みたいなこと言っても物凄く嘘っぽくなるもんだから、恋愛リアリティショーとしての根幹が揺らいでしまうわけです。
でも、そんな奴らが本命のバチェラーやバチェロレッテそっちのけでよくわかんない痴話喧嘩をおっぱじめるのは面白いですwそしてどう考えてもこの番組スタッフは喧嘩をさせるような演出やルールを多数用意していて本当に性格が悪いw(褒めてます)
特に今回の「気に入られたらデート延長、次のデートはキャンセルされる」という3スポットデートとか、スキップされちゃった阿部さんの名前を書いた紙なんか渡さんでええのに「読むかどうかはご自由に」とか言って男性陣に渡すし。
他にも、使う側のデメリットが大きすぎるストールンローズをしれっと置いてくとことか、さぁヘリに乗るぞ!という嘘みたいなタイミングでマクファーが到着したりとか、明らかに揉めそうなタイミングで「このカクテルパーティはあと15分で終わります」とか普段聞いたこともない妙に親切な終了15分前アナウンス入れてきたりとか...まぁ性格が悪いw
それでも今回は喧嘩が少なかった。特に何かとプチ炎上が起こりやすい「実家回り」も大した見どころなく終わってしまった。
総じて、悪い意味で平和な起伏の少ない単調なエピソードが続いたという印象です。それが冒頭で述べた「凡作」という評価を下した理由です。
◆シリーズ史上最強の男
いやでも、ここまでボロカス言っといてなんですが、個人的にマクファーはすげぇなって思います。私だって途中でわかりましたよ、この男本当に嘘ついてないなぁと。あ、彼ってまじでこんな人なのねって。
何せこいつ、FIR(ファーストインプレッションローズ)、気球デート、ヘリデート、ストールンローズ、ファイナルローズ...と一人でこの番組のオイシイとこ全部持ってってるんですよwほぼ「ひとりバチェロレッテ」でしょう!こんな男後にも先にもマクファーしかいないだろうし、こうやって考えるとそりゃあ短期間で美紀ちゃんの脳みそ支配しちゃうでしょうね。
でも、だからこそ怖い。ハッキリ言ってすぐ別れそうw
マクファーではなく美紀ちゃんがフっちゃいそうな気がします。飽きられそう。
が、せっかくなので、他の一部の先輩たちのようにはならないでね...。
(了)