いやーおもしろかった。
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彼女は黄さんが「中野さんとはキスしてない」ってウソをつかれたと勘違いしてしまった。その結果、他の女性陣に対し、「黄さんは私にウソをついた」とウソをついた格好になり、余計に状況を悪化させてしまった。 おそらくテレビの前の多くの黄さんファンたちから強烈な敵意の眼差しを向けられることになるだろう…。 だが、彼女を責めてはいけない。 まず何より、彼女自身に悪意はないということ。 そして黄さん自身が語った通り、彼女が誤解してしまったのなら、誤解させた黄さんにも責任はある。 密着のカメラは証拠映像として雄弁に事実を物語るものだが、それをもってしてしっぽをつかんだような気になってはいけない。黄さんの振舞いに疑義が生じた女性陣の中で不安が渦巻いた時と同様、我々自身もまた、桑原茉萌をどう評価するべきか試されていると思って冷静に事実を俯瞰すべきだ。 不信、不安、落胆…あらゆるネガティブ渦巻く、おそらくバチェラー史上最悪の修羅場を、黄さんはひとまず乗り切った。 女性たちとの彼の向き合い方は本当に素晴らしかったと思う。男である私も何度 「黄さんカッコいい…!」 とつぶやいたことか…。 彼が語ったことを整理すると、 絶対ヤったやろ!言うてごめん黄さん。 しかし、この理屈をただ語るだけでは女性は納得しなかっただろう。彼はそれに加えて 最近流行りの書籍ではないが、 こういうとき女性は男が語る理屈なんか一切聞いていない。ただ本能的嗅覚で、こいつは信用できるのか否かだけを峻別している。 そして黄さんはその交渉に勝った。ただ1人の女性を除いて。 何より重要だったのは、黄さんはこうなることを覚悟していたということ。それは、彼自身全く理解されない可能性も承知しているからだ。 そして勿論黄さんにも落ち度はある。 だが事前説明がないと言うのも変な話。カクテルパーティとかで「俺キスしまくりまーす」とか言うのも違うしね。 だから黄さんとしては、そんなの聞いてない!おかしい!って全女性を敵に回すことも想定内だったし、何名かが黄さんの元を去ることも予期していた。 黄さんにとってこれは、犠牲止むなしの大勝負だったのだ。 黄さんも覚悟していた犠牲は思わぬ形で出た。桑原茉萌のリタイアだ。 繰り返すが、彼女が勘違いしてしまったことはまずかったが、だからと言って彼女が悪い訳ではない。 彼女は黄さんに本気だったし、自分だけを見てほしいと必死になったあまり、不安が募って錯乱してしまっただけだ。 多分めんどくさいやつだって思った方も多いかもしれないが、そういうめんどくささも含めてかわいいなと思ったよ私は。 それが前回も指摘した彼女の若さであり未熟さだ。そしてそれは一見マイナスなようで、彼女にしかない武器だった。黄さんはそこを魅力に感じていたし、それが自分の武器だと彼女も熟知しているからこそ、最後にあんな手紙を渡したのだろう。 悔しいからこそ、彼の心にタトゥーを残してやる、後悔させてやる、という愛情を裏返した憎しみを込めて。 で、今回の戦犯は坂東、お前だ。 あ、いや厳密には黄さんの言動を利用して真実のなんちゃらカードとかいうゲームで引っ掻き回した番組側だな。 そして実に巧みだったのは前回、中野さんと黄さんが一夜を過ごしたシーンを「映さなかった」ことだ。 「見せない」というのも、高度なウソのつき方である。見せてもらえなかったからこそ、我々は悪い方向へと妄想を働かせてしまった。 ちなみに、基本的に桑原さんを擁護している私だが、一点だけ気がかりなのは「黄さんがウソついてたってのが私の勘違いでした」ってことを他の女性陣に説明することなく帰国したっぽいこと。 そこまでして筋通してくれたら…とは思うがそこまで気が回るほど大人ではないか。 あと、この危機的状況を利用して立ち回った中野さん、アンタが一番こわいよ。 さすが、先公にカフェオレぶっかけて退学しただけのことはある。肝っ玉すわってるね! あと、「寝れてる?」って聞いた藤原さん、あれは惚れるわ〜。 そりゃ夢に出るでしょあんな素敵な女性...ポイント2億点上がりましたね。 あ、ちなみにこの序盤〜中盤でデートに誘われている女性は、判断に迷うから誘われているのであって、絶対残す!って決めている人は逆に誘われないからな! ってところで次回。 (了) 桑原茉萌のウソ
黄さんのテクニック分析
黄さんの落ち度
桑原茉萌は悪くない
一番悪いのは…