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「タッコングは謎だ」感想「ぼくがかんがえたさいきょーのタッコング」(ウルトラマンタイガ22話)


『ウルトラマンタイガ』第22話 「タッコングは謎だ」【『ウルトラマンZ』応援配信11】 "ULTRAMANTAIGA" Episode 22 

※2019年12月、本放送時の記事再掲。

唐突にリアルタイム番組の感想記事を書いているが、今後継続の予定はないので悪しからず。

大好きな「帰ってきたウルトラマン」関連のエピソードというのもあり、思わず筆をとった次第。

タッコングは謎だ

タッコングは謎だ

◆棒読みの子役

冒頭、「例のBGM」で唐突に登場する子ども

ホクロの位置といい庶民的な服装といい、ウルトラセブン「ノンマルトの使者」登場の真市少年や、帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」登場の良少年を彷彿とさせる展開。

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「〜てばよ!」とテンションの起伏も読めないところがいい。今日は昭和ウルトラの世界なのか、とすぐにこっちのスタンスも固められる。

メタな「あるあるパロディ」を見ているような、世界の外側から半笑いで眺めるテンションと、それでも懐かしくて入り込みたくなる親近感入り混じったまだらな感覚が新鮮で面白かった。

 

◆二次創作のような新設定

怪獣は何も語らない。だから世間からは異物として警戒され、爪弾き物にされる。そんな世間の冷たい風に対して「いや、おかしいよ」と一石を投じるのはやはり子供ながらの純粋な瞳。

そんな彼らの代弁者として少年がヒロユキに語りかけるタッコングの存在理由。人類による環境汚染等が原因で怪獣が現れるというもはや「お約束」、そしてタッコングとアーストロンがほぼ同時に出現した史実をベースに、ギーストロンの復活をタッコングが阻止してきたという新設定(新解釈)

ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 114 ギーストロン

ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 114 ギーストロン

  • 発売日: 2019/11/30
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

何より、アーストロン→ゴーストロン→ときて「ギーストロン」という安直なネーミングセンス。更にタッコングの姿はほぼ原典のままながら、初めて見せた大跳躍や回転攻撃等のほぼ別人とも言える活躍ぶり

それら全てが、まるで子どもの二次創作マンガのような=「ぼくがかんがえたさいきょーのタッコングのおはなし」みたいで、そこに私は妙な居心地の良さを感じてしまう

それはきっと、私自身も小学生の頃、ずーっとウルトラマンを題材にした自作マンガを作ってきたからかもしれない。そんな童心に帰らせてくれるような懐かしさが、全編に漂っていたように思う。

 

◆ウルトラマンタイガの見せ方

戦闘におけるバンク映像には、なんだか「今のウルトラマンも苦労しているなぁ」と思わされてしまった。販促丸出しの、ほぼCMのような武器使用シーン。

ウルトラマンタイガ DXタイガトライブレード

ウルトラマンタイガ DXタイガトライブレード

  • 発売日: 2019/10/19
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

往年の「セーラームーン」を見ているような錯覚すら覚える違和感。それこそ「帰ってきたウルトラマン」になぞらえて言えば、シュバッとブレスレットを放つあのテンポの良さはそこにはない

だが一番大事なことは、メイン視聴者である子どもが楽しんでいるかどうか懐古主義の余計な口出しは慎むべきだろう。あの販促バンクは、ウルトラマンと一体化した後の「ウルトラマンの中の人間」を映像化しつつ、テレビの前の子どもと同じく、変身せずに武器を使うシーンがストーリー上も無理なく挿入できる点で画期的だ。つまり、テレビの前の子どもにとっての再現度が限りなく高いのだ。

あのバンクが流れる瞬間は、おもちゃを手にする子どもにとってはテンションが最高潮に上がる瞬間なのではないだろうか。

更に忘れてはならないのは、そうした不断の努力とアイデア(によるインカム)のおかげ(?)であそこまで精緻なミニチュア撮影が「毎週」見られるという点だ。

毎週の30分番組で「映画レベルの特撮が楽しめる」ことこそ、円谷作品最大の魅力だったではないか。

 

◆改めてタッコングの魅力

劇中何度も意図的にタコが登場し、タッコングが主役であることをことさらに強調されたのだが、むしろそれを繰り返されるほどに、タッコングがタコではないことを感じさせられた気がした。

名前と色と吸盤は完全にタコなのだが、それ以外はまるで我々の知り得るタコとは全くの別物だ。大きな球体のような全身、軟体動物とは思えない4本の手足、爬虫類のような頭。

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 115 タッコング

ウルトラマン ウルトラ怪獣シリーズ 115 タッコング

この奇想天外さこそ、円谷怪獣の真骨頂だ。地球にいる既存の生物に置き換えられない、「タッコング」は、「タッコングだ」という以外形容の仕様がないのだ!(ペスターはヒトデでもコウモリでもないように)

そんな奇才光るウルトラ怪獣の今後の「再誕」にも期待したい。

 

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