- ◆笑い続ける怪獣
- ◆約束と、愛と、…
- ◆全員の力、合わせるときだ!
- ◆ガウマvsジュウガ
- ◆暦vsムジナ
- ◆バトル、ゴー!
- ◆ガウマの最期
- ◆パサルート…⁈
- ◆全員に「S」の刻印
- ◆お前は、誰だ
- ◆文化祭!金石!
- ◆インスタンス・ドミネーション!
※前回はこちら
◆笑い続ける怪獣
残る怪獣優生思想3人を飲み込み、更なるパワーアップを遂げるガギュラ(シズム怪獣)。
胸が開いて怪獣の種らしきものが露出するシーンはOPと一致。
3人を取り込んだ怪獣がパワーアップしたのは、オニジャとムジナの2人がかりで操ったブルバインが強力だったことを思い出させる。
あの時から予想していたが、やっぱり4人がかりで操る怪獣が最強でしょ!
で、気になったのがこの怪獣ずーっと不気味な声で笑っていること。後述するが、これがいわゆる「無上の自由」を謳歌した姿なのかな?
◆約束と、愛と、…
この流れだと、3つ目は「未来」なのかな?つまり、OPの歌詞でずっとその種明かしはされていた?だとしたら乙だなぁ〜、ガウマさん。
で、実はこの3つ、全てガウマが姫から託されたものだったんじゃないかと思う。
11話でジュウガがダイナゼノンのことを「5000年前から仕組まれていた」とか言っていたが、ダイナゼノンを仕組んだのは姫だろう。遠い将来、再び怪獣優生思想が蘇る「未来」を守る「約束」を、ガウマに「愛」を込めて託した。
この3つこそ、ガウマが生き返った理由であり、再び死ぬまでの生き甲斐そのものだった。
◆全員の力、合わせるときだ!
「ちせの友達に死なれちゃ困るんだよ!法事が増えるからな!」
暦センパイのかっこよさに痺れる。そう、それでいいんだよ。世のため人のため正義のためとかじゃなくって、ちせのためであり、自分のためなんだ。
ナイトを盾で守るゴルドバーン。更にそこへ次々と駆けつけるガウマ隊。ナイトさんも愛される男になったな。
瀕死の体を押して駆けつけるガウマとナイトのやり取りも熱い…(涙
「余計な真似をしに来たんだよ」
「ならば後悔はないな。再び全員の力、合わせるときだ!」
何この鳥肌展開。そして全然使い回す気のないカイゼルグリッドナイト合体シーン。9話の初登場時からどんどん進化してやがる。
◆ガウマvsジュウガ
ジュウガさんいきいきしすぎw
そしてうるせぇの一喝で殴り飛ばすガウマさん最高。とてつもない連続パンチの応酬、こんなロボットアニメ、見たことないぜ。
ガウマが最強の怪獣使いだった理由は先日も考察した通り、きっと姫を愛していたから。
でも、そのこともわからずただガウマの強さにのみ心酔していたジュウガ。そりゃあ鬱陶しい後輩だわw
だからガウマは何度もジュウガを殴り飛ばしてきた。11話では「いつも痛くない」と言っていたジュウガだけど、それはきっとジュウガが最も大切なことに気付いていないからかな。
◆暦vsムジナ
ムジナ様の「触らないでよ!」いただきました。羨ましい。
ずーっと因縁のあるこの2人。要は似たもの同士だったんだと思います。
ムジナもきっと本来なら5000年前のニートみたいな人だったのだろう。だけど怪獣だけが彼女に生き甲斐を与えてくれた。怪獣使いの才覚が、彼女を必要としてくれたからだ。
暦もまた職無しニートだったが、ダイナゼノンが生き甲斐となった。
11話で語っていた通り、怪獣のせいで何もかもが変わったとは言うけれど、暦は怪獣によって何かを「失った」のではなく、「得た」側の人間だった。
そして彼がダイナゼノンに乗って戦えば戦うほど、ムジナから生きる場所を奪っていった。だから、暦は誰も憎まないけれど、ムジナは彼が憎かったのだろう。
殴り合いの場面では、今度は暦くんが「離せ!」と一喝。
怪獣もダイナゼノンもない世の中だったら、きっと2人でまた美味しい酒が飲めただろうに。
切ないけれど、ここまで熱くやられると、もはや清々しいぞ!
◆バトル、ゴー!
全員息合いすぎの声揃いすぎw
過去、蓬が風邪ひいたり気持ちがバラバラだったりしたときって本当に声揃ってなかったから、逆に今回の全員のシンクロ率の高さが凄まじすぎて血管沸騰しそうだわ。
ダイナゼノンに分離、そこからダイナレックスへ!全形態見せてくれる最終回らしい全出し熱すぎる。
必勝灼熱大火炎バーニンググリッドレックスロアー!
長ぇ!熱い!
そして安らかに眠る怪獣優生思想4人組よ…なんて清々しくて美しい最期なんだ…。
◆ガウマの最期
1話冒頭と同じく優しく響いたホトトギスの声。ガウマにもお迎えが来たのかな?ガウマの死と共に燃え尽きたダイナゼノン。
4人全員が揃わないと動かせなかったダイナゼノン、誰か1人の命が失われれば活動を止めるのか、それとも元の持ち主であったガウマの死がそうさせるのか。
◆パサルート…⁈
帰っていくゴルドバーンとダイナレックス、そしてグリッドナイト同盟たち。
あのー、その穴って完全にパサルートですよね?
©︎円谷プロ 1993年「電光超人グリッドマン」
パサルートとは、コンピューターワールド同士をつなぐトンネル状の空間で、原作劇中ではもっぱら電線のケーブルがその役割を果たしているように描かれていた。
彼らが去っていったピンク色のトンネルはどう見てもパサルート。そしてラストカット、ナイトたちはダイナゼノンと共にどこか別のコンピューターワールドに…。
本作の舞台もやはりCWだったと見て良いのだろうか?
そしてダイナゼノンが復活していたということはガウマさんも...?
◆全員に「S」の刻印
ガウマの左頬に残る「Ⅵ」みたいな傷が、今回でダイナゼノン操縦者全員についたこととなる。
暦は10話、JC稲本さんと砂浜で札束拾ったときに足に「Ⅵ」の傷がついていた。
夢芽は瓦礫の中をダイナウィングに向かう最中太ももに同様の傷が、蓬は同じタイミングで右手の甲に。
形も含め深い意味がありそうだけど、単にダイナゼノン搭乗者の証というより、勇敢に自分らしく戦った証、ってところかな。
それが「傷」として自分の体に一生残るというのが大事で、これも蓬がシズムに語った「かけがえのない不自由」の一つの形ってことなのかな。
※これについてはフォロワーさんより「S」ではないかと指摘あり。確かに4人の「S」が揃えば「SSSS」!!(6/19 23:30追記)
いやぁ激盛りな最終回でしたね✨
— 辺境のサブカルファン (@henkyousubcul) 2021年6月19日
ガウマ隊の「Ⅵ」傷は第1話冒頭テロップの「S」の意味合いもあると思います。OPの歌詞が正に本編でエモいです!次回作も発表されたので、10月のイベントでまた詳細が明かされそうですね、まだまだ楽しめます! pic.twitter.com/rolLzHyuXg
◆お前は、誰だ
POP UP PARADE SSSS.DYNAZENON 飛鳥川ちせ ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
暦の髪型w
変化凄すぎてそりゃお前誰ってなるわ。
この髪型きっと稲本夫のアドバイスだな。
暦がプライドを捨てて稲本夫の元で働くこととなり、ちせは「センパイみたいにはなりたくないすね」と言う。
元は「センパイみたいに生きていく!」と言っていたちせが、暦から自立した瞬間だろう。
そしてアームカバーを外し、ありのままの自分をさらけ出す自信がついた彼女もまた大きく成長できたようだ。
で、中学校潰れかけてたのは怪獣のせい??
◆文化祭!金石!
絶対最終回は文化祭だと思ってた!
そして写真出展も予想通り!
だが、金石の写真が夢芽の下にくるとは思わなかったぞ!!w
そんで1話で言っていた通りお化け屋敷やるのな。で、サボる夢芽を呼んでこいと蓬を責めるみんなの傍ら、鳴衣(夢芽の親友)が金石に腕を当てる仕草。
ここ2人が仲良かったのは意外だなー。鳴衣、失恋した金石のこと相当フォローしたんだろうなー。本当お母さんだなー。
◆インスタンス・ドミネーション!
最終決戦で蓬がインドミするのも予想通りでした!
が、このときなのか、蓬はシズムくんと対話していたようだ。
シズムくんが語る、怪獣によってもたらされるという「無上の自由」。ジュウガもこれに憧れていたのかな?
そして、シズムくんの怪獣が笑い続けていたのも、この無上の自由を謳歌しているということなのかな?
でも、それを拒んだ蓬。
「かけがえのない不自由をこれから手に入れていくんだ」
不完全な者たちが不確実な未来に向けて進み出す物語。それこそが、SSSS_DYNAZENONでした。
本当に素晴らしい最終回でした。
まだまだ積み残した謎と伏線回収については、また追って綴っていこうと思います。