【限定販売】GRIDMANギャルズ SSSS.GRIDMAN 新条アカネ 完成品フィギュア
最終回直前の第11話では、ずっとコンピュータワールドだと思っていた本作の舞台が現実世界である可能性が再度急浮上、
更にそれだけではなく、本作のヒロイン・南夢芽と、前作のヒロイン・新条アカネとの共通点がより色濃く浮き彫りになるという何とも不思議な描写がいくつか見られた。
ここではそんな、アカネと夢芽の共通点をピックアップし、最終回に備えたい!
◆カニのポーズ
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アカネと言えばコレ、という人も多いのではないだろうか。バルタン星人を真似た、しかし単なるピースではないハサミの作り方。
この個性的な仕草を、11話ではカニの説明をする際に夢芽がしてみせた。
真っ先に「アカネっぽいからやめろw」と思ったが、彼女のアカネっぽい描写は実はこれに留まらなかった。
◆うっそー
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11話で突如夢芽が口にした
「うっそー」
…どっかで聞いたセリフだ。
あ、これもアカネだわ!
ゾッとした。しかも場面は墓参り中の何気ない会話、中身そのものにはあまり意味がない。つまり「ほら、アカネを思い出すでしょ?」と言わんがための「演出」にすら思えた。
そう考えると、過去のエピソードでも夢芽とアカネを重ねたかのような描写は幾度となく繰り返されてきていたことに気づく。
◆退屈から救いに来たんだ
振り返れば第6話、教室の大窓から外を眺める夢芽、校舎の屋上に1人佇む夢芽...これらは前作でも見られたアカネの姿とぴたり重なる。そもそも校舎のつくりだって気持ち悪いほど全く同じだし。
更には第9話でゴルドバーンを突き飛ばして水門の上にいた夢芽のもとに駆けつけたダイナソルジャーの姿は、前作OPでアカネの眼前に現れるグリッドマンの姿と構図がぴたり重なる。
それに、夢芽とアカネの構図が重なるのは、決まって夢芽が病んで闇堕ちしかけているときばかり=精神的にも夢芽がアカネに近づいているときのようだ。
◆洗面台
10話に登場した過去の夢芽の自宅だが、驚くことに、前作で登場した六花の家の洗面台と瓜二つだった。
そして六花=アカネであることを加味すれば、これはアカネの家のつくりが夢芽の家のつくりと同じである可能性をも示唆している。
◆どうかしてるんだよ
個人的に引っかかっていたのが「私はどうかしてるんだよ」という夢芽の第1話のセリフ。
蓬たちと関わっていく中で、夢芽はどんどんマトモになっていったし、姉の死という過去が彼女の性格にも暗い影を落としていたこともハッキリして、そんな「どうかしてることなんてないよ、大げさだな」と今となっては思う訳だが。
しかし仮に彼女が新条アカネと近い何かを持っているとすれば、そしてその言葉が、新条アカネに近いものを指しているのだとすれば、それはまぁ確かに「どうかしてる」んだろうなと思わされてしまう。
◆夢芽とアカネの違い
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しかし、だからといって短絡的に2人が同一人物であるなどとは考えたくない。
なぜなら、2人の違いも結構多いからだ。
まず、そもそも夢芽は怪獣オタクではない。第4話では自室も登場したが、アカネの部屋とは似ても似つかない女子高生らしい部屋だった。
※古生物の変わったぬいぐるみは多かったが。
もし夢芽がアカネと同質の存在だとすれば、怪獣に対してもっとテンションを上げているはずである。
また、夢芽には元々良き理解者=友達がいる。赤メガネの通称「お母さん」こと鳴衣である。しかし新条アカネには現実世界における友達らしき存在は皆無だったと想像できる。そうでなければあんな電脳世界の神になろうとはしないだろう。
更に、夢芽は結構男子に対しても積極的だ。2年生の先輩を呼び出したり、それまではさほど接点のなかった蓬を突如バイト終わりに呼び出したり、結構度胸がある。それに対して新条アカネはどうだろう?前作第4話での合コンシーンからも、男性もそんなに得意ではないように見えるのだが…。
そして決定的な違いは、破壊された街を見る眼差しだ。新庄アカネは街の破壊とそれに伴う殺戮を笑いながら眺めるのが好きなサイコ少女である。しかし夢芽は、第1話で怪獣が暴れ回った場所を劇中2回も訪れ、その被害状況に胸を痛めながら、自分たちの使命の重さを実感しているのである。およそアカネとは真逆の姿である。
◆蓬とガウマの共通点
ここまでは夢芽とアカネの共通点(と相違点)を挙げてきたが、それを言うなら、蓬とガウマもよく似ている。
まず、2人とも怪獣使いの才覚があることだ。蓬に関しては、明確になってはいないものの、怪獣の核と繋がりかけた場面が第8話に登場している。
怪獣使いの能力を失ったガウマと、怪獣使いになりかけた蓬。
そして何より、2人には愛する女性がいる。11話までの展開を見るに、怪獣とではなく、人間との絆(愛)を深めることが人間の証であり、そうすることで怪獣使いの能力は減じていくようだ。
姫と会えることを信じて男らしく戦うガウマと、夢芽への愛を深めながら男らしくなっていく蓬。
◆ガウマが最強の怪獣使いである理由
これらのことから、ガウマが怪獣使いの中で最強だった理由が見えてくる。
それは、誰かを強く愛していることと深く関係している。
11話にて、これまでシズムが蓬と夢芽に接触していたのは、2人が愛を育むその情動を餌にして体内の怪獣を育てようとしていたことが発覚した。
つまり、男女の愛に勝る怪獣の餌はないということだ。
ガウマもまた、姫への深い愛を捧げていて、その愛情がガウマに怪獣使いとしての高い能力を与えていた可能性がある。姫のために怪獣使いとして国に仕えていたガウマは、それはそれは強かったに違いない。
そう考えると第8話、ガウマ隊の中で蓬だけがインスタンス・ドミネーションに一瞬成功した理由も見えてくるだろう。蓬が最も深く夢芽を愛しているからだ。
愛を糧に怪獣使いとなったガウマはしかし、最強でありながら最弱の怪獣使いだった。愛ゆえに「人間」になってしまったからだ。
そして5000年後、愛を糧に怪獣と戦った少年は、その愛を利用されて最強の怪獣を生み出してしまった。夢芽と育んだその情動を、シズムに利用されてしまったのである。
◆未来を勝ち取るために
夢芽とアカネ、蓬とガウマに見出した共通点から、一体どんなことが言えるのだろう?
彼らが同一人物である、というのは突飛すぎてあり得ないとは思う。特に前作「SSSS_GRIDMAN」と本作「SSSS_DYNAZENON」の間には、10年近い隔たりがある可能性が高いからだ(ナイトの成長ぶりから推測)。
しかし、少なくとも彼らを対比構造に見立てているのは確かだ。
或いは、彼らの間に何らかの血縁関係がある可能性だって考えられる。
夢芽が「うっそー」とアカネっぽい口調になったのは、先祖の墓の前だった。アカネとの血縁関係を示す暗示だったのかもしれない。更に蓬はガウマの遠い子孫である可能性も考えられる。ただ、血縁関係がどうと言う話になるとこれも突飛すぎて陳腐な印象になってしまうのでそこまで期待はしていない。
しかし、蓬とガウマが構造的に重なるのであれば、夢芽はアカネというより姫と重なる存在となるはず。そうなれば、ガウマと姫が辿った悲劇的末路を蓬と夢芽も辿ることになるのか...?!なんてバッドエンドも想定されるが、それは無いと思う。
その理由が、OPの歌詞「僕らの未来を勝ち取るために」。
ガウマは5000年前から蘇った過去の存在だが、蓬と夢芽は未来を託された存在なのだ。
その証拠に、最終話のタイトルは「託されたものって、なに?」。
https://dynazenon.net/story/#/12
ガウマは蓬に何を託すのか?最後までしっかりと見届けたい。