新しい予告編が公開されました。
そして更に7つの新情報も解禁!
追うこと多すぎて溺れちゃいそうですが新予告の感想とちょこっと展開予想を!
※本記事は「シン・仮面ライダー」について現時点で公開されている最新情報、及び連載中のスピンオフ漫画「真の安らぎはこの世になく」第5話までのネタバレを含みます。
異形の怪物
©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会
今回最も心に残ったのが実はこのカットでした。
そしてこれこそ私が最も見たいと思っていた仮面ライダーの映像でもあります。
いやしかし手指までバケモノと化しているんですね…。指に生えたトゲなんか完全にバッタのそれです。
しかしこのシーンでマスクを被っているのが絶妙というか、敢えて素顔を見せないことでより深く本郷猛に感情移入できるような気がします。ほんの一瞬の映像ですが、相当うろたえている様子が痛々しいほど伝わってきますね…。
ちなみに私は小学生のときに「仮面ライダー大全」なんかを読んで、「仮面ライダーって異形の怪物になってしまった哀しみを仮面に隠して戦うヒーローなんだ」ということを初めて知りました。
とりわけ、原作萬画版の「仮面ライダー」の本郷猛や一文字隼人には「感情が昂ぶると顔に手術の傷跡が浮かんでしまう」という設定があり、彼らの人ならざる者になってしまった悲運がより強調されていました。
だから、世間一般には仮面ライダーがカッコイイヒーローとして扱われていることや、子どもたちがそれを真似して喜び勇んで変身ポーズを決めている姿に違和感を覚えるようになってしまいました。
突然体を切り刻まれ、人ならざるものに作り変えられ、更には裏切り者として追われ続ける日々…。
仮面ライダーは、「本当はなりたくないヒーロー」なのです。
マフラーの継承者
©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会
そしてもう一つ印象に残ったのがこのカットです。何か手に握っているのかな?と思ったのですがこれマフラーを掴んでいるのですね。そしてこの直前、マフラーなしのライダー二号が一号に歩み寄るシーンがあることから、「マフラーの継承」は直接本郷猛から一文字隼人へと行われそうです。
って、あんな工場みたいなところで落ち合うんかい(笑)
例のポスターから、あのマフラーはルリ子から隼人に渡されるのかと思っていたのですが、この新予告からは異なる展開が予想できます。
しかしその背景が全く読めません。なぜ本郷猛はマフラーを手放すのか。もし本郷猛がシンジくんみたいな性格だったら確かにすぐマフラー投げ出しそうではあるのですが…(笑)
そして一文字隼人の「もらっちゃったよ…」みたいななんとも言えないこの表情(笑)
ニヒルな印象が強かった本作の一文字隼人ですが、このカットはなんかかわいらしくて一気に好感度が上がった気がします。
あとこのシーンの工場、製鉄所?みたいな無骨な建物ですが「シン・ウルトラマン」のメフィラス戦を思い出しますね。ないとは思うんですがマルチバースとしての繋がりがどっかにあってもおかしくはないですからね。
ちなみにこのマフラー、出所(でどころ)は緑川弘ではないかと予想しています。最近読んでるSHOCKERサイドストーリーを描いたスピンオフ漫画「真の安らぎはこの世になく」の第1話で、息子のイチローを連れてバイクに乗る弘の姿が描かれており、このとき彼は赤いマフラーを巻いています。
今のところこの漫画の緑川博士はかなりヤバイ奴ですが(笑)、演じるのがあの塚本晋也さんだと発表されたので、きっとマッドな一面だけでなく人間的な面もまた深掘りされそうですし、そこに込められた「魂」が本郷猛、そして一文字隼人へと継承されていくのでしょうか?
ルリ子は◯◯◯?!
ちなみにこんなインタビュー動画も公開されており、気になったので見てみたのですが地味に重要な情報がサラッと公開されていてびっくりしました。
緑川ルリ子、やっぱりSHOCKERの構成員だったのですね!
オリジナルテレビ版ではただの一般人だったので、緑川博士つながりで巻き込まれるだけの一般人なのかなと当初は思っていましたが、予告映像では勇ましく拳銃を構えるカットが多く、ただの一般人には見えません。
血縁関係も複雑なようで、「真の安らぎは〜」を読むに、緑川弘には元々緑川イチローという息子(演: 森山未來!!)がいました。ルリ子からすれば彼は腹違いの兄ということになります。
現段階(第5話)ではまだ描かれてはいませんが、おそらく今後SHOCKER内部で誰か(綾小路か?)と再婚、ルリ子が生まれるのだと予想しています。両親がSHOCKERの構成員であるとすれば、当然ルリ子も生まれながらにしてSHOCKERの構成員であるはずです。
いわば彼女は「カルト2世」なわけですが、そんな彼女がどんな経緯でSHOCKERから離反するのでしょうか?やはり、緑川弘の死が描かれるのでしょうか?
プラーナとDX変身ベルト
つい先日予約販売が始まった変身ベルトタイフーンには気になる副題がついていました。
「プラーナ強制排出補助機構付初期型」というえらい長い名前です(笑)が、タイフーン系の変身ベルトとしてはおそらく初の「変身解除機能」がついているようです。
DX仮面ライダー変身ベルトタイフーン プラーナ強制排出補助機構付初期型 | 仮面ライダーおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト
変身解除時はタイフーンが逆回転するらしく、変身時は内側に向けて回転しプラーナ(風?)を取り込み、解除する際は逆回転してプラーナを体外に排出するということでしょうか?
※「プラーナ」については「真の安らぎは〜」の中でまだやや抽象的ではあるものの詳しく扱われているので必読です。解説記事でもディープに考察しています。
いずれにせよ、「強制排出補助機構」というくらいですから、プラーナにはなんらかの有害な側面があるようです。そしてそのデメリットは、最新第5話のイチローくんの変化を通じて描かれていますね。
イチローくんも、仮面ライダーと同じプラーナによる身体強化を果たした改造人間ではありますが、この「強制排出補助機構」を備えたベルトがないプロトタイプ故に今後も苦しむことになりそうです…。
ちなみに、2号の変身ベルトには「ライダーパンチ」の音が収録されているらしく、拳を武器にしたライダーのイメージは踏襲されているようですね。
新ポスター・桜島1号?!
©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会
デカデカと画面いっぱいのライダーマスクはもちろんですが、そのカラーリングに注目です。桜島カラーじゃないですか。ずっと予想というか期待はしていましたがやっぱり出ますね通称・桜島1号!
ダブルライダーを並べる場合、あのこだわりの強い庵野氏がいわゆる旧1号カラーのまま二人を並べるわけがないとずっと思っていました。この作品で大切なことは「あの頃」を現代風に再現することでもあるからです。
上述の通り、一度はマフラーを手放す本郷猛ですが、単発映画作品において原典同様彼が欧州に旅立つとも考えにくく、何らかの理由で一時的に戦線を離脱、そしてこれまた何らかの理由でマスクが深緑に変色して帰還するのだろうと考えられます。
※桜島カラー登場も事前に予想しておりました。
ちなみにこのポスターの明度を上げていくと、赤い複眼下の黒い「通称・涙ライン」の下にはっきりと本郷猛の目が透けて見えます。SNS等ですぐに話題になりましたね(そのままでも普通に見えますが)。
©︎石森プロ・東映/「シン・仮面ライダー」製作委員会
マスクの後ろからはみ出る頭髪もそうですが、涙ラインから覗く人間の瞳など、「中に人間がいる」ことの生々しさ、それこそが仮面ライダーの魅力です。
他にも新予告動画の中に注目するポイントはたくさんありますが...
- 桟橋に立つ本郷猛は水面に映る自分の顔を見ていたとか?
- 木っ端微塵に爆散する木小屋は脱走後潜伏した場所?
- 第1話を完全にトレースした横並びの蜘蛛男と戦闘員たち
- コウモリオーグ顔キモすぎな(笑)
- ほら、サイクロンの変形ナノテクっぽいやん!
というわけでとりあえず3/17(金)18:00〜イチバンに見に行きますからね!
(了)