最新情報も続々公開されています!
前回(1~3話)に引き続き4~6話のネタバレ解説&考察!
本記事は、漫画版スピンオフ作品「真の安らぎはこの世になく」第6話までのネタバレ及び公式サイトや予告動画に公開されている最新情報を含みます!
※前回記事
プラーナって...
第3話で致命傷を負ったイチローは第4話にて父・緑川の手で見事蘇生。その手術には研究途中のプラーナの技術が使われていました。
しかし病室での涙の父子再会を見ていたサソリ姉さん、不穏なことをつぶやきます。
「あんなに善人ぶって大丈夫?あなたの技術がどんな犠牲を払っているか イチローくんは知らないんでしょぉ?」
どうやらプラーナのエネルギーソースにはかなりダークなものがあるようですね。まさかアドレノクロムみたいなものじゃないだろうな...なんか胸糞悪いものが隠されていそうで嫌な予感がしますが...。
最近で言えば「仮面ライダーBLACK SUN」に登場した怪人の食事「ヘヴン」が思い出されます。
なんにせよ、劇中で呼称されるプラーナの実態がまだよくわからない(シンプルに風力エネルギーかと思っていましたがどうやら違う?液体なのか固形物なのかすら不明)ので現段階ではなんとも言えません。プラーナの精製そのものに犠牲が伴うのか、プラーナの技術発展の過程で多くの犠牲が伴ったのか…?
直感的には前者かと思ったのですが、案外後者もあり得そうですね。メタな言い方をすると、石ノ森章太郎が「仮面ライダー」のデザインに辿り着くまでにいくつもの「没案」があったのは有名な話で、それを完成形に至るまでの「犠牲」と呼ぶこともできなくはないからです。プラーナ実験の犠牲者=没案(マスクマンK、仮面天使、十字仮面、スカルマン...)とも捉えられるかな?
イチローとイナズマン
夜になるとうずきだすというイチローの肉体。感情の昂まりと共に浮かび上がる顔の紋様は完全に萬画版仮面ライダーで本郷猛の顔に浮かんでいたそれと全く同じものでした。仮面ライダーはこの傷跡を隠すために仮面をつけます。劇場版の本郷猛や一文字隼人の顔にも同様のアザが浮かび上がるのでしょうか?
あと、新情報によるとイチローさん映画本編にも登場するんですね!
そして、新たな出演者をお知らせします。
— 『シン・仮面ライダー』【公式】 (@Shin_KR) 2023年2月10日
ルリ子の兄・緑川イチロー役 #森山未來 さん
ハチオーグ役 #西野七瀬 さん
そして、発表済みの方々の役柄について、
コウモリオーグ役 #手塚とおる さん
ルリ子の父・緑川弘役 #塚本晋也 さん
となります。#池松壮亮#浜辺美波#柄本佑#庵野秀明 監督 pic.twitter.com/Yu7MLqOixT
白装束に身を包んだ血色の悪いミステリアスな顔つきがまたすごい。演じるは森山未來さん!なんとまぁびったりな!
そんな中、最近予約販売が始まったDX変身ベルトタイフーンの副題には注目したいところ。
「プラーナ強制排出補助機構付初期型」。
「強制排出」というくらいですから、プラーナには「毒素」のような有害な面があるのでしょう。そしてその影響はイチローくんの顔に浮かんだアザと共に彼の精神を蝕みかけていたようです。
ところで、イチローくんは度々「蝶」の幻覚を見ているようです。4話の蘇生時、5話で狂気に呑まれかけたときの背景…これは何でしょうか?まじでよくわからないので続きを待つしかないのですが、もしかして彼は蝶の改造人間か何かなんでしょうか??
「プラーナ」の語源から考えても、おそらく彼もまた仮面ライダーと同じく「風を操る戦士」だとすれば、蝶のイメージも悪くないですね。
...仮にそうだとしたら、もしかしてイナズマンってことでしょうか…?
あ!イチローがバイク乗るときに巻くマフラーもしかして黄色でショッカーライダー由来?と思ってたけどもしかしてイナズマン由来?!(漫画は白黒なので判別不能ですがトーンもベタもないので白か黄と予想してました)
ロボット刑事K、キカイダー01に続き石森ワールドを感じさせるイースターエッグがぼこぼこ出てきますね(勘違いかもしれませんが)。
※イチローくんのマフラーは白であることが単行本カラー表紙によって明らかになりました😅(3/13追記)
緑川弘とマルチバース
おそらく多大なる犠牲の上に成り立っているであろうプラーナの技術。そしてそれを実の息子に用いることになんの躊躇も見せない緑川弘。とりわけそれが際立ったのが第5話冒頭の彼の表情でしょう。
そこにあったのは、我が子を救えた感動ではなく、自身の研究成果にこそ喜びを見出す狂人の笑顔です。イイですねーあの笑顔。映画本編がより楽しみになりましたよ!
ただ、さすがに「戦闘員の登場」には彼もちょっとドン引きしていましたね。そこにこそまだ彼のまともな部分(人間性)が感じられるところではありますが…。ただ、すぐに息子を放置して仕事に没頭するあの感じは碇ゲンドウですよね(笑)
ちなみに映画で演じるのはあの塚本晋也さん!人間味溢れるキャラクターのイメージが強かっただけに、逆に狂気じみた面も見られるのか期待が高まります!
あと、やっぱり塚本晋也さんといえば「シン・ゴジラ」のピンクのタオルのおっちゃんですよね。彼にはお馴染み「城北大学」大学院の准教授という設定があります。そしてもちろん原典「仮面ライダー」の緑川弘も城北大学の教授です。
こういうのを最近では「マルチバース」なんて言いますが、昔っからこういうことはよくあって、「ゴジラ」の芹沢博士は「ウルトラマン」の岩本博士でしたし、「ウルトラマン」のムラマツキャップは「仮面ライダー」の立花藤兵衛でした。ゴジラシリーズには宝田明顔の男性が頻繁に登場するし、「ウルトラQ」の由利子ちゃんと瓜二つの女性が「ウルトラマン」にはアキコ隊員として登場します。
「お馴染みのキャスト」が色んな特撮作品でいつも本気のお芝居をしてくれていた。そのことにホッとする感覚?安堵感?というのでしょうか。
同世代の方にはこの感覚、伝わってほしいなー。
これもノスタルジーの一種かもしれませんが、それを現代風に再現しようとしてくれているのだとすれば、本当に嬉しいですね。
SHOCKERと脳改造とアイの狙い
いよいよSHOCKER、ヤバくなってきましたね。クモさんのカプセル幽閉と戦闘員の登場は、予想通り「脳改造技術の登場」を示唆するものです。
そもそも原典の「ショッカー」には【ナチスドイツの残党によって結成された秘密結社】という設定がありました。さすがにその設定はそのまま引用できない上、あまり現代的とも言えません。
また、これは後付け設定みたいなものではありましたが、後続作品にて最終的にショッカー首領の正体は「宇宙人であった可能性が高い」というニュアンスで締めくくられています。
(もしくは悪霊のエネルギーとも)
本作を読む限りは、ケイの上位存在である「アイ」こそがSHOCKERの首領ではないかと私は見ていますが、「アイ」というのもSHOCKERのシンボルマークに一つ目が輝く通り「目」が語源なのでしょうか?
これはゲルショッカー首領の姿とも重なりますが、「アイ」そのものは多分AIか何かで、更にその背後に「真の首領」がいるのかな?くらいに考えています。(否、むしろアイというAIそのものが黒幕でもおかしくはない…?!)
少し話が逸れましたが、前回記事でも触れた通り、アイ及び首領の狙いは「人間の進化」です。そのためにイワン(死神博士)ら狂人を利用しているように見えます。
とことんまで科学技術を用いて人間を進化させようと思うなら、それこそクラークらファウストのように武器を売ってちまちま小遣い稼ぎをするようなやり方でもダメだし、何より最大の障壁になり得るのが「倫理観」や「人間性」です。それらを捨て去ってしまうほどの狂気に呑まれた人間を動かせば、一気に研究は捗るはず。躊躇なく極悪非道とも言える人体実験も容易に行えるでしょう。それこそかつてのナチスドイツのように…。
それが「ケイ」や「アイ」の狙いだとしたら...ちょっとゾッとしますね。
かつてのショッカーが「人類を意のままに操るための脳改造」を掲げていたのに対し、本作におけるSHOCKERは、「超人的な肉体を制御し得る精神力を獲得するため脳神経を人為的に操作する」ようですね。
個人的にはこの脳改造を経てこそ、沢りつおさんとか池水通洋さんらが演じたような奇声を発する「怪人」になれ果てるのだと楽しみにしています。
戦闘員の登場や、おそらく脳神経に手を入れられ暴走しまくるクモさんなど、ちょっとやばい雰囲気がプンプンしてきました...!
というところで今回はここまで!
私関西人なので仮面ライダーチップス買えません!大人買いは楽しくないのでしたくありません!だからカードのネタバレはまだ踏んでません...!
(了)