MCU史に残る傑作巨篇・アベンジャーズ インフィニティウォー。数多のヒーローが一堂に会した本作においてMVPとも言える活躍を果たしたキャラクターと言えば、やはりソーではないだろうか。
◆至高の品質
まず、マットブラックで仕上げられたアーマーのリアルな質感に感動。そして開封した瞬間に漂うプラスチック特有の香り。
確かにフィギュアなのだが、まさに映像から抜き取ったかのような圧倒的存在感。開封時、こんなに感動したフィギュアは久しぶりかも。
真っ先に覚醒ver.に換装!これが欲しくて買いました。
「Bring me Thanos!! -サノスを呼んでこい!-」
あの名シーンが手の平で蘇る。
ストームブレイカー用のエフェクトパーツはかなり外れやすい印象。腹部のエフェクトもちょっと外れやすいか?まぁ許容範囲。
隻眼、武器獲得前のソー。
「素立ちが似合う可動フィギュアこそ至高」という私のポリシーにも見事合致する美しいプロポーション。
特にソーの鍛え抜かれた筋肉は実に美しい。そのたくましさと美しさを見事立体化していると思う。顔がどうとかいう次元ではなく、シルエットがもうそっくりそのままソーなのだ!
↑このポーズでどのシーンか伝わるかなぁ。
頭部も三種付属。ただこのボールジョイントが本当に固くて固くてひやひやする。力づくでやってしまうと破損しそうなので要注意。差替え胴体を丸ごとつけてくれるくらいなら、首パーツも2個欲しかったなと。
「友達の小枝だ」
◆考察・ストームブレイカー
本作前後のソーは本当に不幸続きである。
ソロ三部作ラストとなった「ラグナロク」で実姉に父を殺され、故郷を破壊され、右眼を失い、その実姉までをも自ら殺すこととなり…。
本作「インフィニティウォー」では開始早々逃げ延びた民もサノスによって半殺し。しぶといヒロイン(?)・ロキまでが呆気なく殺され、親友のヘイムダルも失った。まさしく「もう何も失うものはない」。
アベンジャーズ最強クラスの実力を誇りながら、何も守れなかった悲哀や悔恨滲むソーの背中は、これまでで最も切ない色をしていた。
ロケットに己の不幸と復讐への決意を語るソーの不器用な男泣きが、実に色っぽくて私は大好きだ。
「武器さえ手に入ればサノスを倒せる」というソーの言葉を文字通り捉えれば「武器頼りではないか」と言われてしまうかもしれないが、決してそうではない。
厳密に言えば、ムジョルニアもストームブレイカーも武器ではなく「神器」である。
ソーもまた人ではない。人智を超えた「神々の世界の住人」であり、その能力を人間の常識の範疇で考えては真実を見誤る。
神を神たらしめる神器は、もはや彼の体の一部でもあるのだ。
事実、ストームブレイカーを手にした瞬間、両腕を装具が覆い、勇壮なる真紅のマントをその身に纏い、ソーは真の姿と能力を得る。
その意味では武器というより「変身道具」と言ってしまっても良いかもしれない。
※或いは同じヒーローものという括りの中で見れば「帰ってきたウルトラマン」が身につけている「ウルトラブレスレット」も非常に近い魔道具or神器。装着者の潜在能力を最大限顕現させることができるのだ。
続編の「エンドゲーム」では、このストームブレイカーをサノスが一瞬掴むシーンがあり、なぜサノスには持てたのか?という問いをよく目にするが、選ばれし者にしか持ち上げることができないように魔法をかけられたのは、ムジョルニアだけである。
単独作「1」で怒ったオーディンがムジョルニアに魔法をかけるシーンがあったのを思い出してほしい。
しかし驚きなのは、ストームブレイカーにビフレスト(虹の橋)をも作り出す能力が備わっていること。
どうやらアスガルドの人々が神秘的な能力を誇り宇宙を守ってきた背景には、ドワーフのエイトリを始めとした神器職人たちの超技術があったのだろう。
ビフレストの能力そのものはヘイムダル由来ではなく、武器(ヘイムダルの剣)由来だったとも考えられるだろう。
◆おまけ
フィギュアーツやMAFEXの細かな換装パーツ系は、私はこんな感じで管理してます。安く買えるのでオススメ(千円以内)。
もうすぐ「彼」も来るはず。
メディコム・トイ MAFEX マフェックス No.122 CAPTAIN AMERICA INFINITY WAR Ver. 全高約160mm 塗装済み アクションフィギュア
実に楽しみだ。早く俺のヒゲまねただろごっこがしたい!
あとは来年ストレンジが来て、
同スケールのマーク50カモン!多分マーク85の売れ行き次第なのだろうな…。