◆ナイトメアの詳細
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@DC. Zack Snyder's Justice League @2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
ボックスを落とす瞬間、サイボーグも見てしまったナイトメアの未来。それは想像を絶する恐ろしい未来だった。
突然ダイアナ死んでるし。
そしてアトランティスではアクアマンらしき存在が死亡。しかもこのときダークサイドから放たれたカクカクビームは、相手をどこまでも追いかけ回すというオメガビーム。
そして何より注目すべきはロイスの死。スーパーマンが抱いている亡骸はすでに白骨化。瞬時にして焼け死んだかのようなあまりに残酷な死体。そりゃあスーパーマンだって反生命方程式に屈服します。
更にここ、よく見るとバットケイブ!奥に黒焦げロビンスーツが小さく見えます。
ここから推測されるナイトメアの詳細は以下?
ダークサイドの地球来襲後、
- ダイアナが敗北、セミッシラで火葬
- 同時にセミッシラにも迫る侵略の魔手
- アトランティスも襲撃されアクアマンも殺害
- (予想)レックスルーサーがダークサイドにロイスの存在をチクる
- ブルースがバットケイブにかくまっていたロイスがダークサイドに見つかり殺害
- スーパーマンは反生命方程式に屈して悪の軍隊を率いる(BvS)
- 地球に駆けつけたグリーンランタンも戦死(いつも死んでるなランタン…)
- バットマン、フラッシュ、サイボーグ、メラ、デスストローク、ジョーカーらがレジスタンスを結成
- 打倒スーパーマンのため、ブルースはクリプトナイトを探す
- 偽情報に騙され、スーパーマンに捕まりブルース処刑?(BvS)
- この未来を変えるため、フラッシュが大規模なタイムリープを敢行、戻りすぎてリーグ結成前のブルースと遭遇(BvS)
- (予想)更に戻りすぎて過去に干渉した結果「フラッシュポイント」が発生⁈
◆スーパーマンvsフラッシュ
PLAY ARTS改 JUSTICE LEAGUE フラッシュ PVC製 塗装済み可動フィギュア
蘇ったスーパーマンとリーグの戦いは、ベースとなる映像素材のほぼ全てがザックによるものだったため「劇場版」と大差なかったのだが、所々強烈な差異があるため総合的にかなり印象が変わっている。
まずはフラッシュ。スロー時の動きはいかにも「ワイヤー使いました」感が強くてかなり違和感が残る仕上がりだったのだが、「SC」では視覚効果を大幅に強化。ふわっとした体の動きになり違和感がかなり解消されていた。
あと「劇場版」の「ペットセメタリー」の下りはやっぱりジョスによる挿入映像。元ネタもわかるから個人的には好きなジョークなんですけどね(笑) けれど、アクアマンもろとも片手で吹っ飛ばされる展開と、その後のアクアマンの指をさす仕草と謝るフラッシュもほどよくコミカルで良かった。
◆スーパーマンvsダイアナ
WONDER WOMAN PLAY ARTS改 ワンダーウーマン PVC製 塗装済み可動フィギュア
ダイアナだけが彼のことを「カル=エル」と呼びかけたのが実に印象的だったのでなんでかなーと考えていたのだが、彼女が「カル=エル」という呼び名を知っているのは、何も彼女がワンダーウーマンだからという訳ではなさそう。
おそらく「MoS」でゾッド将軍がテレビを通じて行った宣戦布告、あのときに彼女も彼の本名を知ったのではないだろうか。
ダイアナはまず、アマゾンの女戦士として育てられ、後に人間界で生きるようになった。だから彼女にとっては「セミッシラのダイアナ」というのが最初に与えられたアイデンティティである。
それをスーパーマンにも当てはめると、確かに彼女の言う通り「あなたはカル=エル、クリプトン人の子息」ということになる。しかしそれではスーパーマンは正気に戻せない。クラークとダイアナの出自は逆だからだ。
スーパーマンは、生まれたときからクラーク・ケント=人間として育てられた。彼の根幹のアイデンティティは人間なのだ。
リーグメンバーは彼を最後の切り札=戦闘力として見ていたが人間としての理解が浅かった。それが、リーグではスープスを止められなかった最大の理由だろうなと。
◆スーパーマンvsバットマン
【ムービー・マスターピース】『ジャスティス・リーグ』1/6スケールフィギュア バットマン
真っ先にスープスの前に駆けつけたのはバットマン以外の4人で、このシーン以外にもバットマンって結構遅れて到着するシーンが多く、さすがに彼だけは普通の人間だからそうなるんだろうなとは思う。
が、特にこのシーンに関して言えば、まずは新顔メタヒューマンとスープスのバトルを観せよう、或いは因縁の存在たるバットマンとの対峙は最後に残そうというザックのサービス心の表れでもあると思う。それに、バットマンを見つけたときがクラークも一番嬉しそうだったし。
しかし、バットマンを守るためみたいな構図でリーグメンバーが次々スープスの前に立ちはだかるのが実に面白い。バットマン、ヒロインやんかと(笑)
そしてヒロインのはずのロイスは真のヒロイン・バットマンの前に立ち塞がり、彼を身を挺して守る!(笑)…というわけではないがそうも見えてしまって面白かった。
ただ、もしかするとこれは上述のナイトメアを暗示していたのかなぁなんて考えると少しゾッとする。
バットマンがヒートビジョンで焼き殺されそうになった瞬間、ロイスは立ち塞がったが、そう遠くない未来でロイスがダークサイドに殺されようとする瞬間、ブルースは彼女を守れなかった。詳細は不明だがナイトメアが示す未来の暗示だったのかもしれない…。
◆ロイスは◯◯していた...?!
マーサ(に化けたマーシャン・マンハンター)に「自分の人生を取り戻して」と言われたことで心を動かされたロイス。引き出しから妊娠検査薬を取り出し...。
その後、毎朝のようにスーパーマンの慰霊碑に向かったロイスだが、「今日が最後」という。
※ちなみにここでロイスと仲良しの警察官、なんとかつて'78版「スーパーマン」でジミー・オルセンを演じたマーク・マクルーア氏本人とのこと。「BvS」では一瞬で射殺されたジミー・オルセン、こんなところで「復活」していたとは...。
私は当初、妊娠検査薬の結果が陰性であったこともあって、彼のことを吹っ切るつもりで最後にここを訪れたのだと思っていたが、どうやら陽性だったようだ。何せザック自身がその事実をはっきり認めたと言うのだ。
ちなみにそれを証明する描写は劇中にもいくつか確認される。
- 本作終盤、銀行から家を取り戻したマーサとロイスがゆりかごのようなものを運び入れいてる
- しかもそのシーンは2017年の「劇場版」では意図的にただの段ボールに置き換えられている
- 同じ場面でブルースがクラークに対して"Congratulations, by the way."と伝えており、このことを指している可能性が高い
だとすると、様々なシーンの見方が変わってくる。
- ロイスを見て落ち着いたように見えたクラーク。実はロイスだけではなく、胎児の存在にも気付いていた?!
- 実はアクアマンの言う通り「本能的に」彼女とその胎内の新たな生命を味方と察知した=クリプトン人の子孫の存在を認知していた?!
- ダークサイドにロイスを殺害されるナイトメアの未来、クラークは一気に家族を2人も失っていたことになる...。
〜ここからはジャスティス・リーグ続編計画のシナリオに触れます〜
ちなみに続編となるジャスティス・リーグ2の終盤ではバットマンが戦死する予定だったらしい。そしてクラークとロイスの息子は彼の名を継ぎ、ブルース・ケントとして誕生、新たなバットマンとなる...そんなシナリオが予定されていたのだとか。
どうやら、ナイトメアに繋がるか否かの分岐は、ブルースがロイスを守れるか、それともロイスの代わりにブルースが犠牲となるか、という究極の選択だったようだ。
やはりDCEUの中核は、クラーク、ロイス、ブルースの3人だったようだ。