adamomanのこだわりブログ

特撮ヒーロー、アメコミヒーローを中心にこだわりを語るストライクゾーンの狭すぎるブログ

【アイアンマン歴代全スーツ紹介】②マーク8〜20アイアンレギオン前編【スニーキー、ハートブレイカーetc】

いよいよここからは「アイアンマン3」に登場した、マーク8以降の大量の試作機=通称アイアンレギオンを扱う。

単にスーツの機能や性能の紹介だけであれば、既に多くの資料が開示されている昨今(設定面の記述は「アイアンマン マニュアル」を参照)。

Iron Man Manual

Iron Man Manual

  • 作者:Wallace, Daniel
  • 発売日: 2013/12/03
  • メディア: ハードカバー
 

私なりに「なぜその仕様になったのか?なぜその性能が求められたのか?」をMCUの時系列とも繋げて考察(妄想)を交えながら紹介してゆきたい。

◆マーク8(マーク7改)

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King Arts - RED MERCURY

ーク7の上位互換として、NY決戦後最初に開発されたスーツ。設定上は、スーツの材質としてのケブラー層を増やし、マイクロミサイルの直撃にも耐えられるよう強度を増しているとのこと(真っ先に手をつけたカスタムが「強度の面という所に、NY決戦でのトニーの感想というか本音というか恐怖の程が伺える)。

「アイアンマン3の終盤で、ペッパーにぶっ壊されたスーツと言えば思い出せる方も多いはず(ペッパーの拳はマイクロミサイル以上?)。

しかしよく見ると、結構アーマーのパーツ構成がマーク7とも異なっている。あくまでベースはマーク7なのだが、所々新デザインとなっており、特にシャープな印象の腹部パーツは後のマーク33(シルバーセンチュリオン)ど同型。ちなみに、映像化されていないだけでマーク7同様のポッドからの変形機能は搭載されている模様。

様々な局面を想定しながらも、精神的に追い込まれたトニーの試行錯誤の跡が伺える。

 

◆マーク9(変形機能廃止)

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King Arts - RED MERCURY

んとこのマーク9からは、あれほどこだわったはずのポッドからの変形機能をオミット。おそらくマーク5同様、変形システムを優先した結果、スーツとしての機能に様々な制約が出てしまったからであろう。

そもそもマーク7の段階で、既に瞬時に脱ぎ着できるように進化していたことを考えれば確かに変形機能は不要(アイアンマン3序盤のマーク7装着シーン参照)。

マーク9では、背部スラスターをジェットパックに強化。加えて、変形機能のオミットにより大幅に軽量化、機動力を更に高めることに成功した。

 

◆マーク10(飛行姿勢安定型)

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Iron Man 3 DFS044 Iron Man Mark X 1/9 Scale Figure (製造元:King Arts)

た目が結構個性的なマーク10。胸板パーツを刷新、耐衝撃性の胸部プレートに変更し、更に防御力を強化。脚部に増設された大型のフットパッドで、空中静止時の安定性と耐久力もアップ。なんと、マーク9の更に3倍の速度で飛行可能となったらしい。

マーク10で極端に強化された胸板と胸部ブースターは、後のマーク37(深海作業用スーツ)にて本領を発揮することとなる。

そして足首の強化パーツは、マーク35(レッドスナッパー)やマーク36(ピースメーカー)といった重量級のスーツにて本領を発揮することとなる。

マーク7をベースに進化を重ねたマーク8〜10は、いずれも防御力と飛行スピードの強化にこだわった。不安神経症に悩み始めるトニーの恐怖が、各スーツの特性からも伝わってくる。

 

◆マーク11(潜入用試作機)

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King Arts - RED MERCURY

いよいよマスクデザインが変更(後のマーク17、ハートブレイカー)。

マーク7をベースとしながらも、胴体はマーク8、下半身はマーク9…と様々なパーツを流用しながら、今回はステルス機能を強化した潜入任務用スーツ」のプロトタイプ。

ここで考えておきたいのが「なぜ潜入スーツが必要になったのか?」という点。仮説は2つ。

①敵艦への潜入

チタウリの軍勢は、マザーシップを叩くだけで地上の兵士も全員死亡。ロケット曰く「宇宙一弱い」軍隊らしいが、今後同じ目に遭ったとしても、母艦に潜入さえできれば、という考えがトニーにもあったのかも知れない。

②S.H.I.E.L.Dへの潜入

トニーがスーツ開発に没頭していた頃と言えば、インサイト計画(「キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー」を参照)をS.H.I.E.L.D(シールド)が進め始めていた頃。

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー (吹替版)
 

「アベンジャーズ」での失敗からか、ヘリキャリアの動力にリパルサーを導入する等、トニーもシールドに力を貸していた当時。フューリーの愛車のAIにもJ.A.R.V.I.Sっぽさが感じられ、所々にその援助の跡が伺える。

そこまで関与していたとすれば、実はトニーもシールド内部のきな臭さに気付いていたのではないだろうか?いずれ訪れるシールドとの対決も見越して、潜入型の戦闘想定を始めたのかもしれない(最も、ナターシャやスティーブといったその手のプロたちの活躍のお陰でトニーの出番は無くなったが)。

 

◆マーク12(強度アップ)

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Iron Man 3 DFS046 Iron Man Mark XII 1/9 Scale Figure (製造元:King Arts) [並行輸入品] 

マーク12にて、いよいよアイアンマンらしいカラーリングだった赤・金を変更。スーツの素材に、高密度カーボンと、金とチタニウムの合金を採用し更にスーツの強度を高めることに成功。ヘッドパーツはウォーマシンマーク2と同型のものが使用されているため、ウォーマシンぽさも漂う。腕や脚部も新たに設計され、今後の様々なスーツでも採用されている。

素材を大胆に見直したマーク8のチューンナップバージョン。ウォーマシンマーク2の開発過程で生まれた試作機の可能性もある(この頃ローディからマーク2を依頼された?)

 

◆マーク13(軽量化試作機)

マーク12からスーツ素材の見直しに着手したトニーは、更にベストな素材の探索に入る

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King Arts - RED MERCURY

マーク13はアルミニウムとチタンを使用することで軽量化に成功。高速飛行用スーツのプロトタイプとして開発された。胸部リアクターウィンドウも初めて長方形に。そのデザインラインは航空力学に基づいており、より高速で飛行できるよう設計されている。

胸部パーツ以外はほとんどマーク7と共通。軽量ながら両腕内蔵のミニガン等、武装はがっちり施されている。

 

◆マーク14(軽量化試作2号機)

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King Arts - RED MERCURY

更なる軽量化を目指したスーツで、おそらくシリーズ最軽量。その結果、飛行スピードの大幅アップにも成功。

但しその分武装は最低限のリパルサーレイと肩のミサイルのみ。そのため長距離飛行は不可戦闘にも不向きと言われている。

ベースはマーク8っぽいが、所々様々な型のパーツが使用されている。シャープな印象のマスクは新設計。

元々は、またいつやって来るとも知れない侵略者に備えてのスーツ制作だったはずが、段々と「スーツを作ること自体が目的」という泥沼にハマり始めたのもこの頃か。生来の機械いじり好きも相まって、かなりの試行錯誤が伺える。

 まずは強度を上げる。

→しかし重量が増え過ぎて燃費が下がる。

→スーツの材質を見直し軽量化に成功、飛行スピードも最速へ。

→しかし軽すぎれば強度だけでなく武装減で戦闘力も下がる。飛行距離も低下。

→再び材質を見直す。

…と、トニーの苦心が伺えて面白い。

 

◆マーク15(スニーキー:潜入特化型)

キングアーツ アイアンマン3 アイアンマン マーク15 スニーキー 19 ダイキャストフィギュア DFS029

キングアーツ アイアンマン3 アイアンマン マーク15 スニーキー

スラスターは音波を緩和する特殊仕様で、独特の形状のアーマーには、ステルス機能を備えた特殊コーティングが施され、色の濃度を変えることも可能。まさに潜入特化型スーツ。

また、スーツの種類が増えてきたのに伴ってか、マーク15以降はナンバリング以外に固有のニックネームが付くようになった。本機のそれはスニーキー(「こそこそする」や「コソ泥」の意)。

スニーキーには一作目「アイアンマン」の頃からコンセプトアートが存在したらしく、満を持しての登場。一部熱狂的なファンもおり、比較的立体化の機会にも恵まれた個性的なスーツ。このスニーキーのように、言わば没デザインも投入されるのがアイアンレギオンシリーズの面白い所。

劇中では、キリアンをマーク42諸共自爆させた後、脱出時に装着

しかし戦闘で既に損傷していたのもあり、右足と左腕しかうまく装着できなかった。「アイアンマン3」劇中で実質最後に装着されたスーツ

 

◆マーク16(ナイトクラブ:ステルス強化型)

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King Arts - RED MERCURY

マーク15で一応の完成を見た潜入任務用ステルス機能を更にブラッシュアップしたのが、マーク16、通称ナイトクラブだ。

劇中でもトニーが装着しキリアンと戦ったが、やはり潜入用というのもあってか真正面からの格闘には不向き。最終的には破壊されてしまい、トニーは間一髪、スーツからの脱出に成功した。

そんなナイトクラブ、実はコンセプトアートでも公式発表の資料でも元々は黒・茶・銀という渋いカラーリングとなるはずだった。こっちの方が本来の潜入任務には向いていたと思うが、劇中のみ赤・金のアイアンマンカラーとなっている。

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ドラゴン BFC35803 1/24 アイアンマン3 アイアンマン マーク16 ブラックステルス スーツ "ナイトクラブ"(未塗装キット)

変更理由は不明だが、スニーキーにも実装されていた、体色の濃度変化機能を更に進化させたマトリクス機能一時的に体色を変えているという解釈も出来なくはない。

装着後にグリッと振り向いた瞬間目に入る、肩から伸びる襟状のパーツとのっぺりした独特のマスクが非常に印象的な一体。

ちなみに原作コミックスにもステルススーツが登場。ブラックパンサーとも戦っているらしい。

 

◆マーク17(ハートブレイカー:ユニビーム強化型)

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King Arts - RED MERCURY

アイアンレギオン集結シーンでもセンターで真っ先に駆けつけたイケメンスーツ。

マーク11でも使用されたマスクがぴったり(多分元々はマーク17用のデザイン)のゴツゴツボディは、胸のアークリアクターから放つ強力な必殺技・ユニビームの出力を最大限高めた超特大リアクターを支えている。ユニビーム放出面積を更に拡大することでバリアーも展開可能というこれまたロマン溢れる一体。

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ムービー・マスターピース アイアンマン3 アイアンマン・マーク17(ハートブレイカー)

そのニックネームは、胸から放つ強力ビームをもじったもの。

劇中では、トニーの指示を受けてレッドスナッパー(マーク35)を救出に向かったり、スーツのないローディを補佐するなど、装着されていない割には大活躍。

スーツのデザインもレギオンシリーズの中では個人的に一番のお気に入り。

私は、一度使用するだけで済む武器が好きだ」とは、ジェリコをプレゼンした際のトニーの言葉。

アイアンマンにとっての「一撃必殺」=ユニビーム特化は、トニーにとっても必然だったのかもしれない。

 

◆マーク18(カサノヴァ:潜入+戦闘強化型)

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King Arts - RED MERCURY

カサノヴァ=女たらし。ハートブレイカーの進化系としてもぴったりと言えるネーミング。マーク17と同様の大型胸部リパルサーを備えながら、マーク16で完成したステルス機能も兼備。下半身は比較的どっしりとした作りになっており、強力なユニビーム発射の際の反動に耐えられるよう改良・設計されと思われる。

また、スーツの材質にはヴィブラニウム(!)だけでなく、「プレ・アダマンチウムプレートも使用」(!?)とあり、トニーが宇宙最強と言われる金属の精製に近づいていることがしれっと仄めかされいる。※アダマンチウムとは「ウルヴァリンのツメ」に含まれる、ヴィブラニウムと並んでマーベル界最強の金属。

 

◆マーク19(タイガー:高速飛行型)

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King Arts - RED MERCURY

マスクのカラーリングからしてかなり個性的な一体。顔面含めた複雑な配色とその飛行スピードから、ついたあだ名は「タイガー」。

同様に飛行能力に特化したマーク10の上位互換で、胸部など共通パーツが多い。脚部の形状は、同じく飛行能力にこだわったマーク14とも共通。

胴や脚部に、飛行姿勢を安定させるスタビライザーを多数内蔵。高速飛行中の急制動など、複雑な動きをより容易にしている。

高速飛行中の制動性と言えば、チタウリの飛行艇との戦闘が思い起こされる。ああいった局面でもより優位に立ち回れるよう、空対空戦闘力の向上はかなり追求されたようだ。

 

◆マーク20(パイソン:長距離飛行試作型)

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King Arts - RED MERCURY

黒・金という男前なカラーリングから、ついたあだ名が「パイソン」(ニシキヘビ)。一見ほぼマーク7のカラバリなので、ホットトイズだけでなくフィギュアーツも含め、比較的立体化に恵まれた機体。

実際にはマーク9と共通パーツが多く、しかし材質をチタンメッキにすることで、薄くて軽量でも強度は担保。他のスーツより高出力だが燃費効率の改善に成功。より長距離、より高高度が飛行できるようチューンナップされたスーツ。

マーク10、13、14、19に続いて「飛行能力の強化」はトニーが継続して追求し続けている至上命題のようだ。その理由については、同系統の完成系・ショットガンの頁で、まとめて扱おうと思う。

次回はマーク21〜30まで扱う予定。

 

 

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