※2020年3月記事の再掲。
過去のフィギュアーツとMAFEX記事、
あれから続々と発表されるMAFEXの新リリース情報!そしていよいよ…
MAFEX マフェックス No.122 CAPTAIN AMERICA INFINITY WAR Ver.
MAFEXキャプテンアメリカ(インフィニティウォーver.)が2020年10月発売決定(多分延期されるけど)!
◆フィギュアーツの強さと弱さ
なんと言ってもフィギュアーツの強みはリリーススピードにある。劇場公開に合わせての発売で、ほぼアベンジャーズフィギュア市場を独占してきた。
そしてガンダムや仮面ライダーシリーズで培った可動フィギュアの技術やノウハウをふんだんに注ぎ込んだその完成度は一定の評価を得ている。
更にラインナップも非常に充実している。メインとなるキャラクターのみならず、ナターシャは勿論のこと、ホークアイ(ローニン)、ウォーマシン、ロケットやワンダ、ファルコンにバッキーまで、
最近のリリースラッシュに喜んだ諸氏も多かったことだろう。ここまできたら、欲しくなくても並べたくなる!そんなコレクター魂に火をつけられてしまうラインナップだ。
その反面、絶対的な自信を持って送り出されたはずの商品のクォリティには、時折疑問符がつく。
まず、素顔を晒しているヒーローの場合、ちょっと似ていないケースが最近多い。これは、「顔が命」と言われる人形シリーズとしては致命的。ナターシャはほぼ完璧だしワンダもそこそこ似ていたことからも男性キャラがいつも微妙な印象。
あとは付属品。目線違いのナターシャの顔3種は、手練れでもどう使い分けろと。
本当言うと、やっぱり「叫び顔」がないと実写キャラはディスプレイ時に映えない。アクションフィギュアなのだから、アクションさせたい。だけど顔が合わない。これはまずいと思うのだ。
アイアンマンシリーズで言えば、なぜスタークヘッド(或いはマスクオープンヘッド)を意地でも付けないのか?(ようやく最終版には付属)。
そしてエフェクトパーツ(ソーの雷神覚醒パーツや電撃エフェクトetc)ももう少し欲しい。
更にはそもそもデザインが違う!という問題もある。これはタイムリーなリリースを目指すフィギュアーツ故の悩みだろうが、公開後のナノウェポンセットはなぜ劇中と全然違うデザインのまま出してしまったのか。
要するに、コレクターアイテムとして本当にあと一歩、惜しいのがマーベルフィギュアーツなのだ。
◆MAFEXの強さと弱さ
そこに飛び込んだ朗報!まず第1弾、MAFEXブラックパンサー!
しかし対するフィギュアーツ、太すぎないか?
S.H.Figuarts ブラックパンサー キング・オブ・ワカンダ
そして首がないぞ。ティチャラはもっとスラッとしてはるよ。
そして第2弾!MAFEXソー!
MAFEX マフェックス No.104 AVENGERS INFINTY WAR THOR
付属品とプレイバリューの高さでMAFEXが圧勝!やっぱり無表情の真顔一つは寂しい。ちなみにMAFEXは¥7800(税抜)。フィギュアーツ¥7344(税込)、但しウェブ受注なので送料が別途!と思えば、付属品の量含め価格設定でもフィギュアーツ惨敗では?
そしてそして!第3弾!個人的に超お待ちかねの大本命!MAFEXキャプテンアメリカ!
MAFEX マフェックス No.122 CAPTAIN AMERICA INFINITY WAR Ver.
MAFEXには叫び顔も付属!これはホットトイズにも無かったので本当に嬉しい。これでサノスの左手を受け止めるキャプテンも再現できる。
↑フィギュアーツの頭部の出来が悪すぎて上のようなファンメイドの差し替え頭部やワカンダの盾が高値で取引されている現状をバンダイはどうお考えか。
そして付属品!!念願のワカンダ盾に例の槍も含めてMAFEXにはもう全てが揃っている。テキトーな造形の槍一本つけたフィギュアーツに勝ち目はない。もうこれは買うしかないでしょうよ!
しかしそんなMAFEXにも弱点は確かに存在する。まずは肩関節の動かしにくさだ。商品画像からも、キャプテンの肩がやや浮いているように見え、上にあげるなどの動作は、過去のMAFEXシリーズを触った感触からも弱い印象。
その点やっぱりフィギュアーツは最高に動かしやすいし丈夫。ここは本当にフィギュアーツに学ばなければならない点だと思う。
それから不良品や関節の弱さ問題。最近だとアイアンスパイダーの一次生産に問題があったようだ。この辺はかなり改善されたようだが、品質管理もやはりバンダイ様が上。是非メディコムトイにも頑張っていただきたい。
MAFEX マフェックス No.121 AVENGERS END GAME IRON SPIDER (ENDGAME Ver.) 全高約145mm 塗装済み アクションフィギュア
- 発売日: 2020/09/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
↑初版の弱点を改善したエンドゲーム版。
あとはリリースの遅さ。よく発売日も延期になるし、最近出ているソーもキャプテンもインフィニティウォー版なので、公開からもう2年以上も経ってしまっている。
しかしこれが弱点と言えるかは微妙なところで、むしろフィギュアーツにはこのくらい時間をかけて商品化してほしいとも思っている。ライダーシリーズでは「真骨彫」が成功を収めたように、一昔前のキャラでも、本気で商品化すれば絶対ヒットするはず。アイアンマンマーク1なんか真骨彫化するの、どうですか?
※↓本記事初出の半年後、出ましたね!ありがとうございます!
いずれにせよMAFEXの「公開から年月を経ても買いたいと思うコレクター志向」な商品開発のスタンスは個人的にかなり共感出来るポイントが多い。まるでじっくり時間をかけて淹れたコーヒーのように、その仕上がりは味わい深い。
多少狙い目は違えど、確実に競合する2社のブランド。これまでバンダイ独占状態だったこの業界を、2社のお力で是非盛り上げていただきたい。