- ◆南さんが気になる
- ◆ダイナゼノン部
- ◆交換留学生
- ◆怪獣とは、怪獣使いとは
- ◆白だし茶碗蒸し
- ◆お見舞い
- ◆アクセスモード、ダイナソルジャー!!
- ◆ビル転がってる?
- ◆キーワードは「◯◯」?
- ◆感染る風邪
※前回はこちら
◆南さんが気になる
やっぱりヨモギめっちゃユメのこと好きやん。
本話冒頭の段階ではその想いはまだ言葉化されてはいなくて、ただ漠然と気になる、気がつくと彼女のことを考えてしまう、気になって仕方がない、という無自覚の段階。
で、そこから恋の穴へと突き落としたのがバイト先の稲本さんの一言。
「好きな人でもできたんでしょ?」って言葉にされちゃった瞬間、自覚しちゃった瞬間一気に沼に落ちるやつ。
まさかこんなストレートに恋する展開になるとは…。死んだ姉絡みで物語展開していきその過程で関係が進展していくと思っていたが、関係性の方が先に進展するとは...でもまぁそっちの方が果てしなくリアルだ。恋愛相談してる異性の友達と、相談事ほったらかして好き好きになっちゃうあれみたいな。
でも確かに「どうかしてるんだよ」とか言っちゃう女子好きになったら、ちょっと悩むよなぁ…。オトシ方というか攻め方がわからん。でもそういうところに惚れてる自分もいるんだよなぁ...という最終的には恋してる自分に恋するところまで堕ちるやつ。
ところで今回はヨモギの友人たち登場しなかったが、前回はユメと同じタイミングで授業サボって、休み時間も一緒にいてって周りから見たら2人デキてると思われてるだろコレ。
◆ダイナゼノン部
ガウマ顧問の元、多分ダイナゼノンに出会わなければ経験できなかったであろう部活の青春を謳歌しているように見える皆さん。「ダイナゼノン部」って感じですね。
「たるんでんなぁー...!」
ガウマさん厳しい顧問だけど体調不良の際には「今日は訓練休んでいいぞー」とか理解ある熱血先生なのがいい。
あとダイナウィングで登校は確かにずるいw
◆交換留学生
シズムくん交換留学生として来校。いやぁびっくりした。しかも同じクラスっていうね。でもこのテンポの良さ、展開の早さも本作の魅力。
こういう唐突でインパクトのある展開をうまく緩急つけて重ねてくれるからか世界観はまったりしてるのに目が離せない。
◆怪獣とは、怪獣使いとは
「怪獣が必要とする世の中」ってなんだ。怪獣「を」じゃないのな。
「ここだって、自由な学校に見えてみんな何かに縛られてる。そういうものから解放してくれるんだよ、怪獣はさ」
なんかシズムくんのこの説明すごい妙にしっくりきたな。最近の世の中が特にそうだからだろうか…。
要はアナーキズム?秩序とかルールとかそういったものに縛られずに生きていきたいってことなのだろうか。そうなると「約束」を大切にしてるガウマさんと対立するのは当然だわな。
しかしよく考えれば怪獣は人間の心が生み出すって設定はグリッドマンシリーズにおける基本中の基本だった。武史しかりアカネしかり。この世界の怪獣も、外の世界のホンモノの人間が送り込んでいるんだろうか?
そして「怪獣使い」とは、コンピューターワールド内のレプリコンポイドがより進化した=人間に近づいた結果、武史やアカネのようなネガティブな感情を増幅させて生まれた存在なのだろうか?だとすれば、どんな人(=レプリコンポイド)でも負の感情さえ昂まれば、怪獣使いになってしまうということか?
あと、結構放置してるけど実はこの世界の「怪獣の生まれ方」が一番の謎。今回も人間大サイズから急成長して巨大化してるし。んで今回もやたら派手だし。
◆白だし茶碗蒸し
ムジナさん、好きだ。
しれっと今回ムジナさんの出番。指は横向けにするからキラッ☆ポーズで怪獣操れる模様(違
しかしあの4人組、生活費どうしてるんだ?ガウマさんでさえ夜勤バイトしまくってるのに、彼らはずっとあの服着て、昼間っからファミレス?まさかバンドでもしてるのか?新世紀中学生思い出すな…。
あと地味にガウマさんバイトクビになったけど、これからどうする?!
◆お見舞い
嬉しいやつだこれ。
なんかヨモギ目線で見てるからかいつもの2000倍くらいユメがかわいく見えてしまう。
ところで通称「お母さん」の友人に「誰の影響だか…」とか言われていたけど、ユメもヨモギに対して何かしら想うところはあるのかしら。
あと、ヨモギママやっぱりガウマさんのこと気に入ってんのなw
ユメ絡みで言うと、また前作と同じロケーション出てきたな、あのスタバ。生前の姉のこと知りたくていろんな先輩を辿っているけれど、この旅の終着駅は一体...?
◆アクセスモード、ダイナソルジャー!!
チセちゃんテンション上がりすぎw
ポーズ決まりすぎのアクセスモードから搭乗後の走り方ダサすぎワロタ。
攻撃避けるときもセラムンみたいな止め絵だし。しかしコヨミ先輩もチセちゃん想いの良いお兄ちゃんって感じで、この2人はほっこりする。
しかしヨモギの朝練の様子やチセが操縦したときの様子を見るに、やっぱりコントローラーによる操縦って半ばお飾りで、実態は一体化か融合による「変身」に非常に近いシステムらしいな、アクセスモードって。魂で操縦しているように見える。
◆ビル転がってる?
アルティメットルミナス ウルトラマン11 [3.解体中ビルA+ルミナスユニット](単品)
今回地味に一番気になったのがココで、戦闘途中、ビルが崩れることなく転がったのが見えた。
更にダイナゼノンがビルに手をついて飛び越えたり、なんかところどころ街のハリボテっぽさが目についた。丁寧に破壊描写をしてきた本作においては敢えて不自然に描いていたようにも見えたが…。
そして決定的だったのは最後に飛んできた怪獣の破片。断面は間違いなくコンピューターワールドに棲まう怪獣のそれだった。やはりここ、CWっぽいぞ。
あと、「ナントカビーム!」ワロタ。
◆キーワードは「◯◯」?
ガウマさんじゃなくてもびっくりしたのは誰でもダイナゼノン操縦できちゃうこと。
でもこれ、誰でも怪獣のような感情をいだきかねないことと重なるような気がする。
誰でも、全てを無茶苦茶にしてやりたいって怪獣みたいな感情持ってるのと同時に、ユメの使命感のように、誰かのために何かやるべきことをしたい、そう思う気持ちも、誰でも持っているよね。
その意味では、誰でも怪獣使いになり得るし、誰でもダイナゼノンを操れるんじゃないだろうか。
そう考えると、ガウマさんの怪獣使いとしての能力が衰えた理由もハッキリしてくる。それは、女に惚れた=愛に目覚めたから。
だからそんなガウマさんと、今回ユメへの愛に目覚めたヨモギが実はうっすら重なる。
ユメは死んだ姉への憧憬≒愛情に近いものと後悔?みたいなものを糧に戦っているし、
あまり多くは語られないがコヨミの中にもきっと愛に近いものはあって、今稲本さんへの恋心再燃という形で表出し始めている。
そうなると心配なのはチセ。
コヨミと稲本さんの関係が進展しちゃったときに、感情が爆発して怪獣使い堕ちしたりしないかな。コヨミセンパイのこと大好きだからなこの子。しかもチセの瞳、赤がうっすら混じってるからな…。
そうなると、怪獣優生思想の皆さんには愛がないということになるが、4人とも群れてるだけで仲間意識はないという描写にも納得がいくかも。
◆感染る風邪
結構ヨモギって、怪獣使い堕ちしかねない危うさがあったように思う。
経済的自立に固執して、人の親切に対して素直になれないところあるし。
でもその一方で道端のガウマさんにパンを恵んだり、その狭間にいたんだと思う。それが、ダイナゼノンに乗るようになって、ユメのことが気になり始めて、そのおかげで怪獣使い堕ちルートを回避できたような気がする。
その境界線を越えたって意味で、風邪ひいたんじゃないかな。
その風邪がユメにもうつったってのは何かそれも象徴的な出来事のような気がする。
なんか今回「愛」ってものがよりくっきり浮かび上がってきた気がするけれど、愛って同時に独占欲の裏返し。愛する人を慈しむ一方、他者を排除する攻撃性も秘めているから、手放しに美しい言葉とは言えないんだよな。そこが本作の敵味方の境界が曖昧になっている理由かもなーなんて思ったり。
というわけで次回!
え!?水着回?!