ADAMOMANのこだわりブログ

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ウルトラマンのテレポーテーションはなぜ寿命を縮めるのか?

ウルトラマンヒーローシリーズSP ウルトラマン テレポーテーションVer.

ウルトラマンの寿命を著しく縮めるという技・テレポーテーション。この技がなぜウルトラマンの寿命を縮めるのかを考えます。

ここでの私の仮説を先にまとめておくと、

・初代ウルトラマンは「変身」ではなく「入れ替わり」

・カラータイマーが示しているのはハヤタの寿命

・ハヤタへのダメージは命を共有しているウルトラマンにも全てシェアされる

詳しくまとめていきます。

ハヤタから抜け出した魂

ウルトラマン第16話「科特隊宇宙へ」の中で、ナレーションによって以下のように語られます。

テレポーテーション。ウルトラマンは瞬間的に自分を他の場所へ移し変えることができるのである。しかしこれを使うことは、彼自身の生命を著しく縮めることになるのだ。

実際、バルタン星人との戦いを終えた後のハヤタは完全に意識を失っており、彼を見たアラシは「魂が抜けたみたいだ」と語るほどでした。そしてその後、完成したばかりのフェニックス号でR惑星まで救助に来てくれた岩本博士を出迎える隊員たちの中にもハヤタの姿はなく、最後まで意識を失ったままでした。

「魂が抜けたみたい」…??この表現でピンと来ました。

ハヤタから抜ける「魂」ってウルトラマンそのものじゃないか?と。

この瞬間ハヤタとウルトラマンって一時的に分離してたんじゃないでしょうか?

そう考えると、テレポーテーションによって寿命が縮むという設定にも納得がいきます。何せハヤタの肉体はほぼ死体同然なわけですから、そんなハヤタを長時間放置しておいていいはずありません。

この辺の謎を深く考えるにあたって、まずは前提となるウルトラマンの「変身」の定義をちゃんと捉え直さないといけません。

 

「変身」の定義

ハヤタのウルトラマンへの「変身」は、私たちがなんとなく変身ヒーローモノに抱いている「変身」とはおそらく少し違うのだと思います。

一般的な「変身」のイメージで言えば、ハヤタがベーターカプセルを点火すると、ハヤタそのものがウルトラマンに「なる」と思っている人は多いと思いますが、どうやらそうではないようです。

第12話「ミイラの叫び」では、怪獣ドドンゴを倒していつも通り空へと飛び去ったウルトラマンが、両手から白い輪っかを発射してハヤタと分離するシーンがあります。同様のシーンは、他に第27話「怪獣殿下(後篇)」でも見ることができます。

もし上述の通り「ウルトラマンがハヤタになっている」のであれば、このシーンはあり得ないことになります。ウルトラマンの手からハヤタが出てくるということは、ウルトラマンではないときのハヤタは実はウルトラマンと分離していたことになります。

これが後年の変身ヒーローたちと比べていかに異質か。例えば仮面ライダーの体から本郷猛がにゅるっと出てきて分離するような変身解除なんて、見たことないですよね。

 

一つの命と二つの肉体

では、ハヤタとウルトラマンは実はずっと別々の存在だったのか?というとそうでもないようです。第1話では

申し訳ないことをした。ハヤタ隊員、その代わり、私の命を君にあげよう。君と一心同体になるのだ。

とウルトラマン自身が語っている通り、二人が一心同体となっている事実がハッキリと語られています。また、ウルトラマン初登場のシーンのナレーションでは

M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、ベーターカプセルで宇宙人に変身した。

と、ハッキリ「変身」という言葉も使われています。

ですがここで注目すべきは、二人が一つの命を二つの肉体で共有しているという事実です。

これは、後の帰ってきたウルトラマンやエース、タロウたち後続の戦士たちとの最たる違いで、彼らは一つの命を一つの肉体で共有していました。

帰ってきたウルトラマンの第1話を思い出していただきたいのですが、郷秀樹と一体化する前のウルトラマンは、実体化することができず透明なままタッコングと戦っています。帰ってきたウルトラマンは当初、肉体を持っていなかったのです。

そしてその後、病室で眠る郷秀樹の死体に倒れかかるようにして一体化します。こうして、一つの命を一つの肉体で共有する「人間ウルトラマン」が誕生したのです。

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それに対して初代ウルトラマンは、任務中の過失でハヤタを死なせてしまったわけですから、一体化すると言っても、元々のウルトラマンとしての肉体と、ハヤタの肉体の両方が現存しており、これらを命の器として場面に応じて入れ替えることを「変身」と呼んでいたのかもしれません。

 

カラータイマーの本当の用途

そう考えると、ウルトラマンの活動時間が3分程度に限定されていた理由もよく理解できます。

ハヤタの姿のとき=死んだはずのハヤタの肉体に命を入れている間は、当然活動時間無制限でしょう。

命を抜かれたウルトラマンの肉体がどこにどのようにして保存されているのかはわかりませんが、そもそも彼らは命を持ち運ぶ技術を持った種族です。そこはなんとかできるのだと思います(乱暴)。シン・ウルトラマン的に言えばそれがプランクブレーン?

ですが反対に、ウルトラマンに変身している間は、ハヤタの肉体は命を抜き取られたままなわけですから、当然制限時間が発生するのだと思います。

以前から、どうしてカラータイマーのような外部装置に頼らないと自分の活動限界がわからないのか?がずっと疑問だったのですが、あの危険信号は、ウルトラマン自身の残り体力を知らせるものではなく、命を抜かれたハヤタの肉体の限界を知らせるものだったと考えれば納得です。

 

テレポーテーションのリスク

ここでようやく本題に戻りますが(笑)、テレポーテーションを披露した回のウルトラマンは、実はカラータイマーがずっと青のままでした。寿命を縮めるという大技を披露した後もずっと、です。

これは、ウルトラマンとハヤタが物理的に離れすぎてしまったことでハヤタの肉体のコンディションをカラータイマーが検知できなくなったからだと思われます。

このとき、テレポーテーションによってハヤタの肉体はR惑星に置いたまま、ウルトラマンだけが地球に移動していました。だから「命」から遠かったハヤタの肉体に大きな負荷がかかってしまったのでしょう。原理は不明ですが、ハヤタの肉体はウルトラマンの「命」と一定近い場所にいないと維持できないのかもしれません。

そしてその負荷は、二人で共有している一つの「命」に対してそのまま跳ね返ってくる。その結果、「寿命が縮む」ことになるのだと思われます。ハヤタの肉体にかかる負荷は、全てウルトラマンの命に返ってくるのです。

テレポーテーションという秘技そのものにリスクがあるのではなく、ハヤタとウルトラマンが物理的に隔絶されることにリスクがあるのです。

 

ハヤタから離れられない

今回と同様、ウルトラマンが宇宙で戦ったエピソードって他にもあったよな?と思って振り返ると、例えば第38話「宇宙船救助命令」があります。ただ、この回はハヤタ自身も同じ場所にいるから問題になりませんでした。

ウルトラマンとハヤタが一時的に大きく距離を置いて離れたのは、この第16話以外にはなく、要は、ハヤタとウルトラマンは物理的に離れることができないのです。

その点、帰ってきたウルトラマン以降のほとんどのウルトラ戦士は、変身後にバンバン宇宙に移動しています(ベムスター戦やマグネドン戦etc)。当たり前に思えることかもしれませんが、実はこういった「変身後の遠征」が初代ウルトラマンにはできなかったのかもしれません。

(了)

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