これは、自分の理想のバイクを求めたバカな男の物語である。
という訳で前回の続きです。
◆ここでも◯◯主義が…
マジェスティSにカウルミラーを取り付けられるかバイク屋に質問したところ、意外な回答が返ってきました。
(バイク屋)
「いやーあんま聞いたことないですねwwちょっと調べてみましたけどこんな感じですか?(私も検索して何度も見ている日本人のカスタム例の画像を見せられる)」
(私)
「...ところで、最近のバイクってなんでかハンドルミラーが多いんですよね、なんか理由あるんですか?」
(バイク屋)
「すり抜けのときの距離感がつかみやすいからハンドルミラーが主流みたいですね」
…ここでも利便性第一主義か!なんてつまらないやつばっかりなんだ日本のライダーは!バイクを本当に「足」としてしか見ていないのか?利便性を捨ててでもカッコイイマシンにまたがって特別な自分に変身するあの快感に酔いしれるバカなライダーはもう絶滅したのか?!
(バイク屋)
「仮にカウルにミラーつけてもガタガタ揺れちゃってうまく走れないんじゃないですかね?ww」
おい、じゃあ実際にカウルミラーしてるマジェSは全部ブルブル震えてるってのか?
まあそりゃバイク屋だって特定の車種のマイナーカスタムにまで精通してるはずないだろうから、大して期待はしてませんでしたよ。でも、それでも「あ、それ聞いたことありますね」とか「やろうと思えばできますよ」なんて明るい返事が返ってくるかなって、一縷の望みにかけてみたけれどダメでした。
但し、「カスタムパーツのセットがもしあればやってくれる」とのことでした。やっぱり自分で何とかするしかない。
なんか腹立ったので当日中にネットで見つけたのが以下の商品やいくつかの画像。
なんや、あるやん!
…でも、なんか違う。もう少しこう、長いミラーないかな??
てかそもそもこのミラーに合うスクリーン(風防)もセットで買わないとダサくなりそうだな…
と、見つけたはいいもののいまいちその仕上がりのイメージには納得できませんでした。納得いかないものに何万も出すわけにはいきません。
それに、いくら探しても肝心のスクリーンが見つかりません(あっても形がイマイチか値段が高すぎる)。私が買い求めているのは、黒っぽいスモークスクリーンで、ヤマハから出ている純正のクリアスクリーンではありませんでした。
◆素晴らしき台湾カスタムとの出会い
そうして結局たどり着いたのがインスタでした。検索したところ、日本で数台だけマジェスティSにカウルミラーをつけているオーナーを発見できました。
…しかしこれもやはり短い…もう少し大柄なカウルミラーは??と更に検索を深めるうち、私の心は日本を飛び立ち海外へ向かいました。海外ではマジェスティSは「SMAX」と呼称され東南アジア含め多くの国で愛されています。
あ、あった!
見つけた!
いるいる!やってるやってる!!
これこれこれこれ!こんな感じの!
そうだ!それだよブレイド!
SMAXと呼ばれるだけあって、どうやら彼らはマジェスティSをTMAXやXMAXの兄弟ととらえ、兄貴分のTMAXに外観を近づけるカスタムが台湾で流行っているようなのです。
しかしこいつらこんなパーツどこで入手しとるんや…?まさか、TMAXのミラーをそのままSMAXに移植しているんじゃ?!
◆まさかの急展開!
というわけで再びインスタでカウルミラーやスクリーンについて検索し、彼らの画像等から国内のあらゆる通販サイトを手当たり次第に検索してみましたが、台湾SMAXカスタムパーツはなかなか見つかりません。
そこで、最終手段に出ました。インスタのダイレクトメッセージで台湾に住む彼らに直接聞いてみたのです。
インスタには当然翻訳機能がついていますから、わざわざ英語にする必要もないだろうと思い日本語でそのままメッセージを送ったところ、ひとりの方がすぐに返信をくれました!しかもサイトのURLをつけて!
お礼の返事だけは英語で返しましたw
添付されていたURLの先には、台湾のバイクカスタムパーツの販売サイトがありました。
※もしかしたらこっちでいう楽天みたいなサイト?バイクパーツ以外も色々売ってるっぽいです。
いやまあ、あるわあるわ、のどから手が出るほど欲しいカスタムパーツの山、山、山…✨✨
そしてこれかなーというものが見つかりました。
しかし問題は、インスタの彼も言っていた通り台湾の品をどうやって日本から購入するか、です。
◆TWINTRADE様との出会い
そんな中、進むべき道は二つに一つしかないと考えました。
一、輸入代行業者に頼む
一、自分で台湾のサイトや現地業者とやり取りして購入する
輸入代行業者に頼んだ場合、当然元値より値段が高くなります。しかし、自分で海外製品を輸入した経験もないため、コミュニケーションがうまくいかなかった場合違った商品が届く、なんてトラブルまっぴらごめんです。
また、海外取引に詳しい方に聞いたところ、「台湾とのやり取りは米ドルで払えとか台湾ドルで払えとか色々ややこしいぞ」とのことでした(よくわかりませんが)。
結果、値段が高くなったとしてもその分安心して買い物できた方が良いのではないか?と思い、結局輸入代行業者に頼ることにしました。
そこで検索してヒットしたのがTWINTRADEさんでした。
このサイトのお問い合わせフォームから事情をお伝えして台湾のサイトから買い物ができるか問い合わせたところ、すぐさま購入が可能なことと、見積もりを出して値段を教えてくれました。
で、さっきのカウルミラーとスクリーンのセットですが、日本国内の送料無料で合計¥55,000!...おぉ、覚悟はしていたがまぁまぁするな...。
いや待てよ台湾ドルが1ドル約4.5~5円なので、$7,500の商品そのものは日本円で約¥37,500。海外への特別送料とか税金とかTWINTRADEさんの取り分を考えたら…全然妥当な値段じゃないか?円安のこのご時世で台湾からわざわざ取り寄せるとなればそりゃこのくらいするわな。ここは「安心」を買おう。
ちなみに、なぜこんなに楽観的だったかというと、これらカスタムパーツ代と工賃を稼ぐための秘技を、私はちゃんと用意していたからなのです。
◆秘技!メルカリ錬金術!
そう、個人で所有しているフィギュアやおもちゃ等を、これを機に一気にメルカリを通じて手放そうと考えたわけです。
ホットトイズのバットマン、アイアンマン、レゴのマーベルシリーズ、バットマンシリーズ、ビーストウォーズの変形フィギュア、仮面ライダーの可動フィギュア...etc
いずれやろうかなと考えていた秘策をここで一気に進めることにしました。
結果、思ったより簡単に10万以上集めることができました...w
↑これも売りました。
昔っからなぜか箱を残しておいて遊んだら箱にしまうという子どもなのに大人っぽい癖がついていたのが奏功しました。モノによっては箱なしでもそれなりの値段で買ってくれる方がたくさんいて、おかげでバイクカスタムが一気に進みました。
でもね、この間カスタムパーツ集めと購入資金集めしながら思ったんですが、バイクパーツって高杉です。本当金持ちの道楽ですねコレ。
あと、デフォルトのリアフェンダーがダサいのがイヤでフェンダーレスキット買ったんですが、こんなの絶対こっちの方がカッコイイんだから最初からフェンダーレス化しといてくれよ!バイクメーカー!って思います。
ま、そうもいかないんでしょうけど。
今まであんまりバイクカスタムをしてこなかったのは、基本私はオリジナルを楽しみたい派の人間であることと、車体だけでも結構な値段してんだからこれ以上金かけさせんじゃねぇよってのが根底にあるからです。
※ラーメン屋でも基本普通のラーメンしか食べませんし卓上の調味料も原則使わない派です。
今回のようにカスタムに命かけてるのはマジで初めてのことです。
まぁでも、本当に気に入ったものになら私はお金を惜しみません。今回は輸入品も¥55,000かかりましたが、これがもし10万したとしても、メルカリで更に稼いで10万以上集めてたと思います。
とりあえず、まず第一弾カスタムの購入品が以下です。
①台湾サイト購入カウルミラーとスクリーンセット(¥5,5000)
②フェンダーレスキット(¥11,880)
③リアフェンダー(¥3,340)
④サイドバイザー(¥11,800)
これらのうち、①〜③をまとめてバイク屋に持ち込むことにしました。
ちなみに④のサイドバイザーは、マジェSを更に大柄に見せるため車体と同じ青に塗装しようと考えています。(これがまた新たな波乱を呼びますがそれについてはまたの機会で...)
それはさておき、とりあえずバイク屋にカスタム依頼の電話をしたところ、説明書があるかどうか確認され「多分あります」と答えたのですが、台湾から取り寄せたパーツを開封したところ...
なんかよくわからん半ピラ1枚しか入ってませんでした😅
まぁなんとかやってくれるかな...?と思いながらバイク屋に持ち込んだところ、
「リアフェンダーは問題ないですがこの台湾のやつは...最悪取り付け無理な可能性も覚悟しておいて下さい。その場合は電話しますね」
との返答。
お、まじか…。
とりあえず1週間は預からせてくれとのことでした。
すると、早速2日後に電話が鳴りました。バイク屋です。