ADAMOMANのこだわりブログ

特撮ヒーロー、アメコミヒーローを中心にこだわりを語るストライクゾーンの狭すぎるブログ

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森山直太朗のライブで号泣した話〜「あの世でね」「Yeeeehaaaaw!」2026年1月12日@ひこね市文化プラザ〜

森山直太朗 Yeeeehaaaaw

生まれて初めて森山直太朗さんにライブに行ってまいりました。ちょっと遠出して滋賀県は彦根にて開催された「Yeeeehaaaaw!」全国ツアーです。

naotaro-tour.com

死ぬまでに絶対生歌が聴きたいアーティスト第1位が森山直太朗さんでしたが、結論から言うと本っ当に行ってよかったです!

私は途中3回泣きました。1回目は滝の如き喜びの涙、2回目はじわりと感激の涙、3回目はポツリ感動の涙。

でもね、約2時間の間、ずーっと楽しくて楽しくて楽しすぎて、あ、これが「音楽」かと、「音を楽しむ」とはこういうことかと、そういうシンプルかつ本質的な感想だけが体から湧いてくる、ジョイフルなライブでした。


www.youtube.com

とりあえずライブに参加した人はこの動画に集まれ〜!

※当然ライブのセトリ含めたネタバレ含みますので要注意。

 

 

私と森山直太朗

私が森山直太朗にどっぷりハマったのは中3の頃、世間的にも話題になり始めた00年代頃でした。それからしばらくは毎度アルバムも聴いてましたが、2010年代あたりはちょっと離れてたかなという感じです。だから好きな曲もやっぱりデビュー期のものが多くはなってしまいますよね。

「ソフィー」、「愛し君へ」、「高校3年生」、「時の行方」、「レスター」、「夏の終わり」、「生きとし生ける物へ」、「土曜日の嘘」、「シルビア」、「風花」...

この辺の美しく歌い上げる感じの、世間的にも認知度の高い「森山直太朗らしい」楽曲はドンピシャで世代だったこともあって今でも大好きですね。

青い「傑作選」とか何億回聴いたかわかりません。高校生の夏休み、暇すぎて暇すぎたのでMDに入れた「傑作選」を聴きながらローカル線で一人旅したのも良い思い出です。

傑作撰 2001-2005

傑作撰 2001-2005

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とはいえ、社会人になってからも「どっぷり」とまではいかずともちょこちょこ「良いな」と思う曲はアルバムを中心に聞いていました。

「ラクダのラッパ」、「Que sera sera」、「トルコの人形」、「よく虫が死んでいる」、「どこもかしこも駐車場」...とかとか。

特に私の中で一番印象が変わったのが「Que sera sera」という曲で、歌い上げ方がそれまでとまるっきり違って感じたんですよね。力みの抜けた、優しく、しかし高らかに一音一音、さらには子音の息の抜き方まで丁寧な、ちょっと昔懐かしい昭和歌謡をも思い出すような歌い方に変わったように思いました。

実際、どこのインタビューだったか忘れましたが、「生きとし生ける物へ」の頃は、目の前の観客のパワーに負けないようにいかに力強く歌うか、みたいなことを考えて歌っていたって言ってましたけど、その辺の「力み」が抜けたんでしょうね。

マツコにも「あんたいい歳の取り方してるわね」って言われてましたし(笑)

あの回の「ソフィー」がもう一度聴きたいな〜...。

んで、楽曲の雰囲気もフォーク路線になっていって、なんかちょっと昭和っぽい方向にどんどん尖り始めているのとかを私も感じ始めてたんですけど、ちょうど私自身がフォークとか昭和歌謡にハマり始めたのとタイミングも重なってまして。

www.adamokodawari.com

あとYouTubeも大きいです。「にっぽん百歌」も大好きで。それこそ「高校3年生」とかはCD音源よりこっちの方が断然好きですもんね。

youtu.be

私自身、このブログでもそうですし、普段の仕事でも「日本語の美しさ」を大事に生きてるつもりだし、あと貧乏くさい昭和っぽさとか、でもその中にある生きる強さとか泥臭さとか弱さとか、そういうものが大好きなんですよ。だからきっと直太朗さんが表現しているものに強く惹かれたんだろうなと思います。

 

 

森山直太朗という名の多面体

ずっとずっと会いたかった人、森山直太朗。

こんな大物アーティストのライブは初めてだったんで(他はスネオヘアーくらいなので)、勝手もよくわかんないまま会場着いて、当選したチケットの座席番号も当日初めて見たんですがちょっとびっくりしました。1階の一番手前から二つ目のブロックの前方の席だったのでめっちゃステージが近い。

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あ、これはラッキーな座席が当たってたんだと会場で初めて気がつきました。

17:30開演と同時にバンドメンバーが演奏しながら登場して、いよいよ直太朗が登場して、もうめちゃくちゃ嬉しかった。私多分すごい顔してたと思います。

やった、会えた、会えたぞ直太朗!

直太朗、終始ハイテンションで、ずーっとめっちゃくちゃ楽しそうでした。というか、「楽しませよう」って想いに溢れまくってました。歌いながらコロッケみたいな変顔とかしてましたし(笑)ザ・エンターテイナー!って感じでした。

もしくは「エンターテイナーな森山直太朗」を演じていたのかなとも。彼の中のそういう側面のパラメータをMAXにしてそういう「モード」にしてた感じ?

だって今回のアルバムの特設サイト見ると、

全ての衝動は舞台から
どんな舞台を作りたいか

どんな空間を作りたいか
自分の作りたい舞台からの衝動に従って

って書いてあるじゃないですか。

naotaro-tour.com

唄ってないときも含め、一瞬一瞬の所作振る舞い全てがその空間を作ってるんです。人柄から何まで全部が「演出」なんじゃないかなって思いました。

客席の特に前列の方とか気さくに声をかけたり、最後の方は客席まで降りてきてくれたり、とにかくたくさんの人と目を合わせて声をかけてくれて。

それも普段のライブでよくやるパフォーマンスかもしれないけど「Yeeeehaaaaw!」だからこそやってくれたことかもしんないです。ある種演歌歌手の営業みたいだったし(笑)今回はそういう世界観のライブなんですよきっと。

「どんな歌を作って歌うか」だけじゃなくて「どうやって届けるか」ということにこそこだわったのが今回のアルバム、そして今回のライブなんだろうなと思います。

アナログなサウンドで顔が見える人と目を合わせて演奏して、その音を顔が見える距離の人に会いに行って、アナログに、直接手売りしに行く、そういうライブだったんだろうなと。

この日の直太朗も確かに直太朗は直太朗なんだけど、多分「弓弦葉」の直太朗とはまた全然違うんだろうと思うんです。

「さくら」のファーストテイクでは歌うことだけに集中して一切トークもない、ああいうアーティスティックな直太朗もいるんだろうと思います。

実際、著名人からのメッセージでも高田漣さんが彼を「多面体」って評してますよね。

てかオダギリジョーもメッセージ寄せてることに感激!!

今回のライブで言えば、一番最後の曲を弾き終えた後、長い長いお辞儀を終えて顔を上げた直太朗は「Yeeeehaaaaw!」のスイッチを切った「イーハー!」とか言わない「素」の直太朗だったようにと思います。そんな直太朗は多分1分くらいしか見られなかったと思いますけど、だからこそまた違う直太朗が見たいなって意味で、またライブ行きたい!ってめっちゃ思いました!絶対また会いに行く!!

 

 

ライブの感想

「Yeeeehaaaaw!」(「イーハー!」)は躍動感あふれるバンドセッションを中心としたアッパーでリズミカルなブルーグラスサウンドがコンセプトのアルバムです。ただ、そこは森山直太朗ですから、どこか懐かしい大正時代のちんどん屋のようなネオレトロといった趣で、そのテイストもサイコーでした。

同時リリースの「弓弦葉」(「ゆづるは」)がしっぽりテイストなので、元々の私の好みとしては多分こっち派のはずなんですけど、生で聴くライブなら断然こっちで良かった!!って今は思います。

…と言いつつ「弓弦葉」も行きたい!

というわけでここからは雑多にライブの感想を。

「High five」はサビの「出会ったことない人なんていない」って歌詞が直太朗なりの挨拶に思えて、なんだかすっごく嬉しかったことをよく覚えてます。

「君のスゴさを君は知らない」の底抜けのポジティブさにもやられました。めっちゃ自己肯定感上がった(笑)

結構序盤で「愛し君へ」が始まって衝撃。上でも書いた通り私「愛し君へ」がめっちゃ好きなので、ピアノのイントロがかかった瞬間に滝の如く溢れる涙を抑えられませんでした(笑)もう夢が叶った!って感じでした。

「することないから」はタイトルからしてビートルズっぽいなとは思ってたんですがあんまり真面目に聞いたことなかったんですけど、改めて聞くとホント面白い歌詞だなと思って印象がガラッと変わりましたね。実はめっちゃメッセージ性の強い曲だったんだなと。

「赤い鳥」はその前のMCが面白かった。レコーディングにあたってどうしても母親のコーラスが欲しくなったらしく、ダメ元で頼んでみたら食い気味にオッケーしてくれて、しかも録ったらコーラスの割に結構ボーカル並みに前に出てる感じって話してましたね(笑)

あとで音源聴いてみたらまぁ確かにって感じなのと、でもやっぱ良子ママの声も本当美しいな〜って、だから完璧な一曲に仕上がってるって思いました。直太朗ほんとママ好きね。

「風唄」「夏の終わり」は言うまでもなく名曲。そこでひと山超えた感があって、また空気を変えての「さりとて商店街」がもうめっちゃ楽しかった!バンドメンバーのちょっとした仮装も可愛いし、商店街の持つあったかい人情味とか懐かしさに満ちた風情と庶民の力強さが底抜けに明るく表現されてて、心が奥から熱くなる感覚がありました。

「糧」の途中で少しMCが挟まって、バンドメンバーのこと「人のことなんて全然考えないんだから!」って言いながらそのまま「人のことなんて」って曲の続きに入るのかと思いきや、「人のことなんて」を歌ってくれたのとかも本当嬉しくて嬉しくて...。

あとはもうアンコール含めて全部一気に畳みかける感じでした。

ちょっと逸れちゃうけど私「人のことなんて」もめっちゃ好きなんです。なんか伝えたいことが溢れたとき、それをどう伝えようか?って色々技巧を凝らしたりするんですけど、結局そういう小手先は小手先でしかなくて、もはやストレートに感じたことをそのまま言葉にして伝えた方が早いんじゃない?って境地に至ることあると思うんですけど、それがまさにこの曲かなって。後の「うんこ」の萌芽はここにも見出せるのかなとも思います。

あらゆるものの真ん中で

あらゆるものの真ん中で

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んで、やっぱり中でも「あの海に架かる虹を君は見たか」に大感動...!何この神曲。神々の遊びを見せられた感じ?もうあの日から毎日聴き続けてます。


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多分これを生で聴くだけでチケット代吹き飛ぶだろうなってくらいあまりにも価値がある一曲でした。いやいや、正直チケット三枚分くらい俺出しますよって思えるくらい。もう1回聴きたい!そしてシーラカンスって叫びたい!

そして続く「バイバイ」もライブの終盤にピッタリで最高。この2曲はもうセットですね。

さらにさらにそこから「どこもかしこも駐車場」が来て嬉しくて嬉しくてまた泣いちゃった。あの瞬間、会場全部がこの曲で一つになった感覚が確かにありました。ここでこの歌か!という高揚感と、その感動と共に訪れる一体感。最後の最後にこんなサプライズがあるとは...って血潮沸るあの感じは、あの場にいた人にしかきっとわからない特別なもの。

それで終わりかな?と思ったらギターを持った直太朗がただ一人残って、まさかの「生きてることが辛いなら」を独唱。ここで三度目の涙。

この歌ってリリースされた当時の話題性の方が先に入ってきちゃったからあんまり真面目に聴いてなかったんですけど、なんかわかんないけど最初の1コーラス聴いた瞬間勝手に涙が流れてました。なんか本当、魂が震えてました。

特に

歴史は小さなブランコで

宇宙は小さな水飲み場

という歌詞が凄まじく心に残ってます。こんなにこの世界を的確に美しく描いた詩があるでしょうか?

もうこれ以上ないくらい、気持ちいっぱいになって会場を後にしました。「多幸感」とはまさにこのことです...生きてることに感謝。生きてあの空間にいられたことに感謝。生きて直太朗に会えたことに感謝。

 

 

セットリスト

0. Opening song (short ver.) 

1. Banquet!

2. High-five!

3. Yeeeehaaaaw!

4. 君のスゴさを君は知らない

5. すぐそこに NEW DAYS

6. 愛し君へ

7. することないから

8. 赤い鳥

9. 風唄

10. 夏の終わり

11. さりとて商店街

12. 糧

13. Nonstop Rollin' DOSA

14. あの世でね

15. 僕らは死んでゆくのだけれど

〜Encore〜

16. あの海に架かる虹を君は見たか

17. バイバイ

18. どこもかしこも駐車場

19. 生きてることが辛いなら

今回のアルバム「Yeeeehaaaaw!」からはもちろん、そのコンセプトに近しい過去の楽曲や、オールドファンにとっておなじみの楽曲も含めた最高のセトリでした。

 

 

物販

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16時半開場予定で16時20分くらいに着いたんですが、外寒いからってことで早めにロビーの中まで入れてもらいまして、ついでに物販もライブ前に覗いてお買い物済ませました。

そのときに一番驚いたのが、女性客の多さ。開場前とか私以外ほぼ全員女性でしたからね(笑)こんなに女性ファン多いんだーってびっくりしました。

ライブ始まってみたらホールの中は男性もいっぱいいたんですけど、早めに会場入りする熱心なファンはほとんどが女性だったんですよね。

んで、私はシャツとコーヒーと湯呑み買いました(それと紙袋も)。

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私自身よく苦めのコーヒー飲むんですけど、これは苦さを極限まで抑えてあってものすごく上品な香りが引き立つ、もはや香りの良いお茶のようなコーヒーでした。コーヒーが苦手な人も絶対飲めると思います。

大事に大事に、2杯目も飲もう。

ライブ終わってからの「余韻に浸る」ってよくあると思うんですけど、なんか今回の「余韻」は時間が経つほどに薄れるどころか膨らんでいくんですよね。

だからCDも買って直接直太朗からもらえる「お渡し会」も参加すればよかったな、って今になって後悔してんすよ。「弓弦葉」にも参戦してもう1回会いにいくしかないかな。

そしたら今度はレトルトのカレーも買おっかな。香辛丸ガレー。

 

 

生きることと死ぬこと

「Yeeeehaaaaw!」はアップテンポな感じなので、世間的に浸透している「歌唱力で魅せる森山直太朗」のイメージからしたら、「弓弦葉」の方が馴染みやすいのかもしれないんです。

ただ、じゃあ「Yeeeehaaaaw!」が「明るい」のかというともちろん雰囲気としては底抜けに明るいんだけど、どの曲も全部歌詞のどこかに「死」が匂わされててちょっとドキッとするんですよね。

「死ぬこと」を直視した上で「生きる楽しさ」を歌い上げてるから、だから良いんです。よくよく聞いてると、時々「死」を意識させられるんだけど、そういう「おしまい」があるのをわかってるから、今を楽しく生きられるし、むしろその「おしまい」すら楽しく笑顔で迎えたいなってそう思えるパワーをもらった気がします。

「生きること」、「死ぬこと」、「今一瞬」のちょっとした心の揺らぎの中にある「永遠」、ちっぽけな「僕」というたった一人の人間の心の中にある「宇宙」。

全部背中合わせで一つなんだってことを語る森山直太朗の曲の数々は、それぞれに色々なテイストで表現されるし、その表現力も、表現の幅もどんどん広がっていくけど、デビュー当時からずーっと変わらない彼の唯一無二の魅力です。

私は死ぬまで、ぁいやあの世でも、来世でも、ずっと彼の曲を聴き続けるんだろうなって、そのことを改めて感じさせられた、そんなライブでした。

(了)