adamomanのこだわりブログ

特撮ヒーロー、アメコミヒーローを中心にこだわりを語るストライクゾーンの狭すぎるブログ

ディスクで見るか配信で見るか〜Xデー(Blu-ray・DVD生産終了)に備えよ〜

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本稿をお読みの方も、VOD(ビデオオンデマンド)=動画配信サービスを利用されているだろうか。

日本では2013年以降急速に拡大。ちなみに私はAmazonでの買い物ついでに「Amazonプライム」を利用している。

しかし動画の種類はHuluが豊富!だとかNetflixが一番面白い!とか各社の強みがあるようだが、それぞれが凌ぎを削るVOD戦国時代の様相を呈している。

つまりそれだけ「猫も杓子もVOD」という時代へと移りつつあるということなのだ。

そんな只中にあってここでは、オススメVODを紹介!とかではなく、終焉を迎えようとしているBlu-ray DVDの良さを考えたい。そんな古臭い考え方の記事なので興味ない方はブラウザバックを。

◆動画配信サービスの台頭

www.oricon.co.jp

こちらの記事を見てもハッキリしているように、今このVODの普及率がBlu-ray/DVDのディスクメディアに追いつき始めている。

たった5〜6年でこの有様である。なぜここまで状況が一変していったのだろうか?

①スマホの普及とネット環境の充実

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最大の要因はここにある。00年代初頭、元々ネット環境はある意味「オタクの領域」だった。昨今ギャルや若者が使っているネットスラングの多くも、元はオタクが使っていたものだ。

電車男

電車男

  • 作者:中野 独人
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ところが、docomoがiPhoneの販売を開始した2013年を境に、ガラケーとスマホの所有率が逆転。一気に10代の若者にまで普及していった。と同時に、オタクが作り上げたネット文化も世間一般化していく(女子高生を「JK」なんて本人らが自称する時代が来るとは本当に驚き)。

しかしスマホは言わば小型のパソコン。安定した通信環境が必須となり、各家庭へのWi-Fi設備もどんどん拡大。そんな土壌の上に、VODは各家庭へと徐々に浸透していく。

※ほんの15〜20年前までは、どこの家にもネット回線があるなんて夢のような話だった。

 

②利便性

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レンタルショップと比較して考えても、料金は割高とは言えVODには以下の強みがあった。

  • 借りて返却しに行く移動が不要
  • 最も避けたい「延滞」が実質消滅
  • ディスクを入れ換える必要がない
  • 各社オリジナルコンテンツの拡大

結構3つ目の「ディスク入れ換えの手間が省ける」のは大きい。大体プレイヤーやテレビとは2メートル近く距離を開けて視聴している人が多いはずだが、この距離の移動が、くつろいでいるときには結構面倒だ。

これさえもリモコン操作一つで次々に観たい作品を切り換えられるのはとてつもなく便利である。

また、4つ目の「オリジナルコンテンツへの熱の入れよう」も凄まじく、コンプライアンスの厳しい昨今のテレビより「お金と自由」があるのが映像からひしひしと伝わってくるため、作り手の側も楽しそう。それこそ80年代ぐらいの「何でもアリだったテレビ」の雰囲気は、ネット番組の中に今生きていると言えるだろう。

バチェラー・ジャパン 予告編

バチェラー・ジャパン 予告編

  • メディア: Prime Video
 

 

③YouTubeの躍進

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そんなVOD躍進の背景にはYouTubeの存在があったことも見逃せない。

各社凌ぎを削るVODの世界と違い、動画共有サービスの世界では、ほぼYouTube一強。

動画共有サービス - Wikipedia

小学生でも今やテレビよりYouTube。一昔前では信じられなかった事態が進行し続けている。

このYouTubeの一般化によってこそ、ネット環境の整備が進んだと言える。「YouTubeもついでに見放題なら、Wi-Fi入れようか」と腰が軽くなる。

しかし同時に、YouTubeの限界にも気付くはずだ。ショートムービー向けのYouTubeでは、丸々1本の映画を見るのはほぼ不可能。そこで「Wi-FiもあるしVOD始めてみるか…」と、どんどんVODに向けても腰が軽くなる。

90年代、レンタルビデオショップで週末を楽しませてもらった世代としては非常に寂しい限りなのだが、近年TSUTAYAの閉店が相次いでいる。

news.livedoor.com

VODは真っ先にレンタルショップを潰してしまいそうだ。

 

◆絶滅間近のBlu-ray DVD〜それでも集めるのはなぜ〜

ここまでの社会状況を踏まえて考えても、残念ながらディスクソフト業界全般が斜陽産業であるのは間違いない。

更に衝撃的だったのは、Samsungの米国向けBlu-rayプレイヤー生産終了の知らせ。アメリカではもっと凄まじいスピードで事態が進行している。

www.cinema5d.com

また、過去の先例たるVHS(ビデオテープ)の場合、DVD登場が1996年、ビデオデッキ生産終了が2016年と、僅か20年の内にビデオテープが駆逐されてしまった事実を見るに、VODが台頭し始めた2013年から数えて20年後…

2033年がそのXデーとなる(もっと早いかもしれない)。

もうここで腹を決めよう。我々が「ディスク最終世代」であると。

であるならば、ディスク最終世代としての「終活」をそろそろ始めておいた方が良いのではないだろうか?

 

その前にまず、ここで明確にしておきたいのが、私は断然ディスクソフト派であるということだ。

その理由は以下4点。

①好きな映画を所有しているというコレクション性

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やはりコレに尽きるだろうか。物理的に手にしたケースをズラっと並べる快感。人生を変えてくれたほどの大切な映画であれば、公開後もソフトに投資したい。

また、VODにできないディスクの特権は、貸し借りができることだ。昔はよく好きな映画やアニメ、CDも含めて学校で友人たちに布教したものだ。

但し私はディスク販促に躍起になった死際の悪あがきとも言える「エディション違い商法」は嫌いだ。

あれこれ特典をつけまくって単価をあげたり、ちょっとした仕様の違いで、1つの商品に10種類近いバリエーションがあるのは消費者にとっても混乱の元となるし、結局どれも高くて許せない。

私自身コレクター気質はあるが、基本的には一番安価にディスクが手に入る通常版を購入している。

なんならBOXセットをまとめて収納する厚紙性のケースも、取り出しにくいのでいらないと思っている。

 

②映像特典やブックレットという楽しみ方

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と言いつつ、やっぱりおまけが嬉しい。特にVODでは基本的に本編しか配信されないケースが大半である中、ディスク商品には映像特典がついてくる。特に私の好きなアクション映画のジャンルとなると、製作舞台裏の映像特典というのがある意味本編以上に楽しみだったりする。

例えば「バットマンvsスーパーマン」のアルティメットエディションであれば、公開時にカットされた映像を加えたディレクターズカットの本編がなんと183分に加え、撮影秘話や製作舞台裏をたっぷり収録した映像特典が151分収録!

本編は勿論、映像特典も何度も何度も楽しんだ!

製作陣がキャラクターや小道具、各シーンに込めた想いを語る姿が映像で楽しめるのはやはり嬉しい。

また、たまに付いてくるブックレット等の特典も、珍しいスチールや映像特典にないインタビューが掲載されていたりと、侮れない。

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DVD帰ってきたウルトラマン Vol.9

…実はDVDやBlu-rayに固執する人間というのは、その前時代に染み付いたビデオテープやLDをコレクションする習慣が抜けきらない人間でもあるのかもしれない。特に物理的な特典は、情報量も少ない時代にはマニアックで貴重なスチールと証言を残した嬉しいものが多かったものだ。

 

③ネット環境に左右されない高画質・高音質

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これもかなり大きい。

5Gだなんだと世間は騒いでいるけれども、実はそのネット回線の質は、その建物の回線処理能力に依存するところがかなり大きい。

例え各家庭にどれだけ強い電波が拾える機器を備えていても、住民が一斉にネット接続した途端ストリーミング動画の質や、ダウンロードスピードが極端に落ちることがある。例えるなら、30世帯のマンションなのにたった1つの蛇口を使って全員で水を同時に飲んでいる、というようなことがあちこちで頻発しているのだ。これでは快適な映像ライフは楽しめない。

そこで、現行の最高画質DVDたる「4K ultra HD Blu-ray」の登場だ。

www.sony.jp

実はこの規格、異常に知名度が低くBlu-rayより上があるの知ってる?」と周囲の知人友人に聞いても知らない人が非常ーに多い!まさにこだわりのコレクター専用最上位規格となっている。

4Kを超える8Kなどの登場も囁かれはしたが、上述の市場状況を鑑みるに、今後これ以上ハイグレードなディスクは登場しないのではないかと個人的には考えている。

つまり4K ultra HDこそ、人類史上最高スペックのDVDなのだ!

しかしテレビもプレイヤーも両方とも4K対応に買い換えないといけないのがかなり壁となっているからか、普及率=認知度も低いままとなっている。

だがその機能の高さは凄まじく、通常のBlue-ray DVDですらこの4Kプレイヤーで再生するだけでより解像度が上がる=本当の実力が発揮されるという、非常に熱い性能を持っている。

 当然4K ultra HD Blue-ray DVDの映像美は凄まじい。

ついでに、個人的に4Kが断然オススメな映画として(上記バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション 4K ULTRA HD&2Dは当然のこととして)、以下の3枚もご紹介したい。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD MovieNEX(3枚組) [4K ULTRA HD + 3D + Blu-ray + デジタルコピー+MovieNEXワールド]

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 4K UHD MovieNEX(3枚組) [4K ULTRA HD + 3D + Blu-ray + デジタルコピー+MovieNEXワールド]

ワカンダの草原が美しい!音響も含めて高評価!

ダークナイト トリロジー [4K UHD + Blu-ray UHDに日本語有り ※下記商品情報を確認 リージョンフリー](Import版)

ダークナイト トリロジー [4K UHD + Blu-ray UHDに日本語有り ※下記商品情報を確認 リージョンフリー](Import版)

世界初のIMAXカメラ導入作品シリーズ。言うまでもなく映像・サウンド・ストーリーどれをとっても大傑作。

レヴェナント:蘇えりし者(2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

レヴェナント:蘇えりし者(2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

死ぬまでに一度はこの超絶高画質を堪能して欲しい。言葉を忘れて息を呑む。呼吸すら忘れてしまうほど圧巻の映像。大自然の圧倒的な力の前だからこそ、人間の生き抜く姿が輝く。

 

④吐いて捨てるように映画を楽しみたくない

動画サイトを渡り歩いている内に、なんだか映画をチューインガムのように浪費しているかのような錯覚に陥ることがある。大袈裟かもしれないが、口に入れては吐き捨てる、なんだか下品な楽しみ方のようで、ちょっと気が引けてしまう(と言いながらアマプラユーザー)。

映画を見ると言うのは、人生の伴侶を探す旅と同じ。

自分の手で取って、パッケージの表裏を何度も見返して、限られた予算の中で吟味する。全くその気がなかった映画と思いがけず出会うこともあるかもしれない。期待して見た映画が全くの駄作だったこともある。そう言う、出会うまでの時間も映画なのだと、どうしてもアナログ世代の人間は思ってしまう。

んーやっぱりレンタル世代の懐古趣味かもしれない。

同世代の方なら、映画の趣味は全然違っても、この思い、共感していただけるのではないだろうか。

我々の世代の死と共に、ディスク文化は本当に死んでいくのだろうか。

その行末を見守るためにも、今の内に、最高のプレイヤーと最高のモニターで最高のソフトを揃えておきたい。