今、ブロンコビリーが熱い。
1週間(くらい)限定の特選黒毛和牛ロースステーキがあると聞いて、いてもたってもいられず最寄りのブロンコビリーに向かった…。そこには予想外の展開と衝撃の結末が待ち受けていた…!
◆第一印象...コレは?!
着席した瞬間、「コレで」と即注文。
【特選黒毛和牛ステーキ140g(税込¥2,178)】
ブロンコセット(ライス・コーンスープ・サラダバーがついて税込¥2,838)にしたのでサラダバーの皿を持って第一陣を食べ終え、そろそろスープがくるかなぁと思っていたらまさかスープと一緒に肉まで到着した。
…はやい!!
(…え、ちっさ…?!)と思ったのは内緒だ。
だって鉄板1/3余ってるし…。
実はメニューを下調べした段階で、肉の量そのものが140gしかないことは勿論承知していたので、もし物足りなければハンバーグを単品で追加しようと思っていた。だからボリューム不足はむしろ想定内。何せいつもなら合計360gのハンバーグとステーキのセットを食べているわけだからそりゃあ少なく感じるはずだ。
焼きたてのこの音をまずはとくと味わいたまへ(5秒の動画です)。
◆口に入れると...?!
まぁとりあえず食おう。
…?!
ちょっと待ってくれ。うますぎないか?!
ファミレスのステーキと言えば、カタくてクロックスの底みたいなゴムとも肉ともつかない塊にかじりつくものだと思っている方も多いだろう。
しかし、これは違う!もうとにかく次元が違う。
いや元々ブロンコビリーはそこらへんのファミレスとは格の違うハンバーグやステーキを出してくれる店だと知ってるし全幅の信頼を置いてるからこそ今日はすっ飛んできたわけだが、コレはファミレスで出していいレヴェルの肉じゃない。これは神戸の海沿いとかのおしゃれなお店で静かに食うやつや。食後にシェフが自ら感想聞きに来るやつや。
ちょっと店員呼んで、「本当に美味しいですこれありがとう」って言いたくなった。でも、あ、ここファミレスか...と落ち着きを取り戻した後、もし店員がこの味を知らないなら、教育のためにただで食わせた方が良い。俺が店長ならそうする。そうすれば自信を持ってこのメニューを客にオススメできるはずだ!だから店員呼んで「これ美味しいよあんたも食った?」って言いたくなってきた。
...ちょっと取り乱してしまったが、肝心の味の話をしよう。
レアだからこそ堪能できる、何層にも分かれた焼き加減の肉の断面。
しっかりと炭火で炙られた香ばしい肉の表面、
そしてその下から少しずつ溢れ出てくるコクのある肉汁、
さらに噛み切った瞬間口いっぱいに広がる赤身の甘み。
いわゆる肉の臭みが全く感じられない、ザ・上品な味わい。
◆マルドンの塩が一番!
この肉、ソースにつけてはもったいない。そう思ってブロンコビリー伝家の宝刀・マルドンの塩で味わう。やはりこの塩は優秀だ。肉の旨みを恐ろしいほど見事に引き出してくれる。
しかし味変、付属のオニオンソースでひと切れ味わってみた。勿論これもうまい!
だがこれはストレートに肉の旨みが感じられるマルドンの塩が一番だ。
翻って、世に溢れるファミレスのステーキソースがいかに詐欺まがいの存在かがよくわかる。あれは肉の質の低さを誤魔化すための"まやかし"だ。コク深いデミグラス、シャキッとオニオン、ガツンとガーリック...色んな味が選べる店が多い中、ブロンコビリーはオニオンソースと塩だけで勝負している。肉そのものの旨みを味わってもらおうという気概を感じる。
◆食後に起こった不思議なこと
とにかくこんな上品な味のステーキ、そうそう食えるものではない。
そう思って丁寧に食べていたら、いつもの半分以下のグラム数しかないはずなのに、なんだか満足してきた。
そんなバカな...。今日は140gのステーキの後に「炭焼き超粗挽きハンバーグ」でも追加しよう♪って思っていたのに。この上品な余韻のまま食事を終えたい、そう思えてきたのだ。
加えて、いつも400g近い量の肉をバカ喰いしているせいかせっかくのサラダバーがたった一皿で終わりになってしまうことが多く、なんだか勿体無い思いをいつもしていたのだが
「今日はサラダバーをもう少し楽しんで終えよう♪」
そう思えた。
実はブロンコビリー、サラダバーが恐ろしく充実していて楽しい。
個人的に今日の一押しはこのやわらか春キャベツとあさりのボンゴレ風パスタ!
私の汚い取り皿の写真ではなくせっかくなので公式様の画像を。店舗でも本当に写真通りきれいに陳列されています。
あと、レギュラーメニューの魔物・コーヒーゼリーと無限生クリーム!
これで後味さっぱりのお口直しも完璧✨
お肉のボリュームを少し抑え気味にしたことでかえってサラダバーを思い切り堪能させていただけました。これもブロンコビリーの乙な楽しみ方ですな。
しかし、なんだかんだ140gのロース肉なんか食ったらそれなりの「重み」があっても良いものだがあら不思議、全く胃に違和感がない。脂っこさやしつこさ、ちょっとむねやけしたような気持ち悪さ、そういったものは皆無。しかし確かにある満足感。
本当、期間限定と聞いてすっ飛んで行って良かった。少なくともここ5年で一番うまいと思ったステーキでした。
もちろん他のハンバーグやステーキと比べるとグラム数に対して値段はお高め。でも、本当に美味しいものを食べたいときにケチったら、それ相応のレベルのものしか食べられないし、本当に美味しいものに出会いたいならそれなりのお金は出すべき。
…だとしてもコレが3千円以下で食べられるのは驚き!
なくなり次第終了なので気になる方はお早めに!!
◆総評
味:★★★★★
ボリューム:★★★☆☆
食べ応え:★★★★☆
値段:★★★★☆
オススメ度:★★★★★
総合満足度:84/100