ADAMOMANのこだわりブログ

特撮ヒーロー、アメコミヒーローを中心にこだわりを語るストライクゾーンの狭すぎるブログ

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寒いからデスキャブ聴こうぜ〜Army Corps of Architects 和訳〜超絶意訳にて候(Death Cab For Cutie)

 

我ながらまたマイナーなチョイスではありますが...。


www.youtube.com

この曲は、当初カセットテープでのみ発表されたとかいう本格デビュー前の楽曲集「You Can Play These Songs With Chords」に収録された楽曲の一つです。現在はもちろんCDやサブスクで聴くことができます。とにかくデスキャブにハマっていた頃に全ての音源を片っ端から集めて聴いていたときに出会ったのがこの曲でした。

曲調もどこか寂しげで、デスキャブらしいメロウな独特の空気感や哲学的な歌詞や文体もこの曲からすでにはっきりと感じ取ることができます。

抽象度が高い歌詞が面白く、英語のサイトでネイティブのリスナーたちからも「意味が難解」と言われている曲です。

抽象度が高いからこそ歌詞に込めた意味を汲み取って日本人の耳にもスッと入るよう意訳してみたいと思います。

和訳(意訳)

Leaving the central state from shallow ground

寂れたこの街を出ていく

 

Home in the valley but the rent's paid south

家は谷間に 家賃は南に

 

You said the urn was half full when I said it was half empty

届かない未来より 満たされていた過去

 

With what was left of our fair city

それが輝いて見えたんだ

 

 

Call in the army corps of architects

重機をたくさん集めて

 

To flatten the skyline and begin again

土地をならしてやり直そう

 

I knew the years would move quickly,

こんなに早く時が経つなんて

 

But never quite as fast as this

わかっていたはずなのに

 

So bring the discrepancies, I'll pour the drinks

おかしな世の中に乾杯を

 

解説

サビがあるのかないのかわかんないんですが寂寞としたこの歌の雰囲気が好きです。

文学的でたまらないのがやはりこの歌詞、

You said the urn was half full when I said it was half empty

直訳すると、

「半分からっぽだと僕が言った壺を、君は半分は満たされていると言った」

という内容です。

他の歌詞からも、もう旅立った過去の古巣を冷たい目で見ていた「僕」と、そんな土地を愛しているような口ぶりの「君」。郷愁か懐古か、愛おしむ気持ちはあれど、二人の間には埋められない溝があるように思えますね。

www.adamokodawari.com

それをなるべく抽象化して

「届かない未来より 満たされていた過去」

と訳してみました。