ADAMOMANのこだわりブログ

特撮ヒーロー、アメコミヒーローを中心にこだわりを語るストライクゾーンの狭すぎるブログ

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「昔のブログ」ってすごかった…私が特撮ブログを書く上で大切にしたいこと※1/23追記編集

 

昔のブログ

あるときふと、

「ウルトラマンレオ」の第1話で東京が水浸しになるあの特撮シーンって、よく考えたらすごいよな

ということを思いました。

こういう「ふと思い立ったこと」というのはブログのネタになりやすいのですが、そのことに対して、既に多くの読者を惹きつける深い内容の記事がネットにあれば、自分で書きません。

勝てっこないからです。

なので、まずはネットで検索します。

 

「ウルトラマンレオ 第1話 特撮」→検索

 

案外出てきません。

少し下の方までスクロールしていくと、ちょっと気になるページが出てきました。

wandaba.html.xdomain.jp

まず、画面いっぱいに埋め尽くされた文字。これは、インターネット黎明期特有のものです。

※この特徴を「黎明期」と呼ぶのもどうかと思いますがひとまずそうさせてください。

要は、インターネットはデスクトップPCの専有物だった頃のものです。そして、見た目もリンクが整理されていたり、あちこちに広告が貼りたくられてもいない。

本当に、シンプルに書き手の文章が主役のページです。

そして、この頃のインターネット上のこういう記事の読み手も書き手も、結構筋金入りのオタクであることが多い。

だから(と言っていいのか)、内容はべらぼうに面白いです。

ぜひ一読いただきたいところですが、何かと持ち上げられがちな「セブン」の特撮に比べれば、これまた何かと「オイルショックの影響で予算が〜」などと見下されがちな「レオ」の特撮の方が優れているのではないか、という内容の文章です。

冷静に文献から読み取れる事実を列挙しつつ、「セブン」ファンへの配慮も欠かさない丁重な文体、そして何より、「既存の常識」を覆す独自の鋭い観点。うん、面白い。

これが、インターネット黎明期を彩った「オタクガチ勢のサイト」です。

 

ネット世界の変化

最近の特撮系のブログやサイトを見ていても、この手の「ガチ勢」は極端に減ったなぁと思います。ネット上の読み手がいわば「ライト層」に移り変わり、書き手の中にも「ビジネス勢」が登場したからです。

ほんの少し前、00年代初頭には、「パソコンは仕事で使うものであり、趣味で使うのはちょっと変わった趣味の人(=オタク)だけ」というような雰囲気がありました。

インターネットの世界はあくまで少数派のためのものであり、今と比べればまだまだ「金にはならない世界」だったと思います。

だから、その当時から特撮に関してディープに語っている人の各作品への偏愛ぶりには凄まじいものがありました。

それが10年代以降になると、誰しもがスマホを手に持つようになり、それまでは少数派陰キャの占有物だったはずのネット世界に、あらゆる層の多数派が一気に雪崩れ込んできました。

当然その流れを追うようにして「金の匂い」が人々の欲望の隙間を埋めていきました。

ずーっと好きで見ていたサイトに、いつの日からか少しずつネット広告が貼られ始め、気がつけばただでさえ狭いスマホ画面の3分の2くらいの面積を必死に指でスクロールするようなサイトだって珍しくなくなりました。

これが私が、そして多くの同世代の人が体験した「ネット世界の変化」です。

 

私が大切にしたいこと

厳密に言えば、上で挙げたような本格派の「ガチ勢」は減った訳ではありません。埋もれているだけです。

ただ、読み手の中の「ガチ勢」の比率が減り、書きたいことを書けば良い時代ではなくなりました。PV数、CV率…多くの人に読まれることをビジネスライクに追求したものが勝つ時代になったまでのことです。

結果、ちょっと煽ったようなタイトルとかセンセーショナルな副題でもつけないとあんまり読んでもらえなくなりました。

だから、本当の意味でマニアックなことを書いてもあんまり真剣に読んでくれる人はいないんですよね。

私もたくさんの人に自分の記事を読んで欲しいので、タイトルの付け方は多少工夫してはいますが、かといって記事の内容と矛盾するようなタイトルはつけたくありません。要は、嘘はつきたくはないんです。

例えば最近のYouTuberの動画はサムネもタイトルも週刊誌の中吊り広告レベルの下劣なものに成り下がってきています。

そんな風に、自分のプライドを捨ててまで書くつもりはありません。

しかしもっとひどいのは、「感想ページ」と言いながらただダラダラとあらすじを要約しているだけのサイトです。これは本当にひどい。

...なんて書き方をするとちょっと語弊がありますね。ブログを立派な収入源にする場合は、なんでもするべきだと思います。私もそのつもりなら多分嘘でも書きます。

でも、そういうのは「仕事」の時間だけにしたいんです。

このブログの時間と空間はあくまで「趣味」=自己満のために置いておきたい自分の人生の「余白」みたいなものなんです。

 

ブログを始めた理由と野望

だから、自分が本当に書きたいと思うもの以外書く気はありません。

もし本気で売れ線のブログにするのなら、最新の「仮面ライダーギーツ」とか、最新のウルトラマンやMCU作品をもっと扱うべきでしょう。

ですが私は自分の好きなタイミングで好きなことを書きたいんです。

とは言え、「埋もれるわけにはいかない」とも思っています。

爆発的にバズりたいとは思いませんが、「二単語入れて検索すると私の記事がGoogle検索で一番上に出る」ことが、実は毎記事の私の目標です。

そして知る人ぞ知る、昔のディープなネットページみたいな先達の血脈を受け継ぎつつも、中身のないエセ特撮サイトよりは検索上位にくるブログにしたい、なんて少しヒネた野望を内に秘めつつ日々記事を書いています。

そもそも私がどうしてこの「こだわりブログ」を開設したのか?それは、自分の考えをより多くの人と共有したかったからでした。

それこそ冒頭の「レオ」1話の感想のように、自分と同じことを考えている人いないかな?とまずは検索かけてネットをうろつきます。

既に自分と同じことを考えている人がいたらそれを読んで満足できるんですが、たまに誰も書いてないことがあって、それに少しモヤモヤしていました。

「それなら自分で書くか!」そう思い立ったことがブログ開設のきっかけでした。

 

そんな自分にとって、インターネット黎明期の、広告収入も、アフィリエイト収入も何もなかった時代の先達のブログ記事は、実に読みづらく(笑)、だけど本当に輝いて見えます。

ただ自分の考えを披瀝して理解と共感を得るため(あるいはそんな目的すらもなく、自分の考えを整理するためだけかもしれません)に思考を研ぎ澄まして文章を書く。

私が今後も特撮ブログを書く上で大切にしたいことは、あくまでそういうスタンスでありたいと思っています。